こんにちは。丸山です。

このブログの最初のエントリは2012年01月06日18:43に投稿され
情報を読み解く力をつけるとは(はじまりにかえて)
というものでした。
一番最初のエントリがポジショントークについて書いてるあたりがこのブログっぽいと自分でも思ったりしますが。

当時はリーマンショックの後遺症でIPOも少なく、日本のベンチャー企業向け投資がいまから比べればほんの僅かという状況でした。
そんななかでなぜこのブログを始めたのかは最初のエントリに次のように書いてありました

さて、翻ってこのブログ。
私はどんなポジションで書いていくのかということを明らかにして
はじまりにかえたいと思いますが、
実際のところ、いまのところは以下のことを念頭に置いて書いていきます

・担当している投資先の成長を支援したい
・日本のベンチャービジネスが盛り上がるといいな
・日本のベンチャーキャピタリストがもっと活躍できるといいな
・日本社会全体がもっとうまくようになればいいな
・ngigroupの投資事業のプレゼンスをあげていきたいな
・自分自身のプレゼンスをあがるといいな

といったあたりです。
このあたりをうまいことやりたいために情報発信していきたいと思っている次第です。


こんな感じスタートして約11年半が経ちました。

いまとなってはスタートアップという言葉を政府も使ったりするなど、社会的に徐々に認知が増してきていますが、当時はベンチャービジネス、ベンチャー企業だったなぁと。

そして、当時はVCやベンチャーキャピタリストも今と比べればごくわずかで、だいたい知り合いみたいな感じだったなぁと。(むしろ、リーマンショックの後遺症の時期を乗り越えた戦友感すらあったとかなかったとか)

ngigroupはその後にモーションビート(motion beat)という社名をちょいと挟んで、スパイアと経営統合に至って、ユナイテッドに社名を変えて現在に至っていて、投資事業については2013年に100%子会社のベンチャーユナイテッドで新しいファンドを組成して、活発な投資活動をしてがんばりました。

ベンチャー企業への投資金額はINITIAL調べで2012年が645億円、それが2021年は7,801億円と約12倍となり、単純計算でCAGR(年平均成長率)は31.91%という急成長を遂げています。
10年間の平均で31.9%/年の高い成長を遂げた市場って国内だとなかなかないので、参入者もすごい増えたし、注目度も増したよなと思った次第です。

IPO件数も2012年の46件から2021年は125件にまで増え、株価もかなり高くなりました。

こう考えると、このブログを書き始めた当初企図したところのうち2番目と3番目はなんとなくいい感じになっている気はします。私がどうこうではなく世の中の流れ的に。

5番目についてはベンチャーユナイテッドのプレゼンスはなんとか上げるためにがんばってきたけど、プレイヤーも増えてきたのでがんばりどきではありますかね。

投資先の成長にこのブログがつながったかどうかはわかりませんが、ブログを読んでいただいてご連絡いただくこともあったり、ブログ読んでますよ!って言われることもあって、このブログを通じて多くの起業家の方々との縁が生まれたのはとってもいい財産となりました。

6番目の私自身のプレゼンスが上がったかどうかはわかりませんが、2012年からともに切磋琢磨してきたキャピタリストの方々がパートナーになったり独立されたり、懇意にしていたたくさんの起業家の方々がIPOを果たしたり事業成長するなどもあったなぁと。

4番目についてはいろいろなことがあった11年半ではあるので、日本社会全体がうまくいっているのかどうかなんともなところです。個人的にはいろいろなところで2極化が深化していっているところを感じています。
それを世の中的には”分断”と言っているのかもしれないですが、”分断”からよりよい社会は築けないと思うし、さまざまな意見が出るのは当然だし、さまざまな環境に置かれてしまうことも事実としてはあるのですが、分断を煽るのではなく、最小公倍数的なみなが意識でき、未来に希望を持てるような日本社会の大きな方向感があるとよりよい社会を作っていけるのではないかという気がしているところです。

日本病 なぜ給料と物価は安いままなのか」という新書を読みましたが、この日本病から回復するためにもそういった方向感の醸成こそが、ここからの5年、10年と大事になっていくのではないかなと。

未来に希望を持てない社会はジリ貧になる。

だからこそ、ますますスタートアップすることは大事になってくるし、そのためにも起業家の新しい挑戦を後押しするためにベンチャーキャピタリストはもっと精進していく必要があるんじゃないかなと。

目先の己の利益に執着するのではなく、起業家の新しい挑戦に対して投資/支援をすることで社会の発展を全力で後押し、その結果として生まれるその大きな果実を少しだけいただくくらいのスタンスが必要なのではないかなというのは11年半を通じて考えているところです。

すでにご存じの方も多いとは思いますが、私は2018年から活動の幅を広げていて、これまでの経験を生かしていろいろな仕事をさせていただいてますが、一方で、2013年にベンチャーユナイテッドで作ったファンドの運営も行っていました。

そのファンドも先日、清算とそれにまつわる業務を完遂し私の役割と責任を全うしたところです。

ある意味では一区切りがついたともいえるので、このエントリを最後にしようかと思っています。
いままで11年半の長きに渡り(といっても最後の4年は大して書いてないですが・・・)、ご愛読いただきまして誠にありがとうございました。ブログ読んでますよって言われたことがとっても励みになっていました。本当に感謝しきりです。

今後の情報発信はこれから考えますし、方法も決まったらこのブログでも書くかもですが、一応Twitterなどで投資に思いついたことや相場や競馬や酒場の話について情報発信しているので、フォローいただけると嬉しいです。アカウントはこちら

私はこれからVC関連分野で新しい挑戦をしていきます。
実際にやっていて、まだまだ日本のVC関連分野には足りてないものはたくさんあると感じていて、これまでの経験や知見を生かして日本のVC関連分野がより強くなれるような事業(ファンド組成も含めて)を手掛けていきたいと思ってます。(興味ある方はご連絡ください)

No Guts, No Growth.
挑戦なくして、成長なし

私の”ベンチャー企業と投資をめぐる冒険”はまだまだ続きます。

では、また。


22世紀まであと28,631日