こんにちは。今日はセオリーを無視して立て続けに記事をアップするという戦法に出てみたmotionBEATのベンチャーキャピタリストの丸山です。ちなみに先ほどの記事は「アパレルEC大手のポイント還元競争の先に待っているコト」というものなので合わせて読んでいただければすごい嬉しいです。

さて株式会社コロプラが11月9日に東京証券取引所からマザーズに新規上場承認されたという発表がありました。おめでとうございます!
ということで久々に上場時の想定時価総額などを試算してみました。

試算の仕方は東証のサイトだと載っていないので、EDINETからコロプラの有価証券届出書を探す作業から始めてみましょう。

このあたりのやり方は「有価証券届出書を読もう(アイスタイル上場承認に寄せて)」という記事にも書いてあったりします。
そういえば、アイスタイル東証本則市場(1部か2部)へ指定替え(リンク先はPDF)ですね。非常に短い期間での指定替えというのはすばらしいです。おめでとうございます!

さて、試算するのにまずおさえておく必要がある数値です。

コロプラの発行済株式総数:7,112,100株 (第4 提出会社の状況>1 株式の総数等 を参照)

で、第一部の証券情報から、いまのところの今回の上場時の公募・売り出しの予定を抜き出すと
・新規発行株式数 780,000株
・売出株式数 540,000株
・売出株式(オーバーアロットメント) 132,000株
というあたりの数値をおくとともに、一番重要な想定株価を”5 新規発行による手取金の使途”の注記から抜き出すと

有価証券届出書提出時における想定発行価格(2,900円)

とあります。
ということで、上場時の想定時価総額は

上場時想定時価総額=(発行済株式総数+新規発行株式数)×想定発行価格

なので、

(7,112,100+780,000)×2,900円=約228億円

となるので、上場時想定時価総額は約228億円になりそうです。

平成23年9月期の税引後当期純利益が283,260千円なのでPERは80倍となりますが、9月期決算なので期越え上場になるから平成24年9月期の当期純利益の実績と平成25年9月期の業績予想から導きだされた想定時価総額ということになるでしょう。
このあたりの情報開示は投資家の視点からするともうちょっとなんとかならんのかって思うわけですが、それは今回とは別のお話。
※この部分は一番最後に追記しているのでご参照ください。平成24年9月期の実績でPER29.4倍でした。

で、上場時のコロプラの調達額は”5 新規発行による手取金の使途”を読むと約22億円を想定しているようでございます。

売り出しも合わせて今回の公募・売り出しの想定総額は42億円となるので、最近のIPOの中では証券会社的にはそこそこなビジネスにはなったんじゃないでしょうか。主幹事は大和証券と。


さて、注目のロックアップですが、条件は上場後180日間となっていて解除条件はなさそうです。株主の中ではVCはジャフコだけなのですが、ジャフコはロックアップ対象になっていないようで他には個人株主やKDDIも含めて大半がロックアップ対象となっているようです。
こういうのもありなんだなっていうか各社によって事情が違うんだなということで、事例として覚えておきたい次第です

ということで今後のロードショーを終えたあとに実際にどのような公募価格となり、実際に上場後の株価形成がどうなるか。
そしてそれよりなにより、そもそも平成24年9月の実績と平成25年9月期の見込みがどうなっているのか。注目しておきたいと思います。

というわけで、今度こそよい週末を。


<追記>
よくよく考えたら一の部に”最近の経営成績”が載っていたので、それを基に平成24年9月期ベースで想定PERを試算してみましょう。

売上:5,071百万円
営業利益:1,498百万円
当期純利益:778百万円

ということでPERは29.4倍ですね。平成25年9月期の業績予想からのPERがどの程度の水準なのかは依然として気になるところではありますが、実績ベースでもここ最近のIPOの中では高い方ではないかなと思います。はい。