勤勉すぎるのも困りもの

相手の構築に見せ合い時点で何を感じるかは人それぞれ。
ただ、ここで気を付けたいのは「自分が知っている類似した並び」に気を取られすぎること。

環境に存在する大まかな「並び」は把握しておくに越したことはないし、それがメジャーな並びならば構築段階で意識して構築を組むべきではある。

ただ、勉強のし過ぎで相手の構築を「○○さんの並び」などと言ってしまうのは少々方向性がずれてしまっていると思える。
その構築を使用する本人がそう明言しているならばともかく、そうでもないのに「見たことがある誰かの並び」という記号としてあてはめてしまった場合、相手の構築に対して固定観念が発生してしまう危険性があるからだ。

並びを見て過去に使用者がいた並びであることを情報として引き出せるのは強みではある。
実際にその相手がその並びを参考にして構築を組んでいた場合、引き出した情報がほぼそのまま当てはまり、情報アドバンテージを対戦開始前から大きく稼ぐことが出来るだろう。

しかし、実際に特定の構築の内容をそのまま自分の構築に採用することはある程度上位を目指す人間ならばほぼないと言ってもいい。
既存構築で一定のレートを稼ぎたいQR構築使用者や、別ルールも考えることが多い総合勢、環境序盤で前シーズンの構築をあえて利用して弱点を探すプレイヤー。この辺りは明確な目的があって構築を使用しているため、並びを当てはめることに意味はあるだろう。
だが、オフやシーズン終盤はそうではない。
仮に既存の並びであり、更に既存の並びを参考にした構築であるとしても、そこには確実に全く別の思考が介入する。
にもかかわらず、固定観念を持って相手の構築に接してしまった場合、その情報に足元をすくわれる可能性は否定できない。
「○○さんのガブリアスは襷を持っているからこのガブリアスも襷だと思っていたらスカーフだった」なんていうのは少し大げさかもしれないが、これと似たような現象が起こる可能性は充分ある。

かといって、その構築の情報を完全に頭から追い出してしまうというのも、それはそれで勿体ない気がする。実績を残している人の構築ならば、強い要素が確実に存在するし、その構築の影響を受けている可能性を捨てきれないからだ。

一番いいのは、情報は情報として持ちながら、並びに囚われずあらゆる可能性を考慮できるようになること(もちろんケアする必要のない所はしっかり切る)が望ましいか。
言葉にするだけなら簡単そうだが、下手に知識を持ってしまっていると難しく思えてしまう。

個人的には、構築といった6匹のまとまった並びではなく、相手の構築を分割して複数の2,3匹の並びに変換して視ることである程度固定観念から逃れることが出来るのではないかと思う。



自分があまり積極的に構築記事を読んだりしないのもあってこういう意見になっているっていうのもあるかもしれない。
突き詰めて行ったら一概にどちらがいいともいえない難しい話に発展しそうで頭が痛い。