2018年03月10日

 あっという間に3月。昨日の雨もあがって,今日はお日様も出ています。やはり日が差すと春を感じますね。気温は昨日よりも低いのですが…。お店の方も朝からお客様が多くて,とても賑やかな雰囲気です。通りも歩く人が多いですし。人を含めて生き物はきっと,気温ではなく日差しで季節を感じて動くものなんですね。
 動くと言えば,最近は引越しの車を多く見かけるようになりました。毎年この時期は,店頭でも「今度引っ越すことになって…」というお客様が多くなり,とても寂しい限りです。が,逆にとても嬉しいとも感じます。一つのお店に過ぎないのに,わざわざご挨拶をいただけることが本当にありがたいです。また何かの機会にお会いできることを,楽しみにしていたいと思います。反対に月末から4月に入ると,遠くから引っ越してこられた新しいお客様も増えてきます。お店では,プライベイトではきっと関わるチャンスのない方々と,長い人生の中のほんの一点を共有することが出来ます。そんな新しい点での出会いが,また楽しみです。
 時々,お店というものは大きな池の様なものだな…と感じます。一つの大きな水瓶であれば,池でも沼,湖でもいいのですが。自然の水溜まりには,流れ込んでくる川と流れ出す川とがあります。川がなくとも雨が降ったり蒸発したりするので,水の出入りは必須ですね。入るものよりも出るものが多ければ,池の水はいつの間にか少なくなってしまいます。反対であれば少しずつ多くはなりますが,池の容量を超えれば新しい流れが出来て自然と減っていきます。池自体が成長すれば別ですが。水の出入りが無くなってしまえば澱んで濁ってしまいますし,あまりに出入りが激しければ池自体が川のように流れてしまって落ち着かなくなってしまいます。いい塩梅に適度な水の流れがある大きな池のようなお店は,きっといい感じなのですね。
 春の日差しを感じて,今日はそんなことを考えていました。私の頭の中も,日差しで動くようです。

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2018年02月02日

 2月に入りました。まだまだ寒さも続きますが,日差しに少しずつ春っぽさを感じるようになりました。春はそう遠くないですね。
 先日,お友達どうしでテイクアウトしに来た男の子達がいました。そのうち一人がコーヒー豆を買って行くと言った時のこと。その子が「豆のままでいいです。」と言うと,友達が「えっ,お前挽くやつ持ってるの?」と。あるよと答えると,「そうなんだ...。」と言いつつ友達の表情がある種の尊敬ような顔に変わりました。コーヒーの道具には何となく特別感みたいなものがあり,こういう時ってよくありますね。だから買う時は,とってもワクワクします。彼らのやり取りを見て,私も若い時のことを色々と思い出しました。
 大学生になり一人暮らしを始めた時に,コーヒーのドリッパーが欲しくなりました。当時は円錐型のは売っておらず,カリタの三つ穴のもので,白い陶器製のドリッパー。それ程高いものではないのですが,なぜか買う時にためらって何度も売り場を行き来したのを覚えています。きっとそれを買うことが何か大人な感じがして,自分が買っていいのかな?と変な戸惑いがあったのでしょう。
 大学3年生の冬には,広瀬通りにあったドトールでコーヒーメーカーを買いました。雪の降る寒い日でした。これでコーヒーを淹れておけばいつでもすぐにコーヒーが飲めると,大喜びで家に帰りました。次の朝学校へ行く前にコーヒーメーカーをセットして,保温ボタンを押してから出かけました。その日は「家に帰ればコーヒーがある!」と一日中ワクワクが止まらず,急いで家に帰りました。が,コーヒーを飲んだ瞬間に思ったことは,残念ながら「不味い」でした。それもそのはず,一日中保温状態になったままので味が変わってしまっていたのですから。生まれて初めて,煮詰まったコーヒーの味を知った瞬間でした。
 社会人になり,初任給で買ったのは手回しのミル。これもカリタの物で,今でも現役です。買ったのは千葉そごうでした。帰りに初めてコーヒーを豆のままで買い,すぐに家でゴリゴリしたのを覚えています。ただ,自分一人で飲む分だとあっという間にゴリゴリが終わってしまうので,友達を呼んで半強制的にコーヒーを振舞いました。その時にもドトールのコーヒーメーカーが活躍しました。
 あの頃からすると今はだいぶ大人になり,ワクワクしてコーヒーの道具を買う事も少なくなりました。でも最近は,三洋産業さん(CAFEC)のビーカー・サーバーを気に入って使っています。お勧めです。

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2018年01月18日

 早いもので,1月も半分が過ぎました。こう考えるのが早く感じるか,それとも2018年の24分の1が過ぎてしまった…と考えるのが早く感じるのか,分かりませんけれども過ぎてしまった時間は間違いのない時間ですね。
 今日はふと,今年の目標のようなものを掲げてみました。本当は昨年末に何かをと思っていたのですが,無理矢理掲げてもとってつけたような目標になり意味合いのないものになってしまうために保留にしておきました。豆の仕事をしている最中に自然と浮かんできたので,きっと意味合いのある良い目標になると思います。今年は「時間を作る」ことを第一の目標にします。時間を作ると言うと,考え方はたくさんありますね。仕事そのものを減らしてみたり,同じ仕事を一人から二人,三人と手を増やして負担を減らしてみたり,あとは休み時間を減らして仕事に回すということも考えられます。他にも,色々。
 さて私はほぼ毎日,生豆置き場の整理をします。お店全体としては以前よりも広くなりましたが,10kg焙煎機を増設したり,様々な備品のストックが増えたり,単純に生豆のストック量が増えたりして,使えるスペースは以前よりも密な状態となっています。ちょっと油断すると置き場所が足りなくなってしまうので,いつも無駄なくコンパクトにスペースが使えるように工夫をしています。昨日の状態から使った分が単純に減るだけでなく,昨日無かった豆が届くこともあります。昨日たくさん使った豆と今日たくさん使った豆も異なります。麻袋に入っているものもあれば,箱に入っているものもあります。押し込んでいるだけでは次に使う時にぱっと取り出せませんし,スペースを埋めるよりも開けておく方が大事な時もあります。様々な異なる要素を持った豆のバランスが日々変わるので,ベストな状態は常に変化します。つまり,日替わりで”今日のベスト”が存在するということです。
 時間についても,この豆置き場と同じように使いたいと考えています。一日24時間と限られた中に,一日一日日替わりで色んな要素が混在しています。常に冷静にこれらを整理して,縦に並べたり横に並べたり,重ねたり離したりしながら,”今日のベスト”を楽しんでいけるような一年にしたいですね。仮に毎日5分の時間を作ることが出来れば,単純計算で300日働いたとして1500分=25時間も作れることになります。それだけで一年366日になってしまいますね。
 そう思うようにばかリはいきませんが,時間を上手に作って良い一年にしたいと思います。

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2018年01月04日

新年 あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


 2018年は,仙台でも雪の降る寒いスタートになりました。お店の方は本日4日より通常通りに営業をスタートいたしました。”新年”というひと区切りを意識すると爽やかな緊張感がありますが,寒さのせいでより緊張感がきらきらと透き通った感じになります。
 そんな中で今年の最初のお客様は,いつも朝一でテイクアウトを買いに見えるある方でした。いつも通りに同じ時間に同じ雰囲気でご来店。いつもと違ったのは,さりげなく「おめでとうございます」と言いながら入ってきたところ。コーヒーとお店とが日常に溶け込んでいる感じがして,とてもうれしくなりました。
 2年前までは「初売りセール」をしていたので,年明けはその準備のためにバタバタとしておりました。大袈裟な言い方でなく本当に一日中焙煎機を回しっぱなしで。年末の忙しさをようやく超えてその疲れもまだ残っている状態でのこの作業は,ちょっと大変でした。他にも理由が色々とあり,今はいろんな意味で同じようにセールを行うことは無理なので,思い切って辞めることにしました。日頃お世話になっているお客様への恩返しのはずが,いつの間にか返したい人に直接届きにくい状態になってしまっていたことは一番大きな理由かも知れません。”いつも通り”をしっかりと続けることが,今一番大切な気がします。
 なので今朝は,”いつも通り”を感じることができて,とても良いスタートになりました。思ったよりもご来店される方が多くてちょっとびっくりしましたが…。明日以降も,まずは一年,いつも通りに頑張りたいと思います。

cafederyuban at 18:51コメント(0)季節徒然日記 

2017年12月30日

 お店の営業は昨日までで,今日は大掃除でした。天井,壁,床,…。まだ半年と少しなのですが,やっぱり汚れてますね。すっかりさっぱりして,年明けからまた頑張りたいと思います。年内は大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。皆様,体に気をつけて良い年末年始をお過ごしくださいませ。


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2017年12月28日

 あっという間に今年も終わりかけていますね。ザワザワと音まで聞こえそうなほどに毎日慌しくて,忙しい年末。”師走”という言い方もありますが,”年の瀬”と言う呼び方もあります。今年は年の瀬の方がイメージに近い気がします。瀬という字は浅瀬などに使いますが,流れがにわかに速さを増して水面が波立ってきてざわざわする様子と年末の空気を重ね合わせての例えですが,昔の人の感性は素晴らしいですね。
 年内の営業は明日で最後になりますが,今日は卸の発送が最後で,焙煎作業も年内最終の日。2017年最後の焙煎は「2018.New Yearブレンド」でした。今年はこれまで以上に忙しい年末でしたので,年末に向けてフェイドアウトして終わりたい気持ちもあるのですが,何となく矢印を上に向けて年明けに備えて終わりたいという気持ちの方が強かったようです。一年の最後は次の年の始まり。一日の終わりも次の日の始まり。いつもその繰り返しと積み上げ。繰り返しと言うとスタートに戻るような気がしますが,平面的に見れば確かに元に戻っているように見えても立体的に見た場合にはらせん状に上っていると思います。無理に上がろうとしなくとも,淡々と繰り返せば。これがきっと積み上げなのでしょう。
 この季節葉っぱのすっかり落ちた木の枝をよく見ると,もう次の芽が膨らみ始めています。自然界の木々も,休みに入る前にちゃんと次のシーズンに向けて矢印を上げて終わっています。明日は焙煎機のメンテナンス作業の予定です。お掃除ではなく万全の準備を心がけたいと思います。5月に新設した10kg釜の方は,忙しいのと日々こなすのでいっぱいいっぱいだったのとで仕様段階まで調整が進みませんでした。来年はこちらの方もうまく稼働できるようにしたいものです。同時に,スタッフの大浦さんと本多君にも5kg釜での焙煎を少しずつ。
 あと一日。気を抜かずにしっかり頑張ります。

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2017年12月21日

 今日は12月21日。密かにお店の開店記念日でした。お陰様で開店から16周年を迎えることが出来ました。日頃から皆様には大変にお世話になりまして,本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今後とも,温かくも厳しく見守っていただければ幸いです。
 16年を振り返るとあっという間のような気がしますが,パソコンに溜まっている16年分の写真を見ると本当にいろんなことがあったのを思い出します。細々としたことは日常的にたくさんありますが,大きな事柄と言えば,「東日本大震災」と「新店舗への引越し」ですね。比較的最近ですが,もう一つ加えて無理矢理に3大事件にしてしまうならば,「2001年の開店」でしょうか?これら3つに共通するキーワードは,”スタート”,”不安”など。先の見えない状態で前を向いて進むことは,いつでも何歳になってもエネルギーがいりますね。世の中が常に動いていますので,何年経っても安らいだ状態はないようです。唯一あるとすれば全てを辞めた時だなと,いつも思っています。不安と思えば不安なのですが,だからこそと捉えて緊張感にしてしまえば逆に大きな力になり,そして強くなることが出来ます。こう言った不安定な緊張感の上で波乗りでもするかのようにバランス感を楽しむことが,恐らく好きなのでしょう。
 開店当初はカフェをやりながらコーヒー豆の販売をしておりましたが,いつの頃からかもっと”日常に根ざしたコーヒー屋”が出来ないかと模索するようになっていました。そんな中で辿り着いたのが現在のお店の形。お客様から見ると焙煎工場にコーヒー豆を買いに来て,コーヒーは100円でテイクアウト。当時はスタッフに丹野君がいて,よく図面を描いて二人でシュミレートし,いいね!と話しておりました。しかしながら毎日来てくれるお客様のことを考えると,カフェを辞める決断が出来ず,時間ばかりが過ぎていきました。東日本大震災があったのは,ちょうどそんな時でした。この辺りは内陸部なので津波被害はありませんでしたが,ライフラインがすっかり止まってしまってこのままお店を続けることはできませんでした。幸いにもこの地域では電気と水道は数日で復旧したのですが,シャッターを閉めたままで色々と考え,このタイミングでカフェを辞めました。ただでさえ世の中が大変な状態なのにこれまでの当り前を変えるのはとても不安でしたが,結果的にうまくシフトできたようです。新しい今のお店の計画をする際にも,これまでよりも広く使えることになったのですが,カフェをやらずにこの形をより推し進めたバランスにしようと決め,広くなった分を焙煎機の増設と作業スペースに使うことにしました。結果,より焙煎工場的なバランスになり,しかもお客様から非常に近い焙煎工場を作ることが出来ました。仙台にはバースデイというパン屋があって前から大好きだったのですが,ふと気が付いたらコーヒー版バースデイのようでちょっと笑ってしまいました。ただ,お店が新しくなった時にお客様がこれまで通りに来てくれるかな…と,開店するまでずっと不安でした。性格的に心配性なのかも知れませんね。今はお客様がしっかり来て下さるので不安が収まりましたが,来年の今頃は大丈夫かな…と新しい不安が新しい緊張感を生み出し始めています。
 と言う訳でなんとかかんとかお陰様で16年です。こんな心配性の私ですが,これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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2017年12月02日

 一気に寒くなりましたね。12月に入って年内の残り時間が少なくなって,お店の方もバタバタとしてます。この時期は店頭でコーヒー豆の出ていく量が急激に多くなりますが,それだけでなくお歳暮のギフトもまとまった注文が重なったりして,とても忙しいです。卸先からの注文もぐっと増えて,他のお店様も皆さん忙しそうだな…と嬉しくなったりします。今日もそんな一日で,朝からバタバタでした。でもなぜか土曜日は静かに時が流れる気がして,忙しくともあまり疲れません。不思議ですね。理由はよく分かりませんが,あえて言えば”土曜日の空気”かも知れません。
 一週間のうちで一番爽やかで,一番透き通った感じがして,一番心地よいと感じる何かが,土曜日にはあります。それから,日差しが一番きれいに差し込んでくる気がします。もちろん,私の個人的なものなので皆さんがそう感じるかは分かりませんが,昔からそうでした。特に,お昼前から3時ごろまでの空気が好きで,若い頃はこの時間帯に家で好きな本を読みながらコーヒーを飲むのが至福の時でした。当時は千葉の船橋に住んでいましたが,時々この空気を感じるだけでその頃の景色を思い出したります。空気を物質的に見れば,成分的に同じ状態の空気は土曜日以外でもあると思いますので,特別なものが出ている訳ではないでしょう。同じなのに違う。人には何かそう言ったものを感じて,プラスαにできる力があるようです。
 似たものに,おいしいと感じる時というものがありますね。物質的には全く同じなので,なぜかおいしいと感じる場合とそうでない場合。やはり空気が最高のスパイスとなっていることは間違いないようです。コーヒーにも,こういう事がたくさんありますね。しかしながら,仕事としてコーヒーを作る場合には,この最高のスパイスを一切無視しなければなりません。許容範囲が自分勝手に大きくなって,甘えてしまいますから。どんなお客様がどんな場所でどんな時に楽しんでも同じように楽しめるコーヒー,これが理想ですので,自分の出来る範囲内で極力自分を機械化して物を判断するよう心がけています。本当は誰よりもこの土曜日の空気を楽しみたいのに,気持ちに蓋をして。土曜日の空気の誘惑に負けないように。
 今日も無事,土曜日の空気に負けずに仕事ができました。たくさんの方に喜んで頂けるよう,明日も頑張ります。

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2017年11月24日

 昨日は祝日でした最近は週の中日に休日というのが珍しくなってしまいましたので,木曜日だと言うのがなんだか不思議な感じでした。昔はこれが当たり前だったので,うまく週末に繋がって連休になるととてもラッキーな感じがしたものです。気の早い私はよく,カレンダーを見ながら「来年は月曜日が振替休日だからまだ連休が続く」とか2年後くらいまで楽しみにしておりました。週休二日と言うのもなく土曜日が”半日”だったこともあり,余計に連休がありがたく楽しみでした。飛び石連休でも嬉しかったですね。あまり休みが続くのに慣れると働けない人が多くなっちゃうんじゃないかと,個人的には気になっていますが。政治的には色々な理由があるのだと思いますが,ないからこそありがたいと言うのも大事ですね。
 前置きが長くなりました。そんな祝日でしたが,仕事の方はお休みをいただいて,親戚の結婚式のために横浜まで出かけてきました。久しぶりに首都圏まで出かけましたが,ちょっと疲れていたことや早起きだったことも重なって,東京から横浜までの間で軽く電車酔いしてしまいました。もしかすると,田舎ののんびりした生活に慣れているので人酔いしたのかも知れませんが。とりあえずは予定通りに会場に到着し,無事に結婚式を終えることができました。帰りの新幹線では,今度はアルコール酔いのためにぐっすりと深い眠りについたのは言うまでもありません。
 仙台駅に到着したのは8時半ごろでした。改札を通って駅の外に出ると,冷たく透き通ったような東北の夜の空気がスーッと入ってきました。息子が言いました。「ああ,仙台はいいなあ。」と。「やっぱり空気がおいしい。」だそうです。彼は東京方面から戻ると,必ず同じことを言います。そして「人が少ないから空気がきれいなんだね。人がいないのはいいなあ。」と言いました。確かに人が少ないことは悪いことではなく,いいことがたくさんあるなと,傍で私も思いました。私も昼間に人酔いしておりましたし…。
 最近は,少子化や人口減少などの言葉をよく耳にします。”今”を維持しようとすれば人が少なくて困ることもあるのかも知れませんが,それが悪いことであるかのような印象を受けることもあります。良いこともたくさんある,という所からスタートしてみたら,きっと良い方向に行く気がしますね。いないからこそ,人のいることのありがたさもよく分かると思いますし。あとは,人酔いが減ります。うまいこと言ったな…と,今自分にも酔っています。


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2017年11月16日

 11月の第3木曜日にあたる今日は,ボージョレ・ヌーボーの解禁日。朝からテレビやラジオで何度も同じニュースを流しています。私もお酒は嫌いではないので興味がない訳ではありませんが,そこまで盛り上がることもないというのが正直なところです。ただ,気になることがあります。それは,確か以前は「ボジョレー・ヌーボー」と言っていたような…ということ。気が付いたら,いつの間にかメディアでも「ボージョレ」が主流になっていました。確かにBeaujolaisというスペルからすると,ボージョレと発音する方がより現地の発音に近い気がします。もっと言えば,ボージョレでもボジョレーでもなく,ボジョレが一番近いと思いますが。恐らく,最初に日本に紹介された際に,日本人的に耳に入りやすいボジョレーの形で表示されたものが浸透し,ある時フランス人の方からの指摘でボージョレの方が近いよ,という事になって改めたのかも知れませんね。ちなみにこのボージョレは,世界のおよそ半分が日本で消費されているそうです。
 似たような”いつの間にか”の例に,「アボカド」があります。これも以前は「アボガド」が主流だったような気がしますが,気が付いたら身の回りでは「アボカド」になってしまっていました。私がはじめてこれに気が付いたのは,今から8年ほど前のこと。当時お店には巧君というスタッフが働いていましたが,彼に指摘されたのがきっかけでした。これは英語表記ではavocadoなので,完全に元々が間違っていたという事になりますね。このアボカドの木,実はコーヒーの産地で見かけることがあります。小農家では,コーヒーの木の間にバナナやオレンジ,キャッサバなどを植えて複合的に農業をしている場合がほとんどなのですが,その中に時々アボカドが植えられていることがありました。
 コーヒーの世界では,希少品種として有名になっている「ゲイシャ種」というのがあります。当店でも入荷のある場合には販売していますが,その際によくお客様に「これは日本語?」と聞かれます。日本では”芸者”という言葉がありますので,音が同じなので勘違いしてしまうのだと思います。ゲイシャ種という名前は,その品種の発見されたエチオピアの土地名に由来します。geishaと表示するのでそのまま読んで「ゲイシャ」で合っていますが,現地の発音だと「ゲーシャ」とか「ゲシャ」に聞こえたりもするそうです。きっと輸入する際に商社の方が耳になじみのある「ゲイシャ」という表示にしたのでしょう。ちなみにこのゲイシャ種も,日本では非常に人気があります。元々この品種が有名になったのはパナマのエスメラルダ農園のゲイシャでした。エスメラルダ農園のゲイシャは個別のオークションを通じて世界中の業者に落札されますが,以前落札者の名簿を見た時にはほとんどが日本のコーヒー企業などでした。なぜか日本人はこういうのが好きですね。それからよくコーヒーショップの広告等で「幻の希少品種」的な表示を目にしますが,今はパナマだけでなく他の生産国も含めて多くの農園でゲイシャが植えられて流通していますので,全く”幻”ではありません。
 今日は仙台でも一気に寒くなって,冬到来です。お酒もコーヒーも,解禁とか幻とかのイベント的な楽しみ方ではなく,日頃の暮らしの中で心と体を温められるようにありたいものですね。

cafederyuban at 16:05コメント(2)季節徒然日記 
Profile

Ryuban

”Ryuban” って?
「Ryuban」というのは,私の幼い頃のあだ名。杜の都仙台でコーヒー店を営む現在は,その店名として使っています。いつかこの名前がおいしいコーヒーの代名詞になれば・・・と思いつつ。
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