2016年08月

2016年08月05日 18:11

 8月に入り,夏も本番ですね。仙台でも梅雨明けしてからしっかりと夏らしくなって,毎日毎日暑過ぎます。この夏場の暑さは,コーヒーの仕事にとってはとても厳しい暑さです。厳しいとひと言で表現するのはとても簡単なのですが,色んな意味の厳しいが詰まっています。
 まずは,肉体的な厳しい。焙煎と言う作業は読んで字のごとく火を使う作業になりますので,毎年この時期は体にぐっとこたえます。生のコーヒー豆がおいしい状態になるためには200度以上の高温にまで加熱しなければなりません。当然機械はそれ以上の温度になりますので,焙煎中ずっとその側に立っているのはそれだけで厳しいです。汗が噴き出しているうちは良いのですが,ちょっと気を抜くと汗が出なくなっています。ほんのり頭がぼーっとすることもあるので,軽い脱水症状もしくは軽い熱中症なのだと思います。タイミングを見て水分補給をしてはいますが。毎年のことながら,厳しいですね。今年は仮店舗でエアコンが弱いものしかないために,特にきついです。いつか熱を使わずにコーヒーを焙煎する方法を開発したいと,ぼーっとする頭で考えています。
 それから,商売的にも厳しいですね。単純に暑い時にはコーヒーの需要・消費量は減ってしまうということです。もちろん私もそうですが,暑い夏でもコーヒーはホットでという人も多いのですが,それでも世の中的には自然と消費が落ちてしまうようです。コーヒー業界でも「夏場はコーヒーが売れない」と言うのが常識になっています。ですのでこの時期は,お店の方は比較的静かな日が多いです。毎年そうなのですが,この時期は静かな時間を利用してスタッフみんなで勉強会をしています。勉強と言ってもコーヒーの知識的ものだけでなく,気持ちよくお買い物をしていただくために細々としたオペレーションを見直してみたり,仕事の質を落とさずにスピードを上げるために色んな作業のタイムを計ってタイムトライアルをしてみたり。それから今日は,ブラジル・コーヒーを数種類カッピングをし,今年度の素材をチェックしながらブラジルの産地について勉強しました。空いた時間は無駄な時間ではなく,むしろ神様がくれた準備時間だと思って大事に使いたいと思います。涼しい時がやって来るのを待ちわびながら。
 という訳で,肉体的にも商売的にも厳しい夏場。まだまだ夏はこれからですが,心身ともに強くなってしっかり夏場を乗り切りたいと思います。皆様もお体に気をつけてこの夏場を乗り切ってください。

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Ryuban

”Ryuban” って?
「Ryuban」というのは,私の幼い頃のあだ名。杜の都仙台でコーヒー店を営む現在は,その店名として使っています。いつかこの名前がおいしいコーヒーの代名詞になれば・・・と思いつつ。
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