先日スカパーでイギリス映画”ゴヤの名画と優しい泥棒”を鑑賞。2020年の作品で、私の大好きな”ノッティング・ヒルの恋人”の監督ロジャー・ミッシェルの遺作となった感動の実話コメディです。
  
 時は1961年。ロンドン・ナショナル・ギャラリーからゴヤの名画「ウェリントン公爵」が盗まれてしまいます。なんと犯人は60歳のタクシー運転手ケンプトン・バントン。今まで一度も盗難に遭ったことのない厳重な警備の美術館のはずなのに((^_^))。盗んだ理由は孤独な老人達の楽しみであるテレビの公共放送(BBC)の受信料を肩代わりする費用に充てるため。けれどもその裏には彼の優しき嘘が隠されていたのです・・・。

 主人公ケンプトン役には”ブリジットジョーンズ”シリーズや、”パディントン”シリーズで有名なジム・ブロードべント。その妻ドロシー役には代表作がありすぎる、あえて言うなら”クィーン”かしら?のヘレン・ミレン。このオスカー俳優ご両人がユーモラスな夫婦を演じ、いわばダメンズな父ケンプトンを敬愛する息子ジャッキー役のフィオン・ホワイトヘッドも清々しくていい味出してます。
 これが実話!?って驚くほどユーモラスで感動的なお話。愉しい1本です💕

 今日の”あれこれ”は、ルイ・アームストロングをききながら・・・
 カフェニコルは今日も18:30まで営業しています。

 4月というのに夏日の連続と思えば低温日が続いて、なんだか季節感がおかしくなります💦
 そんな天気に負けないように体調管理に気をつけたいものですね。
 では、5月の店休日をお知らせします。

 定休日  水曜日・日曜日
      3日(水祝)、7日(日)、10日(水)、
     14日(日)、17日(水)、21日(日)、
     24日(水)、28日(日)、31日(水)
 臨時休業日
      8日(月)
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 今日の”あれこれ”は、クレモンティーヌをききながら・・・
 カフェニコルは今日も18:30まで通常営業です。

 少し前になりますが、テレビで古い映画を2本観ました。
 1本目はイザベル・アジャーニ主演の1975年のフランス映画”アデルの恋の物語”、フランソワ・トリュフォーが監督を務めました。
 ”レ・ミゼラブル”の作者として有名なヴィクトル・ユーゴーの次女アデル・ユーゴーの日記を原典に作られている映画で、彼女が一途にある男性を愛する余り、ストーカー行為を通り越して精神を病み、最後には狂気のなか精神病院で40年もの間生き続けるという悲しいお話です。父のヴィクトル自身が波乱の人生(平たく言えば女性好き(^◇^;))を送っており、彼の人生に関わった女性達が彼の作品に少なからず影響しているそうですが、自分の実の娘が数奇な人生を送り、身内の誰よりも悲しみの中長生きするとは思ってもいなかったでしょうね。そして特筆すべきはアデルを演じたI・アジャーニのすさまじい演技。当時18歳だった彼女が33歳設定のアデル役を演じたわけですが、あの美しい彼女が徐々に身も心もズタズタになっていく様はあまりにも悲しいエンディングでした。

 2本目はジャンヌ・モローの1959年のこちらもフランス映画”危険な関係”。共演のジェラール・フィリップも当時は2枚目スター(なんか古い言い方ですが)として有名だった方です。
 こちらのストーリーはなんとこの二人が演じる夫婦がお互いの浮気を公認し、それぞれ報告しあうという当時としてはちょっと飛んでいる内容。ただそれでもジャンヌ・モロー演じる妻(ジュリエット)は自分が愛されてないと気が済まないようで、浮気相手の男性が婚約するとその相手の女性を夫に誘惑させたり、夫が他の女性に本気になってしまうとそれを壊そうとする、冷ややかな中に怖いほどの情念を持った女性。これはもうジャンヌ・モロー一択のキャスティングですよね~!こちらもショッキングなラストが待っているので観る機会がある方は是非!

 違ったタイプの女性をキャスティングの妙で引きつけられる作品に出来るフランス映画ってやっぱり素敵です。クラシックな映画にはまだまだ奥深い掘り出し物がありそう💕

 今日の”あれこれ”は、ヨーロピアン・ジャズ・トリオをききながら・・・
 カフェニコルは本日も18:30まで通常営業です。(もう17時ですが~)

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