徳し人(うつくしびと)メニューレシピ

「内側から表れるうつくしさ」を大和言葉で“徳しい”という字を使って表現します。 半導体エンジニア、システムエンジニアとして勤務経験を持つカフェオーナーが、 こころとからだを内側から“うつくしく”するメニューを提案しています。

“シンデレラ”のマチェドニア

2019年4月21日の「人生を愉しくする「フローライフ」習慣」で紹介したメニューです。
 
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材 料(4人分)

オレンジ 1個

パイナップル 1/4

砂糖 大さじ2

レモン果汁 大さじ1

 

 

つくり方
1 オレンジは皮をむき輪切りにして房にわけます
  パイナップルは一口大に切ります
2 オレンジ、パイナップルをボウルに合わせ、砂糖、レモン果汁を掛けて全体をまぶします 
3 2をタッパーなどに入れ、冷蔵庫で1時間以上冷やします
4 器に盛ってお召し上がりください  


【この料理のポイント】
レモン果汁、オレンジ果汁、パイナップル果汁だけで創られたノンアルコールのカクテルがあります。
そのカクテルには「シンデレラ」という名前が付けられています。

マチェドニアはイタリアやスペイン、フランスで作られるフルーツサラダ。
その語源は古代の時代から既に多民族国家だった“マケドニア”から来ているといいます。
このマチェドニアをカクテル「シンデレラ」に使われるフルーツだけで作ったので、「シンデレラのマチェドニア」と名付けました。

【どうして“シンデレラ”が“フロー”なのか】
「人生を愉しくする「フローライフ」習慣」で私たちが定義している「フロー」という状態は、
最高にリラックスしていながら、意識もはっきりしていて、かつ集中して行動ができている状態」で、それが「本来の状態」というのが私たちの解釈です。

こうしたフロー状態では、「思っていること、やっていること、言っていること」が一致します。

そんなフロー状態を説明するのに、なぜ“シンデレラ”なのか? ですが・・・

シンデレラはなぜ王子のプリンセスになれたのでしょう?

それは、お城に着ていくドレスがなくても、「私も舞踏会に行きたい」と自分の望みを言葉にしたから、と私は思いました。

シンデレラがもし、ドレスがないことで「私には舞踏会に行く資格はないんだわ」と自らの望みを諦めていたら・・・
もしくは、シンデレラが舞踏会に行くにはドレスが必要なのね、と「ドレスが欲しい」という望みにすり替えてしまっていたら・・・ 

シンデレラが「“思っていること”をきちんと声に出して“言った”こと」から魔法が始まります。
自分の中にある“望み”を受け入れ、それを言葉にする、行動にする。
そうすると、自ずと自分の人生がフローライフになっていくのではないでしょうか?

ナスのお焼き

2019年3月10日の「人生を愉しくする「フローライフ」習慣」で紹介したメニューです。
 
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材 料(10個分)

ナス 1本

味噌 大さじ1

砂糖 大さじ1
水 200cc 

薄力粉 250g

 

 

つくり方
1 ボウルに薄力粉を入れ、水を足し混ぜながら生地の固さを確かめながら、水を加えていきます
  耳たぶくらいの固さになったら、冷蔵庫で30分以上寝かせます
2 生地を十分に寝かせたら、冷蔵庫から出します
  ナスを1cm角に切り、味噌と砂糖をまぶします 
3 フライパンにオイルをひき弱火にします、手を濡らして生地をつまみ取り、ナスを包んでフライパンに載せます
4 20分ほどじっくりと時間を掛けて焼いてできあがりです
4 塩・胡椒で味を調えてできあがりです  


【この料理のポイント】
この料理は、「あるがまま」というキーワードからセレクトした料理です。
素材として“ナス”を使いたかったのは、ナスの花言葉が“希望”だからです。

フローライフ習慣では「あるがまま」という言葉をキーワードとして使います。
では、「あるがまま」 とはどんな状態でしょうか?

脳科学的に言うと、「あるがまま」とは「潜在意識が“あたりまえ”と思っている状態」と言えます。
潜在意識が疑うこともなく自動的にカラダに指令を出している行動。

「私って〇〇が苦手で・・・」
「私って〇〇ができないじゃない?」

とあたりまえに思っていること・・・

それって“本当”なのでしょうか?
小さな頃に誰かに言われて以来、そう“思い込んでいる”ことだったりしませんか?

「どうしてそう思うんだろう?」
と自分に質問して、ちゃんと答えられるでしょうか?

本当の「あるがまま」であれば、きちんと自分も納得のいくことが答えられる、と思います。
そうでなかったら・・・
それは本当の自分じゃない“思い込み”かもしれません・・・

質問していって、質問していって
途中で嫌なコトや感情と向き合うことがあるかもしれません
でも、続けていくと・・・

パンドラの匣のように、最後に“希望”が飛び出してくるかもしれません。

厚い小麦粉の皮の中から“希望”という花言葉を持つ“ナス”が出てくる
今回の料理は、こんなメッセージを込めて創ってみました

にんじんしりしり

2019年2月3日の「人生を愉しくする「フローライフ」習慣」で紹介したメニューです。
 
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材 料(8人分)

にんじん 2本

ごま油 適量

卵 2個

塩・胡椒 適量

 

 

つくり方
1 にんじんは皮をきれいに水洗いし、スライサーですっていきます
2 フライパンにごま油を入れて火にかけ、1のにんじんを入れ、軽く塩を振って炒めます 
3 にんじんがしなっとしてきて甘い香りがしてきたら、溶き卵をフライパンに加え、絡めながら炒めます  
4 塩・胡椒で味を調えてできあがりです  


【この料理のポイント】
「にんじんしりしり」は沖縄の郷土料理で、スライサーで千切りにしたタイプがあったり、ツナ缶を加えたり、豚肉も入れて豪華にしたり、と家庭によってさまざまなレシピがあります。
「しりしり」とは沖縄の方言で「すりすり」のこと、だそうです。

この料理は、「あるがまま」というキーワードからセレクトした料理です。
野菜の皮などに豊富に含まれる“食物繊維”は、かつては栄養価のない“無駄なもの”と思われていました。
ですが、腸内細菌の役割が見直されることから、その最大のエサである食物繊維は“第6の栄養素”と呼ばれるようになりました。

薬膳の考えに「一物全体」という言葉があります。
意味は「ありのままの姿で分割されていない状態」のこと。
食養用語では、食材を丸ごと使用するという意味で使われ、具体的には穀物を精白しないこと、野菜の皮をむかずに使うことや、根菜でも葉を用いること、小さい魚を丸ごと食べることを意味します。

生物が生きているというのは、丸ごと全体で様々なバランスが取れているということであり、そのバランスのまま人体に摂取することが人体内のバランスを取るのにも望ましいという考え方に基づくものです。
そして実際に、栄養学の観点からも、植物の皮や葉、小魚の骨は栄養が豊富であることが確かめられています。