from U_U to YOU

ガレリア カフェ ユウ オーナー、ナオキの徒然ブログです。

私たちのお店では、毎週火曜日に生演奏エンターテインメントを開催しています。
そのライヴが始まった一番最初は2011年9月13日のこと。
最初は月に一度、第2火曜日だけの開催でした。
それが今では、(ほぼ)毎週火曜日に開催するようになりました。

そのライヴの1st アクトを務めてくださったのがキューバ人も一目置く、キューバ音楽を演奏するアコースティック日本人デュオ、Dos Sones de Corazones(ドス・ソネス・デ・コラソネス)です。
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2001年から毎年キューバの国際音楽祭に招聘され公演しているデュオ。ちなみにこの音楽祭の主催者はブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブのエリアデス・オチョア氏です。
Dos Sones de Corazonesのお二人のライヴにすっかり魅了されている方もたくさんいらっしゃいます。

お二人が奏でるキューバ音楽はもちろんのこと、本場キューバに行かれたときの現地のお話もまた、キューバへの旅情を誘われます。

そのキューバ話で、私が驚いたのは、「キューバでは国営のアイスクリーム屋さんが24時間営業している」という話。
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 キューバではアイスクリームは人気のスイーツで、いつも長蛇の行列ができているとのこと。
キューバは国民用の通貨と観光客用の通貨は別にあり、そして価格も国民用と観光客用と2種類設定されているそうです。アイスクリーム屋さんでは、外国人向けは行列も少なく、味のバリエーションもいろいろある一方で量が少なくて高いそうで、キューバ国民用の窓口はキューバ人が行列するので相当並びますが、量が多くて安いそうです。

キューバでアイスクリーム屋さんが24時間営業なのは、キューバの英雄、フィデル・カストロ議長が大のアイスクリーム好きだから、なんて説もあるそうです。
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 その真偽のほどはともかく、キューバでアイスクリーム屋さんが24時間営業であるもうひとつの理由が、「アイスクリームは暑い地域では完全栄養食として有効である」ということがあるそうです。

キューバの主な輸出品に「医者」がある、というほどに、キューバは優秀な医療従事者が多く、カリブ海地域で災害などがあると援助としてお医者さんが派遣されるそうです。
そのお医者さんの医学的見地からもアイスクリームは暑い時の摂取が薦められているそうです。

アイスクリームの消費量世界一のアメリカでは、かなり前からアイスクリームを栄養食として評価していて、第2次世界大戦中もアイス製造用の軍艦を従えて戦地に赴いたといいます。もっともっと前、古代のギリシャやローマ、そして中国でも、甘い氷菓は、疲れた体を元気にする「健康食品」として利用されていました。


「アイスクリームは栄養食」と言われる理由が2つあります。
1つはバランスの良い栄養食品であるということ。乳脂肪8%の種類別アイスクリームに含まれるカルシウムは、100g当たり140mgと牛乳の100mgよりも多いのです。そのほか、ビタミンB2、脂質、糖質、カゼイン、リン、タンパク質、カリウム、さらに腸内の善玉菌を増やす働きがある乳糖(ラクトース)が適量含まれています。
そして、アイスクリームは食欲がないときでも食べられます。摂取によって必要な栄養素をある程度補給でき、砂糖を含むので、エネルギーも補給できます。
またその栄養効果として、消化吸収促進、イライラ解消、便秘改善効果などが期待できます。 

もう1つの理由が、「アイスクリームは実は太りにくい」ということ。これはとても意外かもしれませんが、アイスクリーム摂取後の血糖値の上昇は緩やかなので、脂質代謝を支配するインスリンの分泌を急激に増加させないため、エネルギーへどんどん代謝していきます。また、アイスクリームは冷たいため、体熱を戻すためのエネルギー消費が増えるので、摂取したカロリーはむしろエネルギーとして消費される部分が多くなるのだそうです。

もちろん、摂り過ぎてはその効果は発揮されることはありませんが、それはどの食品でも同じこと。
暑く食欲の無いときの栄養補給剤としての効果は確認されています。

また最近の脳波との関連性の研究からは、アイスクリームの冷たさで「脳をシャキッとさせるだけでなく、頭の回転が速くなったり、イライラした気持ちを落ち着かせられる」という報告もなされています。


私たちのお店では、バニラビーンズは使用していませんので「バニラアイス」と呼ぶことはできませんが、卵黄、卵白、生クリーム、未精製糖だけで創るシンプルなアイスクリームがメニューにオンリストしています。
自家製アイス
 自家製アイスクリームにはカラメリゼしたアーモンドをクラッシュして混ぜ込んでいます。
アーモンドは“ビタミンE”を豊富に含み、「美肌のための栄養食」として注目を浴びている食材です。
夏は発汗による肌のキメの荒れが気になる季節でもあります。適量のアイスクリームで美容アップも愉しみましょう♪ 

「ハロウィーン」が日本でも盛大に定着してきた感があるのに対し、ひっそりと定着しているイメージの「エイプリルフール」。
普段観ているFacebookで、友達の投稿で「えぇ!!」って驚く記事があがっていて、よく考えると「あぁ~、今日は4月1日・・・」。地味すぎるからこそ、引っかかりやすい氣がします。

ある時期まではイギリスや北欧の一部の習慣でしかなかった「エイプリルフール」を全世界に広げたのはイギリスのテレビ局BBC(英国放送協会)です。BBCが流した嘘のニュースで歴代最高と言われているのが「スパゲッティの成る木」。
そして過去2回登場した「ビッグベンのデジタル化に伴う不要となった針のオークション」。
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 このニュースには、本当にたくさんのイギリス国民が引っかかったそうです。

BBCが「エイプリルフール記事」を放送し始めたのは1960年代。
その当時、イギリス国内の多くの家庭にテレビが普及しましたが、受信料を払わない人が多くいました。(今の日本のNHKと似たような状況ですね。)
そこでBBCはエイプリルフールを利用し、面白おかしい嘘のニュースを流して国民の注目を惹きました。翌日、そのニュースが嘘だったことをBBCが伝えると、一時期は多くの抗議が殺到しましたが、BBCの体を張ったロケや、ユーモアセンスが国民に理解され、見事作戦は成功しました。
それ以来、BBCの好感度は上がり、受信料を支払う人が増えただけでなく、知名度が上がり、有料放送の加入者数が増え、見事BBCの経営は復活をとげました。BBCがエイプリルフールに嘘を流す風習は今も続いています。

このエイプリルフール、日本では「四月馬鹿」と言われたりもしますが、「万愚節」という呼び名で俳句の季語になっています。

俳句といえば、松尾芭蕉、与謝蕪村、小林一茶は並び称される江戸俳諧の巨匠。
 松尾芭蕉
寒菊や 醴造る 窓の前     松尾芭蕉 江戸前期
御仏に昼供へけり ひと夜酒   与謝蕪村 江戸中期
一夜酒 隣の子迄 来たりけり   小林一茶 江戸中期

芭蕉の句の季語は「寒菊」で冬です。ちなみに「 醴」は「あまざけ」と読みます。
では、蕪村、一茶の句の季語はなんでしょう?

実は「一夜酒」で、これは甘酒の別称、そして季語は「夏」なのです。

江戸時代には、白米を柔らかく炊き、冷まして麹を混ぜ、醸して甘くしたもの、また、酒粕を溶かして甘みをつけたものを「甘酒」と呼んでいました。日本酒ひとつ作るにも大変な手間のかかった江戸時代、他と比べ一夜のうちにできあがることから、「甘酒」のことを「一夜酒」と表現することがあります。
 
今ではお正月に飲むイメージの強い、特別な日の飲み物の側面のある甘酒ですが、江戸時代の人々は、もっと身近に楽しんでいたようで、「甘酒売り」といって、甘酒を売ることを商いとしていた人々もいたようです。
甘酒売り
江戸では松尾芭蕉が活躍された頃までは寒い夜に売っていたのが、与謝蕪村や小林一茶が活躍する頃には季節に変わりなく売るようになり、暑い日のお昼にも売るようになったことが文献などに記されています。それだけ、江戸時代の人々にとって甘酒は身近なものであり、なおかつ、夏に飲む「甘酒」には、暑い夏の日中を乗り切る、滋養強壮の効果のある飲み物として普及していったのです。

米麹から造った「甘酒」は、お米を酵母菌が食べやすい形にまで麹菌が分解した状態になっています。
つまり、お米のデンプンが身体の細胞レベルで吸収しやすいブドウ糖の状態になっているのに加え、ミネラルや疲労回復に欠かせないビタミンB群を含み、さらには身体の消化機能を使わずとも吸収できる飲み物で、「飲む点滴」と言われます。
またビタミンB群は肌のターンオーバーを助けたり、代謝をアップさせたりする働きもあるので、美肌・美髪ドリンクでもあります。

また米麹甘酒は、「腸内フローラ」の観点から見ても、とてもすばらしい飲み物です。
米麹甘酒は、食物繊維やオリゴ糖を含む「プレバイオティクス」食品であると同時に、麹菌生成物を含んだ「バイオジェニックス」食品でもあるのです。

そんな腸内フローラにも、身体にも嬉しい米麹甘酒。
ユウでは、茨城県結城市にある江戸の慶応年間創業の造り酒屋から直送の米麹甘酒をメニューにオンリストしています。
米麹甘酒
 またその米麹甘酒を使った“夏限定”の氷菓もオンリストしています。
フローズン甘酒
 江戸の夏を癒した飲み物で、腸を健康に、そして内側からうつくしく♪
東京の夏をお過ごし下さい。 


【補 足】
私たちの健康に寄与する機能性食品は、腸内フローラへの寄与の観点からは、大きく分けて「プロバイオティクス」「プレバイオティクス」「バイオジェニックス」の3つのいずれかから成り立ちます。

プロバイオティクス」は、ヨーグルトに代表されるような、生きた菌として腸内フローラのバランスを改善して体調調節を行う食品のことです。ただし体外より摂取した生きた菌は腸内にて発育・定着することは困難であることがわかっています。そのため多種類の菌を多量に毎日摂ることが必要になります。また、とてもパーソナルで食品の効き目の個人差が大きいのも特徴です。

プレバイオティクス」は食物繊維やオリゴ糖を含んだ食品など腸内善玉菌の増殖を促し腸内フローラのバランスを整える食品です。これは、それぞれの腸内フローラを育てる点で共通なので、ある程度、誰にでも同じように効きます。 

バイオジェニックス」は、腸内フローラを介することなく身体に直接作用することが、プロバイオティクス、プレバイオティクスとの大きな違いとなります。また、バイオジェニックスは、「生物により生成された」という語源の通り、タンパク質、酵素反応などで生成される二次代謝物です。
菌が生きているか死んでいるかはあまり重要ではなく、死んだ菌も含めて乳酸菌に代表されるような菌が作り出す物質で、体全体に直接作用することで、腸内の免疫機能を活発化したり、コレステロールや血糖や血圧を安定させたり、活性酸素を減らしたりする可能性が研究・解明されつつあり、「バイオジェニックスこそが、生活習慣病や老化の防止に有望だ」という考え方が広まりつつあります。 

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 ややこしや ややこしや
 ややこしや ややこしや
 ややこしや ややこしや
 ややこしや ややこしや

 わたしがそなたで そなたがわたし
 そも わたしとは なんじゃいな

 ふたりでひとり ひとりでふたり
 うそがまことで まことがうそか

 ややこしや ややこしや
 ややこしや ややこしや
 ややこしや!


私が好きな舞台のひとつに、野村 萬斎さんの「間違いの狂言」があります。 

この舞台は、原作がシェークスピアの「間違いの喜劇(The Comedy of Errors)」を狂言で表現した舞台。野村萬斎さんが演出をされています。
NHKの番組「にほんごであそぼ」でも、この印象的な「ややこしや」の言葉と黒装束の「ややこし隊」が出演していました

私が「腸内フローラ」のことを考えるとき、ふと捕らわれる感想もまたこの「ややこしや」に近い感覚です。


腸活」という言葉も使われるように、今、脚光を浴びている「」。
「腸」と聞くと、「食べたものを消化するところ」、「便をつくるところ」というイメージがあると思いますが、それだけにとどまらず、「人間の体の免疫の要」だったり、「心の状態を左右する」とも言われています。
この腸の中に棲んでいる、腸内環境をつくる主役が「腸内細菌」です。

私たちの腸内には多くの細菌が棲み着いていて、その数は100種類以上、100兆個にもなると言われています。特に小腸の終わりから大腸にかけては細菌が種類ごとにまとまってびっしり腸内に壁面をつくって生息しています。その様相が花畑にたとえられ、「腸内フローラ」と呼ばれています。

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 今でこそ、「腸内フローラ」の存在はみんなの知るところですが、「腸内フローラ」の存在が明らかになったのは1950年代、しかも日本で始まりました。
今の「腸内フローラ」研究の礎を築かれたのは、当時大学院生だった光岡 知足さんです。
その当時の医学では、腸内細菌として知られていたのは大腸菌程度で、当時の医学の教科書にも、
「腸内には大腸菌以外の菌もいるが、それらはみな死菌である」と記述されていたそうです。
しかし、光岡さんは「そんなはずはない」と信じ、培養の仕方や腸内と同じように酸素の少ない状態での顕微鏡観察を工夫され、発見されました。
最初はその結果は誰にも信用されなかったそうですが、今こうして注目を浴びるに至っています。
今、私たちが日常的に使っている「善玉菌・悪玉菌」の言葉も、光岡さんが最初に使われた言葉です。


私が「腸内フローラ」を識るところになったのは、カイロプラクターの方とタッグを組んで行っていたサローネ「徳し人のすすめ」 を通じてです。
「身体の不調の原因となる、身体の内側にある不調の要因にアプローチして、内側から健康を創る」というコンセプトで行っていたサローネで、私は薬膳の智慧や最新栄養学の情報を、メニューレシピの試食とともに伝えていました。


私がカフェの学校に通っていた頃は、マドンナさんがライフスタイルに取り入れているということで、「マクロビオティック」が注目されていました。

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「マクロビオティック」 の、そしてその大元である「薬膳」のコンセプトは、玄米、そば粉、全粒分、未精製糖、オーガニック食材など、私たちのお店のオープン当初からの食材選びの基本コンセプトの核となっています。

そんなこともあって、「薬膳」の智慧の実践をお伝えすることは、私にとっても嬉しい機会でした。
講義を通じて、初めは「何を摂るか」という視点であった私ですが、「腸内フローラ」と出会って以降は、「腸内フローラを育てる」という視点に立つ、ようになりました。


講座を通じて痛感したことは、
「識ることは大切」、だけれども、「実践しないと何も変化は生まれない」 
ということでした。

講座では実際にメニューを作って試食していただいていたのですが、実践し続けること、そして実践を通じて自分の身体に合わせてカスタマイズしていくことで、自分の身体が変化してきます。

「ぜひおウチでも実践を」 
と理想論で呼びかけても、なかなかに難しい・・・。


そんなジレンマもあって、たどり着いたのが、「講座で伝える」のではなく、「お店での飲食を通じて、皆さんの実践のお手伝いをする」ということです。
食習慣は「実践し続けること」が理想ですが、例え一度の機会であっても「実践しないよりは効果がある」 ものです。

人の身体(五感)にとっておいしく感じ、そして腸内フローラたちにとって栄養となる。
そんな食材、メニューを、私たちのお店で、皆さんに、カジュアルに愉しんでいただければと思います。

次回は、つい最近出会い、お店のメニューにオンリストしました、腸内フローラたちにも悦ばれる食材のお話を致します。 



ややこしや ややこしや
ややこしや ややこしや

わたしが食うのか そなた(菌)が食うのか
そも 食事とは なんじゃいな

ふたりでひとり ひとりでふたり
ひとが生きるや 菌で生きるや

ややこしや ややこしや
ややこしや ややこしや

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