イギリスの数学者チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンがルイス・キャロルの筆名で書いた児童小説「Alice's Adventures in Wonderland(不思議の国のアリス)」。
この話は、キャロルが知人の少女アリス・リデルのために即興でつくって聞かせた物語がもとになっています。

ルイスキャロル

今でこそ、「アリス」のサローネや展示は私たちのお店のひとつのキーワークになっていますが、私は中学・高校ではアメリカ系英語の教科書だったので英語の原文と出会うことはありませんでした。
イギリス英語系教科書では教材として使われていたそうです。


お店でアリスのサローネを始めたきっかけは、あるお客さまからいただいた一冊の本です。
それは「アリスの国の不思議なお料理」という本。 

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この本はルイス・キャロルの名作『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』に登場する数多くの食べ物からインスピレーションを受けたというレシピ本で、掲載レシピは擬似亀スープや吸取り紙プディングなど、全部で36種類もあります。

くだんのお客さまは、興味があって持っていたものの実際に創られたことはなかったそうで、
「差し上げるので、その代わりにこの本のレシピを実際に創ってみてください」
とお願いされました。

そして初めて行ったのが2010年10月
ハロウィンの時期に仮装お食事会の様相で始めました。 

その月にたまたまお店に来てくださったアリス・コレクターの方に教えていただき、その後はアリスの話が生まれた7月4日近辺に開催することにしました。
以降、毎年、さまざまなレシピを創っては参加くださった皆さまとともに味わっています。 


2018年は毎年恒例のお食事会とは別に、3月に「3月うさぎのティーパーティー展」 を開催しています。
その開催に及んで、過去にもアリス作品を展示くださった【水中庭園】のアーティスト Coco.さんの描くアリスや他のオリジナルキャラクターの「オリジナルハーブティー」を創ってみよう!と思い立ち、実行に移しました。

Coco.さんとともに、お世話になっているハーブブレンダーさんと打ち合わせ。
Coco.さんが抱くキャラクターのイメージも加味しながら、できあがったのが企画展でも販売している3種類のブレンドハーブティーです。

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実はハーブティーに付けられているイラストは、ハーブティーの試作が出来た時点で、Coco.さんが試飲して、さらにそこから新たなイラストを書き下ろしたくなった作品です。

ハーブブレンダーさんも「効能や症状ではなく、イラストのイメージをハーブティーにする」というのは、初めての試みだったそうです。
作家さん、ブレンダーさん、もちろん私も、それぞれの感性に違った刺激が加わって起きた相乗効果。
イラストのイメージ重視ではありますが、そこはやはり、それぞれのキャラクターに合った効能が現れるのは、ハーブの面白いところかもしれません。

次回からは、新しいオリジナルハーブティーを紹介していきたいと思います。