カフェやラウンジをオシャレに彩るBGMとして人気のカフェミュージック「ボサノヴァ

そんなこともあって、カフェがお好きな方は一度は耳にしたことがあるかもしれない曲がボサノヴァにはいっぱいあります。
そんな中の1曲が、「Água de Beber」。



「Água de Beber」は「おいしい水」と訳されますが、一説によるとこの“水”はブラジルのラム酒のような蒸留酒“ピンガ”のことを指している、とも言われています。

前回の記事では「喫茶の習慣」がマインドフルネスをもたらすお話をしました。
今回は、ご自宅で「喫茶」するときに、「おいしいお茶」になるポイントをお伝えしたいと思います。 


ご自宅で喫茶するとき。
茶葉を使っても、簡易的なティーパックでも良いのですが、ぜひお湯を沸かして飲んでいただきたいと思います。
コーヒーでも紅茶でもハーブティーでも、お茶は素材のエキスをお湯に移して飲みます。つまり、ドリンクの99%は「お湯」なのです。
ですので、ドリンク素材の質はもちろんのこと、そのエキスの移し先である「お湯をおいしくする」ことがとても大切です。

浄化水を使ったり、市販のおいしい水を使ったり、はたまた水道水でもいいのですが、お湯を沸かすときにオススメの一工夫。それは「差し水をする」、ということです。

Pot

自宅ですと、ヤカンでも自動湯沸かしポットでも、毎回お湯を使い切ることはあまりないと思います。
そこで、お茶を飲む時に、ついついそのまま火にかけたり、電源を入れたりするかと思いますが、そのとき、必ず「差し水」をしてください。
言い換えますと、「空気を含んだ水が多い状態でお湯を沸かしてください」、ということです。


お湯を沸かすとき、「沸騰」という現象が起こります。

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これは水から水蒸気へ相転移する気化が、水の表面からだけでなく内部からも激しく起こる現象で、ポコポコ出ている泡は空気ではなく水蒸気・・・というのは中学受験などで出てくる理科の問題の回答です。

ですが実際のところ、一般的に起こっているお湯の沸騰は「水に含まれる空気」の泡が「種」となって、水の中での気化を誘発しています。ですので、同じ水を何度も沸かすと、水の中に含まれる空気の量がどんどん減っていくことになります。


空気の成分の約78%が窒素で、酸素は約 21%、そして残りの多くがアルゴンガス 約0.9%で、二酸化炭素は、 約0.03%です。

酸素は水に清涼感を与え、酸素がまったくない水はお茶の味が悪くなります。
そして、わずか0.03%の二酸化炭素によって、水のpH(酸性度、 アルカリ度)が大きく変わることは良く知られています。

水は、沸騰させると、どんどん空気が抜けていきます。つまり、水の中の二酸化炭素もどんどん抜けていきます。
それによって沸騰を繰り返すと、お湯の性質は中性からどんどんアルカリ性へと変わっていきます

ある実験によると
      沸騰していないお湯                       pH = 7.8
      沸騰したてのお湯                         pH = 8.3~8.5
      沸かしすぎのお湯 (約10分間沸騰させた)  pH = 9.0~9.2
というくらいに変化します。
このように、二酸化炭素によって、明らかに水の性質が変わってい きます。

お茶に適しているpH値は6.0~7.0程度のもので、微酸性のものが好ましいと言われています。
また天然のドリンク素材はすべからく「微酸性」を示します。そのため、水がアルカリ性に傾くと、酸とアルカリの中和反応が起きて、その結果、ドリンクの味が損なわれる可能性もあります。
ですので、使う水に「アルカリイオン水」を使用する場合はph値を確認することをオススメします。


ご自宅で喫茶するときには、「差し水」の一工夫。
ぜひ、ご活用ください♪ 

ハーブティー