私たちのお店では、毎週火曜日の夜と月に一度の日曜日の午後に、ジャズやブラジル音楽、キューバ音楽、南米フォルクローレといった音楽ライヴを軸に活動されているミュージシャンの生演奏を行っています。
また、サローネのひとつとして「Wine Lovers Club」を通じて、さまざまなテーマでワインを紹介したり、「今だけワイン」というメニュー名でレギュラーメニュー以外にも日本も含めた世界のいろいろなワインを取り上げています。
「音楽の生演奏」 と「ワイン」。
この2つには、共通項が多いなぁ~、と私は思うのです。
まず世界のいろんな国や地域で産され、愉しまれていること。
そして、その国、その地域らしさが表れ、それを別の場所である日本で愉しむことができること。
さらに・・・。
ワインには「国際品種」と言われる葡萄品種と、その土地だけで使用されている「土着品種」があります。
音楽で言えば、「国際品種」は「スタンダードナンバー」、「土着品種」は「伝統音楽」になるでしょうか?
また交配や交雑によって新しい品種が生まれますが、それは音楽では「オリジナル曲」に当たると思います。
ワインの国際品種、たとえば赤ワイン用の品種「カベルネソーヴィニヨン」などは、世界のいろんな地域で植えられワインが造られていますが、その地域の特徴が表れて違った様相が愉しめます。
また同じ地域でも、造る人、そして同じ生産者でも造った時期で味わいが異なります。
音楽も似たようなところがあります。
もともとメキシコのボレロ(バラード)だった「ベサメムーチョ(Bésame mucho)」やブラジルのボサノーヴァがジャズのナンバーとして演奏されることによって様相が変わったり、また同じ曲でも演奏する人や、同じ演奏する人でも演奏するライヴ毎に違うテイストになったりと、まさに農作物のように「ナマモノ」のような魅力があります。
またワインは単一品種で造られる場合もありますが、いくつかの品種をアッサンブラージュ(ブレンド)することもあり、たとえばボルドーワインではアッサンブラージュの品種は決まっていますが、その比率によって味わいが大きく異なる愉しさがあります。
音楽も、たとえばジャズなどは、演奏する楽器の編成(組み合わせ)によって、楽器の音色のハーモニーの違いを愉しむことができます。
「ワイン」も「音楽の生演奏」もそれこそ多種多様性では群を抜きます。
ご自分の好きなものを愉しみ続ける。
というのももちろんですが、今まで出会うことがなく知らなかった自分を愉しませるものに出会う可能性に満ちているのも事実ではないでしょうか?
そんな、「自分が好きなものとの「未知」との遭遇」。
ユウで開催する音楽の生演奏やワインテイスティングやメニューが、みなさまにとってのそんな「未知」との遭遇としてお役に立てたら・・・。
それは私たちにとっても嬉しいことです♪
さて、なぞかけでした。
音楽の生演奏とかけて
「ワイン」とときます
その心は
「良いものとの出会いは、終わったあとの余韻でも酔うことができます」
お粗末