from U_U to YOU

ガレリア カフェ ユー オーナー なおきがカフェで使っている素材や知り得た情報などについて徒然と綴るブログです。

カテゴリ: メッセージ

ただいま開催中のNPBの日本シリーズ。

ホークス

もしも、今回ホークスが勝った場合、セ・リーグのすべての球団に勝って日本一になる球団となるそうです。
ホークスは1938年に大阪の南海鉄道を親会社に設立されたプロ野球チーム。
1988年にダイエーを親会社として「ホークス」の名前を残すことを条件に福岡に拠点を移し、2005年から福岡ソフトバンクホークスとなっていますが、球団歴としては通算しての表記もあります。


私たち、ガレリア カフェ ユーは今年、怜和元年に場所を同じ茗荷谷駅界隈の文京区大塚に移転しました。

7月16日よりガレリア(ギャラリー)を、

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7月18日よりサローネ

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7月19日からカフェ

7月23日からはライヴを、

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と、順次、小日向時代から続く催しをスタートすることができました。

大塚の店舗でも“木質空間”と致しました店内。
「雰囲気が変わっていない」
と前のお店をご存知の方には言っていただけるお店。

新しいお店に移ったから始まったカフェ・メニューもあります。

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昨日、10月22日は文京区小日向でカフェ・ユーをオープンした日、でした。
本日より、カフェ・ユーとして14年目が始まります。
文京区大塚の場所で、店舗で、これからもたくさんの方と“愉しい時間”をともに創って、一緒に愉しんでいけたら、と思います。
どうぞ、よろしくお願いします♪

ガレリア カフェ ユー
民谷 直幹・愛希子

「料理で何が好き?」
といった会話があるとき。
皆さんはなんと答えますか?


私の場合
“食べる”のもだけれども、“作る”方でも好きなのは「カポナータ(フランス語ではラタトゥイユ)」です

カポナータ

私がカポナータを作る時は調味料は基本“塩”だけです
カフェの学校に通った時に、塩による下味、中味の調味方法をこのカポナータの調理実習で教わりました
料理に「塩味を付ける」のではなく、「素材の味を引き出すために塩を利用する」調理法はとっても氣に入っている調理法です
ひとつの素材を切って、塩を少しパラリと加える
素材が増えるごとに香りのハーモニーが増えていく
作っている過程も愉しめる料理です


「素材の味を引き出す」という調理法は私は本当に好きです
そもそも
カフェの主軸である「ドリンクを淹れる」という行為自体も、「ドリンク素材からお湯で素材の味を引き出す」以外の何者でもない行為ですから

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「引き出す」つながりで
最近読んだ本のひとつがこちら

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ユダヤ式「天才」教育のレシピ」です
ノーベル賞受賞者の実に22%がユダヤ人
世に名を馳せた方からそうでない方まで、おおよそ共通したユダヤ人特有の家庭教育法がある
その家庭教育法を紹介した本です

この中のキーワードが「与える」ではなく「引き出す」
ユダヤ式家庭教育では、「我が子の才能を信頼」して、我が子に知識を詰め込むのではなく、我が子の「興味あることを引き出す」ことが重視されます
どのユダヤ人家庭でも行われている共通の家庭教育法を紹介したのがこの本です
この本の中で紹介されているのが“Education”の語源になったラテン語の「エドュカーレ
エドュカーレ」とは「引き出す」という意味なのだそうです

ユダヤ式家庭教育法で行われている“我が子の関心あることを引き出す方法”は、
目に触れるところにたくさんの本を置いておくこと(だけど読書は強要しない)
博物館や美術館などいろんなところに連れて行く
ということがキモのようです
これは、「その子の関心事はその子に備わっている」ということをベースにしているように思います


このブログで紹介してきました、欧米でエグゼクティブにも取り入れられている美術鑑賞法にも、私は同じようなことを感じています
つまり、アート作品に感じる“解釈”はもともと観る人の中にあるもので、アート作品はただそれを“引き出している”に過ぎない、ということです
しかも、その“解釈”は“書き換え可能”なのも嬉しいことです♪


みつをさんの作品にこういう言葉があります
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うつくしい
ステキ
おいしい
落ち着く
ホッとする などなど

は、もともと私たちの中に備わっていて、外からの刺激によって“引き出されている”だけなのかもしれません

そして

ムカつく
イライラする
不快
気持ち悪い・・・
 
といったものも、もともと私たちの中にあるのだと思います

だからこそ
自分たちの中から“引き出すもの”を選ぶことはとても大切なのだと思います

嫌な気分を引き出すようなニュースを見るのか
心が落ち着くステキな風景を観るのか

イライラするような場所に居るのか
ホッと落ち着く場所で過ごすのか

ストレス解消目的で飲むのか
「あぁ~、おいしいなぁ」って思わずつぶやいちゃうようなお茶の時間を愉しむのか

その選択権は私たちにあるのです


私たちは
いい感情を引き出すもの
皆さんとたくさんシェアしていきたいな
と思っています

最近の教育要項は、私たちの頃とは随分と変わった部分もあるようですが・・・

社会の教科書

カフェをやっていて私が時折思い出す、小学校時分に習ったことがあります。
それは「第1次,第2次,第3次産業」のこと、です。


この産業の分け方は、以下のように説明されています。

■第1次産業
自然界に対してはたらきかけ,作物を作ったり,採取する産業です。農業,林業,漁業などが当てはまります。

■第2次産業
自然界からとったりした物を使って加工する産業で,工業や建設業などが当てはまります。鉱業もここにふくまれます。
[例]
 ・木材を使って家を建てる
 ・鉄鉱石を使って鉄鋼を作る

■第3次産業
第1次産業,第2次産業のどちらにも当てはまらない産業です。商業,金融業,運輸業,情報通信業,サービス業などが当てはまります。
[例]
 ・八百屋で野菜を売る
 ・銀行でお金を貸す
 ・郵便を配達する
 ・ホテルで観光客を泊める


なぜ「カフェ」をやっていて、このことを思い出すか
というと、私が扱う素材が「第一次産業生産物」なのか、それとも「第二次産業生産物」なのか
という点が氣になるから、です。


食材のことを識る過程では、素材の栄養学的なことはもちろんですが、“地理”的要因を含む「人類史」的なことにも、私は興味が湧いてきます。

人類史、が始まってから今日まで変わらぬことは、「私たちのカラダは摂取した食物によって作られている」、ということです。
摂取する食物は、有史の比較的早い段階で、“農業”という自然に人工的な手を加えた方法で収穫するようになりました。


私個人の意見ではあるかもしれませんが、この前提条件が大きく変動することになったのが“産業革命”です。

産業革命

18世紀半ばから19世紀にかけて起こった“産業革命”は時に“工業化”とも呼ばれたりしますように、この“産業革命”後に、食物の中にも“工業製品”、つまり“そもそも自然界に存在しない食物”が混ざるようになった、と私は思います。

例えば、それまで医薬品として使われていた“ハーブ”。
第一次世界大戦の負傷者数に天然ハーブでは賄えなくなったために、薬効成分を化学的に“生産”するようになりました。
その後、“食品”の分野でも“工業製品化”の流れが起き、たとえば、常温では液体である植物油を固形化するといった“工業的加工品”も生まれてきました。


このような潮流が生まれると、反動として原点回帰的なムーヴメントも起こります。
ルドルフ・シュタイナーの農業に関する一連の講座を基とした“ビオディナミ”もそのひとつです。

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日本では主に“ワイン”の生産農法のひとつ、としてよく知られた“ビオディナミ”ですが、実は、ビオディナミはワインに限った農法ではなく、食品や飲料、化粧品などあらゆる製品に活かされています。
ビオディナミ農法の根底には、「全ての生命は、地球上で完結しているのではなく、地球を含む宇宙の営みからも影響を受け、調和しながら生きている」という考えがあります。

ここまでの思想ではなくとも、「有機農法」、「自然農法」といった流れがたくさん生まれています。


最初の件に戻りますと。
“カフェ”は産業区分で言いますと“第三次産業”に含まれます。
そのカフェで扱うものが重要、と私は考えます。
地球の生態系を重んじる“第一次産業”的な素材なのか・・・
それとも応用化学など工業的な生産物である“第二次産業”的な素材なのか・・・


私は“第一次産業”は、地球の生態系の一部である“人体”も含めた“地球の生態系維持に努める”ことを支える産業でもある、と感じていて、そしてカフェは“第一次産業”の一部にもなりうるのでは?と思うのです。

平成31年4月29日
 
私たちGalleria Caffe U_U(ガレリア カフェ ユー)は、移転のため、2006年10月のオープンから12年半の歴史にいったん区切りをつけました。

29日の営業終了後から、片付け・内装の解体と始め、30日のうちに12年半前の内装施工完了の時と同じ状態に戻り、小日向の店舗スペースに感謝を込めてお別れ致しました。

小日向の場所でいただいたたくさんのご縁に、心より感謝申し上げます。

ただの「場所」に「人」が集まるとこんなにも温もり溢れる「場」になるのだな、と改めて感慨ひとしおです。
そんな「場」づくりをしたくて始めたカフェですが、始めた当初に私たちが想像した以上に成長した、と思います。
「場」創りは、いろんな方が集まって初めてできるもの。
小日向 カフェ・ユーでの「場」創りにご協力くださいました全ての方に、改めまして感謝申し上げます。

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※カウンターでトークしている画像は文教経済新聞から拝借しました。

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そして、引き続き私たちは新店舗開店に向けて準備期間に入ります。

場所は同じ茗荷谷駅から今までと方向が逆になります“大塚3丁目”という新天地。
私たち自身、そして私たちと一緒に育ててくださる多くの皆様とご一緒に、新たな「場」を育めますよう一所懸命に頑張って参りたいと思います。
まずはそのための「場所創り」に勤しみます!
 
令和の新しいカフェ・ユーも、どうぞ今まで以上のご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
新店舗オープンは6月中の予定です。
ぜひ愉しみにお待ちいただければ嬉しいです!

再び会うまでの遠い約束として、「さようなら」♪

ガレリア カフェ ユー
民谷 直幹・愛希子

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2018年になりましたが、今年もこの方に登場頂きましょう。


どうも、効率的な仕事ぶり、充実した私生活
 
キャリアウーマンです

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くみちゃん、仕事、仕事

え?最近物忘れがひどくて、「認知症になるんじゃないか」って不安で仕事に集中できない?

ダメウーマン

ある医療機関で、443人の患者さんに対しCTスキャンを行ったところ、97人の患者さんに脳の萎縮が見つかったの。

その97人の患者さんを対象に、認知症の度合いを測る、いわゆる「認知症テスト」を行ったところ、満点を取って全く認知症の症状が見られない患者さんもいたの。 

じゃあ質問です!

その数は何人いると思う?

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「・・・32人。」


これはお店で開催しましたサローネ「Salone di Grazie」で、認知症講座講師の方が「認知症予防講座」で伝えてくれた実際に日本の医療機関で確認されたデータです。

多くの病変があるにも関わらず、発病しない人や症状の進行が遅い人がいる。
この謎を解き明かすヒントについて、認知症講座講師の方が
ガレリア カフェ ユウさんで提供してらっしゃるものが有効なのですね」 
と仰ってくださいました。 


認知症は、脳の委縮と脳神経細胞の死滅などの病変が原因で発症します。
認知症の中で、最も多いのがアルツハイマー型認知症です。ある統計データでは、65歳以上の1~3%が発症していると言われています。アルツハイマー病の人の脳内には、「老人斑」という脳の萎縮原因である病変が確認できます。この「老人斑」の出現から、20~30年という長い年月をかけて病気を発症します。

しかし、必ずしも「脳の病変の多さ」と「認知症の発病や症状の酷さ」がイコールというわけではないという報告があります。多くの病変があるにも関わらず、発病しない人や症状の進行が遅い人がいます

  

この謎が最初に報告されたのは、678人の修道女の人生と脳を対象に、老化を多角的に研究する、1986年にはじまり現在も進行中の「ナン・スタディ」です。

シスターマリー

この研究は、修道女一人ひとりの「脳の状態」とその人の「人生」や「運動能力」、「認知能力」との関係性を、様々な角度から調査・分析した大変大掛かりなプロジェクトです。

修道女の中の1人にシスター・メアリーという女性がいました。
メアリーは、101歳で亡くなる直前まで知能テストで高得点を獲得し続け、修道院での生活・日課や他人とのコミュニケーションも問題がなかったそうです。また、正常な「運動能力」や「認知能力」を保っており、認知症の症状はなかったそうです。

しかし、彼女の死後の病理解剖では、他の人よりも脳の委縮が非常にすすんでおり、老人斑も多く存在しアルツハイマー病の病変が多数存在していたことは疑いようもなかったそうです。


また日本でも「シスター・メアリー」のような方が存在します。
その中でも有名なのは、この方々。

きんぎん

記録的ご長寿で人気を博した双子の姉妹「きんさんぎんさん」です。

実は、姉のきんさんはメディアに取り上げられるまで「1から10まで数えることができない」ほどの認知症を患っていただけでなく、歩くこともできなかったそうです。しかし、メディアに取り上げられるようになってからは、症状が改善し、歩行も出来るようになりました。

また、妹のぎんさんが108歳で亡くなった際の病理解剖で、脳にアルツハイマ―型認知症の病変が多く確認できました。105歳の時にぎんさんは認知症を発症しましたが、症状はほとんど見られなかったそうです。


最近の認知症予防医学では、「発症しない予防」だけではなく、「発症しても進行を遅らせて、寿命を迎えるよりも発症を遅くする」ことが提唱されています。

認知症は「脳の生活習慣病」と言われるように、食習慣、運動、睡眠など、生活習慣病予防で謳われている要素は発症予防に効果があります。

その一方で、脳特有の予防法として必要不可欠な要素があることが最近の研究で言われています。


前述の「脳の萎縮が見られるものの認知症の症状が見られなかった32人」の方への調査で、32人全員に共通するあることがありました。

それは「趣味活動や知的活動を友人や仲間とともに続けていた」です。

この事実は、知的活動だけではなく人とのコミュニケーションや社会活動によって認知症が予防・改善できることを示しています。逆に、会社を定年後、いきなり認知症の症状が出てくるのもこの為です。つまり、友達と一緒に何かを作ったり、愉しい時間を過ごすなどして誰かとコミュニケーションや社会活動に積極的にすることは、認知症予防には必要不可欠なのです。


最近の研究では、誰かと話をしたり、一緒に音楽を愉しんだりすることで前頭葉が活性化することが分かっています。しかも、大人になってからでも新しい経験や刺激により脳が活性化することで、認知症の予防・改善の可能性が高まることも分かっています。


「Salone di Grazie」にて認知症講座講師の方が仰った「私たちのお店で提供しているもの」。
それは、定期的に開催している各音楽ライヴ
そして、「識る・体験する」を愉しむことを目的に開催している各サローネ、でした。  

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