January 31, 2008

「戸田家の兄妹」を観ました4

a6eb26d3.jpeg「戸田家の兄妹」
1941年日本

監督 小津安二郎
出演 佐分利信
   高峰三枝子

あらすじ
 実業家として財をなした戸田家の主・進太郎が急死した・・・という話。



いつの時代にもあるお嫁さんとお姑さんの関係の話。
戸田家の主が急死し、住む場所がなくなった二人(母と三女)が、長男夫婦の家、次男夫婦の家・・・と住む場所を転々と変えていきます。お嫁さんとの折り合いがうまくつかないからです。
映画の印象としてまず思った事は、「お嫁さんが強い」という事。
「時代の変化=嫁の強さ」みたいな感じで、旦那さんがちっとも出てこない割りに、お嫁さんがお姑さんをガンガン責めるのがなんとも切なくなりました。
夜遅くまで友人と騒ぐ嫁、その後お姑さんが眠ってるのにピアノを弾く嫁、その事を抗議すると、言い返す嫁・・・そして、その嫁に対する不満をもらす三女を嗜める母。
こうして書くと、俄然お嫁さんが悪く見えます。実際悪いのでしょう。
でも、長男の嫁ばかりを責めるのも違う気がします。全部を受け入れて我慢しなさいとは言えません。
う〜ん、ちょっとここに書くだけでも悩んでしまう難しい問題です。
しかし、それをサラッとなんでもないことのように描いてしまう小津はやはり素晴らしいですね。


佐分利信が海岸で晴れ晴れと散歩をするラストは、とてもよかったです。

calamityjane0221 at 17:35│Comments(2)TrackBack(1) 小津安二郎 

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1. 映画評「戸田家の兄妹」  [ プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] ]   February 21, 2008 01:25
☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1941年日本映画 監督・小津安二郎 ネタバレあり

この記事へのコメント

1. Posted by オカピー   February 12, 2008 03:03
大分前から記事の存在に気付きながら、ばたばたと10日余り経ってしまいました。
昔の記事ですが、下記のURLに記事がありますので、お寄り下さい。

http://okapi.at.webry.info/200512/article_35.html

小津作品の特徴は、「総じて女性が強い」=戦前の日本は男尊女卑の国、というイメージを破壊しますね。
「東京物語」に似た部分がありますが、佐分利信がちょいと非難しすぎで、余韻が薄れたかな、という気がします。
2. Posted by カカト   February 14, 2008 20:05
>オカピーさん
我が家ではインフルエンザが流行しておりまして、お返事が遅れてしまいました。
申し訳ありません。

>佐分利信がちょいと非難しすぎ
言われてみれば確かに。
小津らしからぬ感じでしたね。
強い口調の佐分利信と、ラストの子どものような佐分利信が対照的でした。

オカピーさんのところには、また日を改めて伺います〜。すみません。
オカピーさんも風邪などひきませんように・・。

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