2007年02月20日

枯レ花堂の手帖#33

記帖者:萩(ソードマン・男)

最近不吉な夢を見すぎだったが、悪夢を打破すべく気合を入れてかかった。
第4階層の磁軸に飛び込み、一気に地下20階まで駆け下りる。

やはりあの怪鳥が守護獣らしい。
タイミングを的確に松が守りを固めて、柳が奴の力を無くし、俺の斧と桐の刀、そして紅葉の氷術が見事に重なった。
死に際の攻撃がとてつもない勢いで、最後に残ったのは俺と紅葉だけだった。
だが、奴の身体は散り散りになって消えて行った。
モリビト連中の主力とも言えるこの守護獣を潰したんだ。あとは残党狩りだ。

そう思った矢先、後ろを振り返ると奴がいた。
…塵からすら蘇る不死鳥。そんな化け物を相手にしていたというのか。

紅葉の話によると「なーに、この手の守護獣にはよくあることだね。1つ下のクラスの守護獣と生命力を共有して、万が一、自分が打ち倒されても繋がってる獣から命を流し込む。これがホントの生命保険、なんちゃって。」とのことだ。
俺にはサッパリ解らないんだが、早い話がモリビトの精鋭を全員片付けろ、ということらしい。
これが殲滅作戦の真実か。執政院の連中がてこずってるわけだ。
だがここまでの相手を、武力で解決するということには俺にだって納得いかない点もあるな。

さっきまで俺達の戦いを傍観していたモリビト達が、すぐにでも殺しにかかってくる勢いで睨んでいた。仕方なく糸で一旦街へ戻り、体制を立て直すことにした。


cale000 at 19:15│Comments(0)TrackBack(0) ゲーム 

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