追い込まれると、大概の人は思考回路がショートしてしまうようですね。

スポーツなどでは、追い込まれることで普段以上の力を発揮することも多いようですが、経営危機の現場においては正常な考え方を維持し力を発揮するのは難しいものです。

いわゆるパニックになってしまう場合が多いようです。

その結果、最悪の場合は夜逃げや自殺ということになりますが、そこまでいかなくても、逆効果の対策をしてしまったり、対策を放置し経営を諦めてしまうようになってしまいます。

その様になる大きな理由は、経営危機に関する知識が乏しいため、何をどうすれば良いのか判らなくなることだろうと思いますが、正しい知識だけで、経営危機に対し確実に対処できるとは限りません。

あるお客様を見てて思うことですが、取り組む気持ちと考え方が、経営危機においては凄く重要だと思います。

そのお客様は、バブル期に、設立後数年で40億程の売上げをあげる旅行会社を経営されていましたが、バブル崩壊後は借入金負担に耐え切れず、グループ会社を全て法的整理され、現在は連帯保証人として残債務と戦っておられるます。

もともと、決断力と行動力には秀でておられましたので、新規に開業した飲食の別事業も軌道に乗り、債務処理についても前向きに捕らえ精力的に行動されております。

しかし、処理しなければならない債務の区分が多く、それを一度に処理しようとするため全てが中途半端に進んでおり、なかなか良い結果を得ることができません。

債務処理の目標をお聞きしても、目標を達成するための手段が目標になっている始末です。

債権者から、自宅の競売等をチラつかされ脅かされている状況ですから、焦る気持ちは判りますが、更に冷静になり手順を確認する必要があります。

ここでいう手順が、債務処理に対する気持ちと考え方です。

まず目標を明確にし、目標を達成するための手段を整理する。
同時に、手段と処理すべき事項に優先順位をつける。
この優先順位に従って戦う・・・。

目標に向かって、一つずつ潰して行く・・・。
経営危機打破において、これが大事なのです。

思考が、知識をベースに整理されたものになれば、展開は大きく変わると思います。

今一度、冷静になって見直してください。