『2〜3日は髭を剃らないで、持っている中で一番ボロボロの服を着て、スムーズに訪問してください・・・。』

この様にご相談者にお話しすると、皆さん、ビックリをされます。

借入が返済できなくなり、金融事故になって信用保証協会や日本政策金融公庫などから呼び出しがあり、ご相談者が不安になってご連絡をしてこられたのです。

この段階での対応は明確であり、最大限の誠意を持って、今の厳しい現状を債権者に知ってもらうことに尽きるでしょう。



第一印象が大事なのは、恋愛の世界だけに限らないようです。

債権債務処理の世界においても、この第一印象が、その後の、債権者の回収姿勢を決定づける可能性が高い時代になりました。

これは、債権者である全ての金融機関にいえることなのですが、特に、信用保証協会や保証会社などにおいて顕著だといえます。

何故なら、信用保証協会などの保証をしているポジションの組織は、融資を直接に実行した金融機関とは違い、債務者と直接に関わっておりません。

したがって、借入をして金融事故を起こした債務者について、ほとんど情報を持っていないのが現状だといえます。

期限の利益の喪失をして正式に金融事故となり、代位弁済をしてからの債務者との面談が、債務者の現状を知る初めての機会だといえるのです。

だからこそ、債務者の第一印象が、債権者の判断に大きな影響を与えることになるのです。



初めての債務者との面談で、信用保証協会などの担当者は、債権回収の可能性を探ることが最大のテーマになります。

この債務者から、果たして、債権回収ができるだろうかと、債務者を凝視してきます。

僅かでも債権回収の可能性があると担当者が判断すれば、債務者は厳しい取り立てに悩まされることになるかもしれません。

信用保証協会は、代位弁済の一部を国民の血税で支払っていますから、当然に債権回収にはシビアなのです。

しかし、最近の信用保証協会は、中小企業庁の方針もあり、昔の様に、ただ闇雲に債権回収を強行するのではなく、債務者の状況を斟酌する様にもなっています。

債務者が、本当に厳しい経済状況追い込まれ、弁済など出来ない状況にあるならば、驚く様な配慮を見せる様になっているのです。

取立てどころか、ある意味において棚上げ的な対応も、今は珍しくなくなっているといえるでしょう。

だからこそ、第一印象が大事なのです。



代位弁済をされるということは、資金繰りが厳しい状況であることは間違いありません。

弁済資金が枯渇したから、代位弁済されたのであり、借入契約通りの弁済が出来ないことなど、信用保証協会の担当者も当然に理解をしています。

それでも、出来るだけ多く弁済させようとするのが、信用保証協会の担当者であり、債権回収のプロとして債務者を凝視してくるのです。

こんな担当者と対峙し、少しでも良い条件を確保しようとするならば、我々は最低限の知識を持って謙虚に対応しなければなりません。

しかし、多くの経営者は、こんな場面でも『ええかっこしい』なのです。

担当者の巧みな話術に踊らされ、無茶な弁済を約束する経営者が少なくありません。

あれほど資金繰りに苦しめられ、十分に懲りているはずなのに、代位弁済されてからも同じ轍を踏もうとするのですから、呆れるしかありません。

中には、信用保証協会の担当者に、居丈高に文句を言う経営者もおられます。

約束通りに弁済できずに、迷惑をかけているのは経営者の方なのですから、こんな対応をすれば信用保証協会の担当者の感情を悪化させるだけであり、良い結果に繋がることなど絶対にありえません。

ここは、謙虚に対応すべき場面なのです。



代位弁済後、初めて信用保証協会の担当者と面談されるときは、誠意と謙虚さを忘れないでください。

信用保証協会から連絡があれば、スムーズに返事をして訪問すべきでしょう。

その時は、『2〜3日は髭を剃らず、持っている中で一番ボロボロの服を着て・・・』訪問をしてください。

面談においては、代位弁済をさせたことを謝罪し、何とか弁済を目指したいという気持ちを精一杯伝える必要があります。

その後、とても弁済が出来ないという厳しい現状を説明し、暫くは待ってほしいというお願いをするのです。

この時に、『2〜3日は髭を剃らず、持っている中で一番ボロボロの服を着て・・・』という意味が理解していただけると思います。

生きていくことさえ厳しそうな経営者に、厳しい取り立てをするような時代ではなく、信用保証協会の担当者の対応は、『みすぼらしい』債務者を一人の人間として見てくれるようになるでしょう。



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