はじめに結論をお伝えします。
 
 この映画は文句なしの名作でした。

 ネットなどの評判はいまひとつなのに、出てくる役者さんたちが皆実力派揃いで、物語の運び方もテンポよく、なかなかの見応えある名画でした。

 「ライオン」というタイトの謎解きはライスシーン後のエンドロールで明らかにされます。
はじめに結論をお伝えします。
 カムとキクタンはまり期待せずに観賞したのですがこの映画、完全涙腺崩壊映画でした。

 キクタンは前半からポロリポロリときていましたし、終演頃になると、あちらこちらで鼻をすすっている音が聞こえてきました。これだけ啜り泣き率の高い映画は久しぶりでした。

 映画の元ネタは事実に基づいた実話ということで、映画を観る前から、おおよその物語は分かっていました。

 なので涙腺崩壊することはないだろうと、過度な期待はせずに映画館に足を運んだのですが、実際見てみると、キャスティングの妙とでも言いましょうか、出てくる役者さんたちの見事な演技力と映像の魔法というか、テンポのよさ、音楽、それらどれをとっても観ているものをグイグイと引き込んでゆく作品に仕上がっていました。

 物語は以下の通りです。完全にネタバレしますが、ネタバレ上等で観に行った私たちですら完全涙腺崩壊でしたので、これから観る人でも然程問題ないかと思われますが、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

 映画「ライオン」物語(ネタバレ注意!)


 1981年、インドの貧しい村でサルーは生まれた。


 父親はサルーが3歳の時に蒸発しておらず、母カムラ、兄弟5人で暮らしていた。

 家計は貧しく5歳になったサルーは、兄と最寄り駅から1時間ほどの「ベランプール」駅で物乞いをして生活費を稼いでいた。

 そんなある日、サルーは疲れ果て駅のベンチで寝てしまう。

 
 仕方なく兄は一人で仕事に向かい、サルーは一人に。


起きたサルーは兄がいないことに焦り、置き去りにされてしまうと慌てて駅に止まっていた電車に乗り込んでしまった。

この電車は回送列車で、1600キロ離れたインドの主要都市コルカタまで運ばれてしまう。

サルーが住む地域ではヒンディー語だったが、到着したコルカタはベンガル語であり言語が違う。

 元々学校に行っていなかったサルーはヒンディー語もままならなかったが、ベンガル語はひとことも話せず、自分の町の駅もわからないため帰るすべがなかった。

 全く知らない街に到着し行くあてもないサルーはしばらく物乞いをして路上で生活をしていた。

 奴隷として売られそうになりながらもなんとか逃れ、孤児院に保護され、孤児院の助けもあり、オーストラリアに住むブライアリー夫妻の養子としてオーストラリアに渡り新たな人生を始めた。

 サルーを引き取ったブライアリー夫妻はサルーを愛情深く育て、サルーはたくましく成長。
 
 サルーの養母は、故郷インドの地図を部屋に貼ってくれ、インド料理も食べさせてくれるなど自分のルーツを忘れないようにしてくれていた。

 しかし頭の片隅には故郷のことが忘れられず、ぼんやりと記憶を頼りにグーグルマップの衛星拡大地図やフェイスブックなどを駆使し、故郷への足取りを調べ続け、ついに自分の見覚えのある駅を見つけ出す。

 を探し当てたサルーはオーストラリアからインドへ渡り、かつて自分が住んでいた自宅を発見する。

 しかしその場所に母親は住んでいなかったものの聞き込みで母は近くの別の家に住んでいることが判明。

 そして、母カムラと奇跡の再会を果たすことができたのだった。

 しかし、いいことばかりではなかった。

 母カムラに再会できたものの、駅で一緒に働いていた兄は、サルーが行方不明になった直後に列車にひかれて亡くなってしまっていた。

 この映画を観る前にドキュメンタリー番組や、映画専門ブログなどでおおよその物語りは把握していたのですが、前出にあるように映画としてのクオリティーが騒擾以上に高いので、ネタバレしていても全然大丈夫でした。

 とりわけ前半、前半の子役たちの演技力が素晴らしいのです!

 しかし、ひとこと言いたいのは、この映画の評判を見ていて驚いたのが「感動を押し売り」とか「後半の主人公がくよくし過ぎる」「グーグルの宣伝に見える」という意見の多さです。。

 映画を観る前にこのような意見を散々見させられたので、正直あまり期待していなかったのですけど「百聞は一見に如かず」、実際映画館に足を運んで自分の目で観て判断した方がいい、「映画評なんてものは当てにならないものだ」ということをつくづく実感しました。

 よく耳にする「映画評論家は配給会社からお金をもらって書いている」というのは本当なんだなぁ~!ということです。(ライムスターの宇多丸さんのラジオは例外、彼は自腹で観て、賄賂はもらっていません)勿論、このブログも自腹で観ていますし、賄賂などいただいておりまシェーン。

 まぁ、映画の感想というものは料理の感想と同じようなものなので、その人の人生経験や感じ方次第で違っていて当然なんでしょうけど、それにしてもこの映画の映画評ほど見当違いの多さは尋常ではありませんでした。

 インド政府からしたら「他国の人に知られたくないような悲惨な現実」がテーマの作品なので、「ハリウッドでよく映画化したものだなぁー!」という気がしました。

 以下、本人が出てるドキュメンタリー番組のリンクを貼っておきます。


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