皆が忘れた頃にやってくるこのコーナー、「皆さんの質問に答えましょう」が今週(?)もやってまいりました。

今回の質問はこちら、「好きなドラマーは誰ですか?」

この質問も、前回の「好きな音楽」と同じように非常に当たり障りの無い難しい質問ですね。質問している側はかなり軽い気持ちで聞いているからまた性質が悪い。「ほんとに知りたいの?」と言いたい位の勢いはありますが、質問に質問で返すのは流石に無礼。答えていきましょう。


ぶち上げた話、好きなドラマーってそんなにいないんですよ。そもそも僕、ドラムっていう楽器自体にあんまり興味ないですから。好きなボーカリストとか、ギタリストの方が人数多いんじゃないかっていうくらいの勢いです。
ただ曲がりなりにもドラムを演奏する上で、尊敬するドラマーというのが世界に二人だけいます。今回はその内の一人を紹介したいと思います。

shinichiro_sato
言わずもがな、僕が世界で一番好きだと豪語するバンド「the pillows」のドラマー、佐藤シンイチロウ氏ですね。
世間には色々なタイプのドラマーがいるわけですが、大きく2種類に分けてしまうと「歌を生かすドラマー」と「歌を殺すドラマー」に分けることができます。

シンイチロウ氏はこの「歌を生かす」という点において、僕の中で頂点のドラマーですね。
ピストルズやクラッシュなんかのオリジナルパンクをルーツとしたシンプルなエイトビートが繰り出す絶妙のグルーブもさることながら、何よりも歌を最大限に強調する絶妙のフレージングセンス。特にギターに合わせている時のパターンが半端なく斬新で格好良いんですよ。常にシンプルなパターンを叩き続けている中で、時折見せるテクニック。そのテクニックがテクニックに寄りかかったものではなく、なによりも常に曲、歌を意識して考え抜かれたものであり、the pillowsというバンドの音楽性の骨子を造り上げています。

また長年使い続けているブロンズ銅のスネアに代表されるドラムの出音が非常にいいですね。歌を邪魔しない丸く暖かい音でありながら、エッジの効いたスピード感のある音。ホント好きですね。自分がチューニングをする際に、CDを聴きながら参考にするというほどではありませんが、常に頭の中で鳴り続けている「理想の音」の一つです。


それと、音楽と少し関係ない話をすると、この人、すごい面白いというかつまらないというか、面白い人なんですよね。ライブの中のMCでピロウズは一人一人挨拶をする場所があるんですが、もう本当くだらないことばっかり言うんですよ。3人でインタビュー受けてるときとか、一人でボケ続けてますからね。そういうところはMr.Childrenの鈴木英哉氏に通じる所があるかもしれませんね。しかしJENと違って、叩いてるときはクールなだけに、そこのギャップも面白いですよ。単独インタビューなんか読んでみるとまた恐ろしく真面目・・・というか実直なんですよね。まぁやっぱり、所々にギャグは挟まってるんですけど。

ちょっと原本をなくしちゃったんで正確じゃないんですけど、「GOOD DREAMS」の時のドラムマガジンのインタビューで、「ドラムのフレーズって、3種類くらいしかないじゃん」みたいなことを言ってるんですよ。早いのと、遅いのと、跳ねてるのみたいなね。本当、ふざけてんのか?ってくらいドラマーらしくない発言ですが、こういった感覚、僕は凄く共感できるんですよ。リスナーはドラムのパターンなんて、基本的にその程度しか聞いていないってことを、世のドラマーはもっと理解しないといけないと、そういうことですね。まぁ考え方が似ているというよりは、僕はシンイチロウ氏にドラマーとしての在り方を教わったようなものなので、共感できて当然なんですけど。



オススメの音源とか挙げたいんですけどちょっと長くなりそうなのと、the pillowsの音楽に対して僕が何か言うことっていうのは恐れ多いというか神をも恐れぬ行為に値するので、やめておきます。ピロウズ好きだって言うと、「気になってるんですけどアルバムが多すぎてどれから聴いていいか判りません。お勧めってありますか?」みたいな質問をされることが多いんですけど、「年代順に全部聴け」としか言えないですね。

話変わっちゃいますけど、一つのアーティストに対して一枚のアルバムなり一曲だけ聴いて評価を下そうと、もしくは下す人いますけど、浅はかというか視野が狭すぎるといわざるをいませんね。別に貴方が音楽を好きでないのならともかく、音楽が好きである以上、一生音楽を聴き続けるんだから、当たり外れなんて選んでる場合じゃないでしょう、何でもかんでも気になった時点で聴いてみないと、間違いなく時間の無駄であり遠回りですよ。まぁ明日死ぬとか、もうあと一枚しかCD聴けない、それ以上聴くと死んじゃうっていう体質の方ならそれはその方が一番気に入るであろう一枚を選ばせていただきますけどね。

なんか最後に余計な話をしちゃいましたが、僕が尊敬する二人のドラマーの内の一人、佐藤シンイチロウ氏の紹介でした。
ちなみに僕が使ってるスネアは、シンイチロウ氏が使っているものとほぼ同じものだったりしますね。最初はスティックとかキックペダルも同じもの使ってたんですけどねー。まぁミーハーでしたね。や、今もなんですけど。