2010年11月

2010年11月30日

近代化産業遺産-廃線跡とトンネル群其の一

こんにちは。

また、ホッとひと息のコーナーです。お付き合いください。

今回は、旧国鉄中央西線廃線跡とトンネル群 です。

1
保存再生プロジェクトのパンフレットより


当地は、2007(平成19)年に近代化産業遺産に認定(経済産業省)されました。

場所は愛知県、中央線(中央西線)の定光寺(じょうこうじ)駅付近から岐阜県、多治見(たじみ)駅までの約8Kmの区間です。


2


1900(明治33)年に名古屋~多治見間が開通した旧国鉄中央線は、1966(昭和41)年の新線複線電化にともない高蔵寺(こうぞうじ)~多治見間の13のトンネル群と単線軌道敷が廃線となりました。


3_入り口
コース入り口付近の紅葉


新しい電化区間はほぼ直線のトンネルが占めますが、旧線は渓流に沿って蛇行し、車窓からの景色も素晴らしかったと想像できます。

その後40年以上の間、人手が入ることなく放置されてきましたが、現在保存整備が進み、定光寺駅から多治見寄りに約1.7Kmほどが期間限定で一般公開されるようになりました。

5_3号坑門
明治の遺構、レンガ積の威容に圧倒される

6_3号坑門2
玉野第三(3号)トンネル坑門


2年程前から、春/秋に一般公開されていることは地元のニュースや新聞で知っていましたが、いつも結構な人出と聞いていて出掛けるのを躊躇していました。

今回、第6回の公開期間は11月23日(祝)~28日(日)までの6日間で、最終日、お天気も良さそうでしたので都合をつけて家族で出掛けてきました。


7_3号出口と鉄柵
第三トンネル出口と落石防止鉄柵(古レール製)

8_廃線敷跡
単線の廃線敷には、レール/枕木は撤去されていて存在しない

9_鉄橋跡
レンガ積の橋脚は小さな鉄橋跡 橋は新しく架けられている

10_胴ねじれの小桜
胴ねじれの小桜 (紅葉はとなりのモミジ)


現在公開されている区間は愛知県境までで、先の岐阜県側は地権などの関係もあり、トンネルの現存確認はされているものの発掘されておらず未調査だそうです。

最終的には、人と自然環境に優しい「愛岐トンネル群ネイチャーロード」として甦らせるのが目標とのこと。

昨年、2009年8月にNPO法人として「愛岐トンネル群保存再生委員会」が発足し、今後の活動が期待されます。


次回に続きます。


(なお記事の一部は、「保存再生プロジェクト」パンフレット、ホームページ、活動レポートを参考に作成いたしました。)


*********************************************

当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ

*********************************************



camera_repair_minoha at 10:00|PermalinkComments(0) ホッとひと息 

2010年11月26日

カメラ修理 コニカC35 (後)

こんにちは。

KONICA C35 の続きです。


DSCN0692

本機は本体、 受光部・レンズ・ヘリコイド、 シャッターユニット・露出計
と大きく3つに分かれます。

割と整備しやすい構造ですね。




DSCN0695

シャッターユニット裏面の円盤は、スピード制御用のフライホイールのようです。




DSCN0696

表側の制御カムを外し、シャッター羽根にアクセス。

シャッターユニットはコパル製。

シャッター羽根は絞りも兼用したタイプとなってます。

1枚1枚クリーニングして組みなおします。




DSCN0697

レンズボード側は分解し、レンズクリーニングをはじめ整備一式をします。




DSCN0698

レンズは、ご覧のようにかなり黄変していました。

ポジフィルムでも使わない限り実用上は差し支えないと思いますが。

白黒フィルムで撮影すると、コントラストのある絵が撮れそう?




DSCN0687

C35の整備が一式完了です。

その後の調べで、C35シリーズはAF化された後も'84頃まで開発・販売されていたそうですが、初代機の面影はなく、正面「C35」の標記も省略されたようです。



次回機種は未定です。
お楽しみに。





*********************************************

当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ

*********************************************

ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 11:23|PermalinkComments(0) KONICA(コニカ) | >>C35シリーズ

2010年11月24日

カメラ修理 コニカC35 (前)

こんにちは。

今日は、KONICA C35 です。


DSCN0686

「ジャーニーコニカ」で有名なこのカメラ。
発売初年は1968(昭和43)年です。

C35シリーズは、この後フラッシュマチック('71)、F1.8レンズのFD('73)、ストロボが内蔵されたEF「ピッカリコニカ」('74)、
オートフォーカスになったAF「ジャスピンコニカ」('77)と進化し、ベストセラーとなりました。

(AFになった後もC35シリーズは'84頃まで開発が続いたそうですが、カメラ正面にC35の標記はされなくなりました。)


初代C35は・・・
レンズHEXANON 30mm F2.8。
シャッターはコパル製で、B・1/30~1/650秒。
サイズは112×70×51mm。
重量370g。
価格は¥15,700(当時)だったそうです。


修理に持ち込まれたお客様からのご依頼は整備一式でしたが、拝見したところ電池室の腐食がみられ、電池を入れても露出計が機能していない状態でした。

もちろんシャッターも落ちません。

DSCN0689

底蓋を開けてみると、完全に断線していました。




DSCN0690

メーターに直接、電気的にアクセスすると針は可動し、メーター本体は無事な様子でした。




DSCN0691

長い間不動のまま保管されており、各部オイルの固着など見られました。

レンズの分解清掃はもちろん、シャッターユニットも分解・整備が必要でした。

レンズボードを本体から分離。



続きは次回と致します。





*********************************************

当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ

*********************************************

ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 13:25|PermalinkComments(0) KONICA(コニカ) | >>C35シリーズ

2010年11月22日

カメラ修理 ミノルタ ハイマチックE (後) 

こんにちは。

minolta HI-MATIC E の続きです。


DSCN0646

鏡筒を分解し始め、銘板リングを外したところ、何かシルバーのメッシュ部品が挟まっていました。




DSCN0647

取り出してみると、受光部の光量調整用の部品でした。

経年で接着がとれて脱落していたのです。

本来はフィルム感度調整リングと連動して、Cdsに届く光量を調整します。




DSCN0648

ファインダー/距離計部分を外します。

見えている緑/赤のフィルムはファインダー内の警告灯用。




DSCN0653

レンズボードを分離します。




DSCN0654

片隅にはY71.12の印。




DSCN0655

レンズの分解・清掃をはじめ、基板の清掃、ソレノイドなどの接点点検、リンクメカ部の清掃・注油などを行ないます。

幸い特別な不具合や故障は見当たりませんでした。



ごめんなさい整備済みの完成写真を撮り忘れました(汗)。

ところでHI-MATIC Eは本来、NR52(HM-N)という水銀電池を2本直列で使うようになっています。

一番入手し易いLR44(SR44)ボタン電池は、NR52の高さのほぼ1/2です(径は違いますが)。

なのでユーザー様の中にはアルミ箔を丸めてスペーサーとする方などおられます。工夫次第ですね。

当店で修理をされたお客様には、オリジナルのスペーサー(片側1本分を短絡させるだけですが・・・)をお付けしています。



次回機種は未定です。
お楽しみに。





*********************************************

当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ

*********************************************

ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました(^_^)


店主


camera_repair_minoha at 11:46|PermalinkComments(0) minolta(ミノルタ) | >>HI MATICシリーズ

2010年11月19日

カメラ修理 ミノルタ ハイマチックE (前) 

こんにちは。

今日は、minolta HI-MATIC E です。

ミノルタハイマチックシリーズの一員です。

ハイマチックシリーズは1962(昭和37)年に初代HI-MATICが発売され、そのOEM機がアメリカ初の有人宇宙船(フレンドシップ7号)に持ち込まれたことで知る人ぞ知るカメラですね。

日本製のカメラが初めての宇宙飛行に選ばれたというのはすごいことです。

そして、このシリーズは20年続くロングセラーとなりました。

このカメラは、1971(昭和46)年の発売。

プログラムEE専用の距離計連動式カメラです。

レンズはROKKOR-QF 40mm/F1.7。

シャッター速度は2~1/1000秒(SEIKO-ESF)。

サイズは122×76×60mm。

重量540g。

価格は28000円(当時)だったそうです。




お客様からのご依頼は、各部点検・清掃整備一式でした。

DSCN0643

トップカバーを外します。

距離計付ですが、透明アクリルの光導パーツが被さってます。

これは、ファインダー内にストロボマークを表示させる為のものです。

その切り換えはもちろん機械式。





DSCN0644

当然ですがモルトはかなり腐食してボロボロ。



続きは次回と致します。





*********************************************

当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ

*********************************************

ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました(^_^)


店主


camera_repair_minoha at 11:57|PermalinkComments(0) minolta(ミノルタ) | >>HI MATICシリーズ