2011年08月

2011年08月31日

カメラ修理 キヤノンAE-1

こんにちは。

きょうは、Canon AE-1 です。

この機種も何度かご紹介してきました。当工房でも数多く手掛けてきた機種です。

お客様のご依頼は総合整備一式でした。

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トップカバーを外しますと、本機の特徴ともいえるフレキシブル基板が現れます。



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シリアルナンバーが若いせいか、手前に見える巻戻しノブ下の摺動抵抗基板がカーボンプリント(白地に黒)になっています。

ガラス基板の機体しか扱ったことが無かったので、ロットによる差異が結構あるのだなと思いました。



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並んで見える半固定ボリュームは、AE露出などの調整用。

1段以上オーバーでしたので調整しました。



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Aシリーズでは、接眼レンズ内部の汚れが目立つものが多い気がします。

プリズムとの間に空間が多いからでしょうか。

全て降ろし、分解・クリーニングします。



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フォーカシングスクリーンにキズがある場合は修復不可です。絶対に触ったり、拭いたりしてはいけません。

スクリーンはガラスではなく、柔らかい透明樹脂により成型されているものです。



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シャッターダイヤル部分の基板と、ダイヤル本体の分解。

ASA感度表示盤と透明アクリル窓の間が汚れていることが多く、このように分解して隅々までクリーニングします。



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一通り整備が終わり最終点検中に、シャッターが切れ難くなる不具合が発生。

ちょっと肝を冷やしました。

レリーズにより可動するレバー接点の汚れが原因でした。

分解・クリーニングし再調整の上、組み直すことで無事復旧できました。




次回機種は未定です。お楽しみに。






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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


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ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

どうかご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主




camera_repair_minoha at 10:20|PermalinkComments(0) Canon(キヤノン) | >>Canon Aシリーズ

2011年08月29日

カメラ修理 オリンパスペンEED

こんにちは。

きょうは、 OLYMPUS PEN-EED です。

幾たびかご紹介していますね。

本機は1967(昭和42)年に発売されたハーフサイズカメラです。

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ピント(パンフォーカス)も露出(針押え式プログラムEE)も自動にした初代PEN-EE。

そのEEシリーズ派生機種で、巻上げ/巻き戻しを自動化したEMを除いてシリーズ中の最高機種となります。

レンズはF1.7の大口径を誇るF.Zuiko 32mm、プログラムシャッターはAUTO位置で1/15秒(F1.7)~1/500秒(F16)まで自動変化します。

受光素子はCdS(丸窓部分)。

AUTO位置から絞りリングを回しF値を設定しますと、シャッターは1/15秒に固定され、ストロボ同調モードとなります。

セルフタイマーも付いていますね。



お客様からは、おじい様が愛用されていたカメラを甦らせたいとのご依頼でした。

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レンズボード分離。



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鏡筒を分解しレンズを外します。

左の指でつまんでいる部分はセルフタイマー。

このあとシャッターユニットの整備をします。



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残った本体側。

各部クリーニングとグリスアップ、モルト交換などを行ないます。



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露出計ユニット。

上面ダイヤルはフィルム感度設定用。

前面の丸穴にはCds素子。黒い絞り羽根が感度設定ダイヤルに連動し、受光量を調節するわけです。



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各部品を組み立てます。



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電池を入れて自動露出の点検・調整をします。



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ファインダーのクリーニングで視界クッキリ。



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ご希望によりオリジナルのスペーサーをお付けしています。

当工房ではV625Uアルカリ電池でも使用できるよう調整してあります。




次回機種は未定です。お楽しみに。






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ありがとうございました(^_^)


工房主




camera_repair_minoha at 11:23|PermalinkComments(2) OLYMPUS(オリンパス) | >>PENシリーズ

緑のカーテン

お盆も過ぎて、朝晩は少ししのぎやすくなってきましたね。

今年は例年以上に省エネ、節電が叫ばれ、我が家もゴーヤを植えました。

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庭には病の老犬がおり、日陰を作ってあげたいとの思いもありました。

今思うと、もっと早い時期に植えれば良かったのにという感想・・・

今頃になって立派なカーテンに成長しました。

おかげで老犬も何とか夏をのり切れたようです(^-^)



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camera_repair_minoha at 10:00|PermalinkComments(0) ホッとひと息 

2011年08月26日

カメラ修理 ニコンFM

こんにちは。

きょうは、 Nikon FM  です。

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1977(昭和52)年の発売。

「コンパクトニコン」と称され登場しました。

外観的には、F2をコンパクトにしたようなデザイン。

機械式のマニュアル露出専用機です。

シャッターは金属幕縦走りで、B、1~1/1000秒、セルフタイマー装備。

測光は、GPD(ガリウム・ヒ素・リン・ダイオード)によるTTL中央重点測光。



お客様からのご依頼は、露出計不安定、巻上げロック、ファインダー清掃等でした。

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このシリーズでは、巻き戻しノブ側に裏蓋開時の安全装置がついており、Cリングで止められています。

しかし本体側の円筒(黒い)部分が樹脂製で、Cリングの外し方によっては傷めたり欠いてしまったりしがちです。

本機ではすでに半分近く縁が削れてしまっていました。

コストダウンも程ほどにしてほしいものです。



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トップカバーを外して・・・あ然。

GPDへの結線がひどいことになっていました。

一度外したものの半田付けが出来なかったのか、ヨってつないであるだけでした。

露出が不安定なわけです。



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溶けた皮膜の配線をやり直したり、GPDとしっかりハンダ付けし直します。

適正露出の計測・調整を行い・・・OKとなりました。



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プリズムを外して覗くと、右にシャッター速度表示盤。左に露出計表示部分が見えます。

ニコン初の、3個のLEDによる5段階表示式だそうです。

実際のファインダー像は、この左右逆転となります。

上辺中央には、Aiレンズで機能する絞り値の直読窓があります。



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各部点検していたところ、巻上げレバー根元のスイッチ結線が折れているのを発見。

新しくつなぎ直しましたが、この部分はトップカバーの開け閉めにより損傷しやすい部分のようです。



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巻上げロックは、リンク部品の変形によるものでした(真鍮色の板の中)。

修正してスムーズに巻き上がるのを確認。



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モルト交換、各部清掃してホコリを落とし、整備完了です。

ありがとうございました。



次回機種は未定です。お楽しみに。






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ありがとうございました(^_^)


工房主




camera_repair_minoha at 10:33|PermalinkComments(2) Nikon(ニコン) | >>FM、EM、FEシリーズ

2011年08月24日

カメラ修理 アサヒペンタックスES

こんにちは。

きょうは、ASAHI PENTAX ES です。

ESは何度目かのご紹介となります。

ペンタックスSシリーズの一員で、SP(スポットマチック)のE(エレクトロ)版という名称です。

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発売は1971(昭和46)年、電子シャッターを搭載した、世界初の開放測光・絞り優先式EE一眼レフです。

レンズマウント:M42

シャッター:機械(電子)式布幕横走り B・1~1/1000秒(マニュアル時1/60~1/1000秒)

露出:CdSによるTTL平均測光 マニュアル/絞り優先EE

電源:4G13(4SR44)

価格:85,000円(50ミリF1.4付、当時)



お客様からのご依頼は、プリズム交換と全般整備一式でした。


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トップカバーを外したところ。

シャッターダイヤル周りにアナログ然とした電気基板が見えます。



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プリズムを降ろすと、ご覧のようにパンくずのようなスポンジ片が散乱します。

各部丁寧にクリーニング。



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露出メーターごとプリズム枠を外し、分解・クリーニングします。



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この周りのクリーニング方法はSシリーズ共通で、面倒ですが丁寧に行ないます。

手を抜くと、組んだ後に泣くことになりますから・・・・・



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左が、蒸着面が腐食したプリズム。黒い帯が視野を横切っています。

右は交換用の中古良品プリズム。

最近、腐食の無い良品中古を探すのも、ちょっと難しくなってきたように思います。



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クリーンアップしたら再組み立て。

適正露出調整、シャッタースピード点検・調整を行ないます。

幸いこの機体は今のところ電子回路に不調はなく、調整でほぼ元の性能に復元できました。

Sシリーズでよく起こる、ミラーアップ対策も施しておきます。



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美しくよみがえったES。

これからも活躍してほしいです。



次回機種は未定です。お楽しみに。







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ありがとうございました(^_^)


工房主





camera_repair_minoha at 11:01|PermalinkComments(0) PENTAX(ペンタックス) | >>PENTAX Sシリーズ