2014年12月

2014年12月25日

カメラ修理 OLYMPUS-PEN(1ST) オリンパスペン(初代)

こんにちは。

オリンパス続きとなりますが・・・きょうは、OLYMPUS-PEN(初代) です。


入社間もない米谷技師が、「6000円で売れるカメラを作れ」といわれ開発されたハーフサイズカメラ、有名なエピソードですね。

最初期型は1959(昭和34)年に発売されたそうです。

ご依頼品は初代の中でも最後期(1962~64年)に製造されたモデルです。

レンズはD.ZUIKO 28mm/F3.5。

シャッターはコパル#000、2枚羽根のバリオタイプで、B・1/25・1/50
1/100・1/200秒(非倍数系列)。シンクロ付き。


整備一式を行いました。

RIMG2053

トップカバーと巻き上げノブ、フィルムカウンター円盤等を外したところです。

PEN-S2.8を見慣れた目には、何だか部品が足りないように思えてしまいます。

とってもシンプル、だけどとても良く考えられてます(当たり前か!)



RIMG2056

ファインダーブロックは、トップカバー側に付く構成。

S2.8では金属製の縮み塗装仕上げのファインダーカバーでしたが、初代はダークグレーの樹脂製ですね。

程度の良い、交換用の部品がお客様より提供されましたので、部分的に組み替えて整備しました。


対物レンズは、2枚の内側がなぜか良く汚れているものです。

外せるものは出来る限り外して、内側もクリーニングしています。

ファインダーは、後で事件が起こるのですが・・・



RIMG2057

RIMG2058
                              
シャッターユニットの制御盤を外すと、このように更地?が多く残っています。

シャッター速度が6スピードのS-2.8(下のグリーン背景の方)との大きな違いは、ガバナ部品の大きさですね。

4スピードのこちら(上のホワイト背景の方)は、半分以下の大きさ(右下部分)です。

RIMG0849



RIMG2059

シャッターユニット裏面には、38.11.の印字。



RIMG2075


シャッター羽根は2枚構成のバリオ式で、PEN-EEやXAシリーズも同タイプです。



RIMG2077

レンズ構成は3群4枚。何という小ささ。



RIMG2079

絞り羽根も然り。4枚構成です。経年による汚れなど、落としました。

鏡筒周り、特にシャッター速度リングの操作が重い症状も、クリーニングとグリスアップで気持ちよく回るようになりました。



RIMG2082

完成しご返送、お客様による試写をしていただいたところ、「ファインダー視野と写真が一致しない。」

再度お送りいただき確認すると、ファインダー内のブライトフレーム用ガラスがズレておりまして・・・(汗)

オリジナルの接着が弱っていたようです。チェックが行き届いておりませんで大変ご迷惑をお掛けしました。

すぐに再調整のうえ接着し直し、無事納品となりました。




2014年も残すところ1週間を切りました。

いつもご覧いただき、誠にありがとうございました。

この1年間のご愛顧に感謝いたします。

来年も、変わらずお付き合いいただけますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。




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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


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ブログをご覧の皆様へ

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当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 16:05|PermalinkComments(0) OLYMPUS(オリンパス) | >>PENシリーズ

2014年12月16日

カメラ修理 OLYMPUS-35 SP(オリンパス35 SP)

こんにちは。

きょうは、OLYMPUS-35 SP です。

35SPは、1969(昭和44)年の発売。

35シリーズの中では大柄な部類に属し、35DCよりひと回り大きいサイズです。

「SP」とは「スポット測光」を意味し、ボタンを押すことで平均測光からスポット測光へ切替えることができます。

スポット範囲は、ファインダー内の中央、距離計の二重像合致部分に相当しています。

プログラムEE、マニュアル撮影も可能、フラッシュマチック機構も内蔵されたコンパクトEEカメラでした。


総合整備一式を行いました。

RIMG1790

写真では中央ファインダーブロックの奥隣り、四角いレンズのついたブロックが受光部です。

専用設計のCdS基板により、スポット測光を可能にしています。

この部分は、レンズキャップに関係なく常時光を受けますので、電源スイッチの無い本機では、使わないときは電池を抜くか、遮光できるものに収納しておく必要がありますね。



RIMG1792

レンズボード裏側。

レリーズのリンク機構はシャッターユニット、及びプログラムEEの針押さえ部分に連動しています。



RIMG1796

だいたいこれくらいに分解したあと、個々の整備に入ります。

あとは、ファインダーブロックも外すことが多いですね。



RIMG1793

RIMG1797

後玉レンズのクリーニング、ビフォー・アフター。

カビやクモリの程度によっては、痕が残る場合もありますが、出来る限りのクリーニングをしています。



RIMG1800

シャッターユニットはSEIKO FLA。

各部を点検、清掃し、必要に応じて注油等行います。

本機では、大変綺麗な状態でした。



RIMG1802

電池はH-D型ですが、SR44またはLR44で使用できるよう調整し、スペーサーリングをお付けしています。

本機は、42mm、F1.7の定評あるレンズで、写りのよさも魅力です。





次回の紹介機種は未定です。お楽しみに。



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工房主


camera_repair_minoha at 14:12|PermalinkComments(2) OLYMPUS(オリンパス) | >>35シリーズ