2015年08月

2015年08月20日

カメラ修理 Asahiflex IIA (アサヒフレックスIIA)

こんにちは。

前回の更新から、あっという間に2ヶ月も経ってしまいました。時の流れは早いものです。

お盆も過ぎて、こちら(愛知県)では、日中は猛暑なるも朝晩は多少過ごしやすくなってきたようで、やれやれです。


さて、きょうは、Asahiflex IIA のご紹介です。

IIA型は、1952(昭和27)年の初代アサヒフレックス(I型)登場から3年後の1955(昭和30)年に発売されました。

初代ではファインダーのブラックアウトが解消されていませんでしたが、1954(昭和29)年のIIB型ではじめてクイックリターン機構を搭載。IIA型は、それにスローシャッター(T・1/2・1/5・1/10・1/25秒)を搭載した最終モデルです。

しかしまだファインダーの左右逆像は解消されず、後のペンタプリズム搭載機「アサヒペンタックス」の開発へと繋がって行くわけですね。
(アサヒペンタックスAPの発売は1957(昭和32)年でした。)



シャッター幕交換を含めた、総合整備一式を行いました。

RIMG3223

RIMG3226

先幕、後幕とも硬化し、細かい亀裂が入っている状態。

ほそい巻き軸のためクセもつきやすく、ゴム質が劣化した幕は張り付きも起こします。

劣化した幕を取外し、スリット金具のみ流用して新しくシャッター幕を製作します。



RIMG3231

一通り分解したところでパチリ。

幕を張り替えたら、全ての部品をクリーニング、必要に応じて注油、調整をして組み付けて行きます。

スローガバナの調整が、なかなか曲者でした。

リターンミラーはカビ、腐食がひどかったので、表面鏡を切り出して新製しました。



RIMG3233

シャッター幕のテンション調整部。奥が先幕、手前が後幕用です。

底面にあることが多いですが、これは上面に付いていますね。

十字の溝にスプリングを引っ掛けるという、シンプルな仕組み。




レンズの分解クリーニングをしました。

標準で装着されていたレンズは「Takumar 58mm/F2.4」。プリセット絞り環の付いたレンズです。

絞り羽根にはオイル浸みが見られたので分解・洗浄したのですが、羽根の構成が変わっていて興味深いものがありました。
(他にも同じような構成のものがあるのかも知れませんが、不勉強のため不明です。お許しを。)

RIMG3381

上は、絞りが開いている状態。でも、1枚1枚外れないよう下のリングに一端はカシメて止めてあるのです。



RIMG3380

上は、羽根の形状がわかり易いように外へ広げていますが、実際は内側へすぼまります。

羽根のもう一端が曲げ起こしてあり、ここがレンズ鏡筒内側に施された同じ数の溝にはまり、うまいことスライドしながら絞りが開閉するのです。

下の写真で何とかわかりますでしょうか。説明が下手で我ながらイライラしますが(笑)

RIMG3383
絞り裏面(溝側)。


RIMG3384
絞り表面(カシメ側)。


絞りの大小に関わらず、絞りの形が常に円形に近くなるように工夫されているのですね。

良く出来ています。感心しました。



RIMG3405

外装もピカピカに磨き上げられたIIAです。

使い方にコツが必要な当時のカメラたち。

デジカメに慣れてしまった脳細胞に、刺激を与えてくれること請け合いです。




次回機種は未定です。どうぞお楽しみに。



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