ホッとひと息

2016年04月29日

ホッとひと息 (1/3)

こんにちは。

平成28年熊本地震において亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、ご遺族の方々、被災された方々にお見舞い申し上げます。

一日も早い復旧、復興をお祈りいたしております。




再放送があるようです。
5月14日(土)早朝3時5分~3時34分(13日27時5分~27時35分)
こんな時間に、だれが見るのでしょうか?という時間ですね。
東海3県(愛知・岐阜・三重)のみですが、興味ありましたら是非!
登場時間は数分足らずですが・・・
                               5月12日追記




さて、いささか前の話しになりますが、ひと月前くらいに当工房がTV取材を受けたので、その番組宣伝を兼ねてお知らせいたします。

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中部圏以外の方には申し訳ありません。地元、テレビ愛知制作のローカル番組になります。

「~極上ライフ~おとなの秘密基地」毎週(土)午前11:30~11:59

大人のための「知的好奇心」探求番組だそうです。

実はTV取材の依頼は時々受けるのですが、今までは基本的にはお断りしていました。

今回は、修理そのものに焦点を当てるのではなく、趣味の延長線上みたいな扱いなので、気軽に応じることができたという訳です。

ディレクターさんはじめ、カメラ、音声など4名のスタッフが入り、朝10時くらいから夕方4時過ぎまで、昼休みをはさんで、まあ1日仕事でしたね。

どのように編集されるか全く分かりませんし、映る時間もたぶん数分程度かと思われますが、ディレクターさんからは「決して悪いようにはしませんから」とだけ言われています(笑)

第一回は「ノスタルジックカー(放送済み)」、二回は「プラモデル(23日)」、第三回が「クラシックカメラ」で、4月30日の放送となる予定です。



#3 クラシックカメラ




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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


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2016年04月19日

ホッとひと息 (2/3)

こんにちは。


 この度、うちの奥さんとのコラボで、名古屋の東別院で行なわれる「別院てづくり縁市」に「Minoha工房」として出店することになりました。(終了しました。4/29追記)

4月24日()10:00~16:00です。場所は東別院の敷地内、4枚目の写真で示したエリアの予定です。

陶芸作品の展示販売がメインですが、整備済みを中心とした中古カメラの販売も、少しだけします(笑)

カメラを模した小物の販売もあります。

お時間がございましたら、遊びにおいでくださいね。


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お待ちしております。


※たくさんのお客様にご来店いただきました。奥さんの陶芸作品の売れ行きもまあまあだったようです。

カメラの方は、8点ほど出品しまして、1点お買い上げいただきました。何とお寺の関係者の方でした。

ありがとうございました!(4/29追記)



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camera_repair_minoha at 17:05|PermalinkComments(0)

ホッとひと息 (3/3)

こんにちは。

いささか前の話しになりますが、子供たちの学校が春休みに入る3月の中旬頃、実家(東京)の父親から呼び出しが掛かりました。

何でも、使っているパソコンの操作の仕方が分からなくなってしまったとのこと。

え?もしかしてアルツなんとか?

もう80近いので、無理にパソコン使わなくてもいいじゃんとも思うのですが、断るわけにもいかず、「ついでに孫の顔でも見せて来ますか」ということで、家族で行って参りました。

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途中、静岡空港や大井川鉄道などに寄るのが恒例なのですが、今回は「パン屋さん」です。

静岡県裾野市今里にある「Happy  Time」は、関東から移り住んだご夫婦が営まれてるパン屋さん。

実は5インチゲージという大型鉄道模型を趣味にされているご夫婦で、私たちもお世話になっています。

いつも、愛知県新城市(つくで)での運転会へも熱心に通われていたのですが、夢だったお店が今年オープンしうれし忙し状態だそうです。時間ができたら、またご一緒したいですね。

お店の売りは、「ホシノ天然酵母」を使用して焼き上げたパンです。日本古来の醸造技術を応用したパン種で、熟成した旨みが特徴だそうです。

お邪魔した時は平日のお昼前でしたが、途絶えることなくお客さんが訪れていました。何でも、町内唯一のお店ということで、地元の方たちに愛されているのがわかりました。テーブル席や座敷席があって、くつろぎながら焼き立てのパンをいただくことが出来ましたよ。

窓の外には「日本庭園鉄道(JGR)」の線路や鉄橋が見えています。ここでは毎月第1、3日曜に運転会が行なわれていて、乗車できる5インチや3.5インチ、GゲージのSL列車などが走行し、いつも子供連れなどでにぎわっています。

http://www.1-abc.com/jgr/







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その後は東名用賀インターを降り、世田谷区千歳船橋の先生のお店まで、ご挨拶に伺いました。

お店でひとりお留守番の先生に、お土産の焼酎一升を差し上げたところ、お返しに先生お気に入りの焼酎をいただいてしまうという、物々交換状態になってしまいました。ありがとうございました。

相変わらずお元気そうな先生に、久しぶりにお会いできて良かったです。飲酒も程々にお体に気をつけて、今後もご指導のほどよろしくお願いいたします。

http://www.tokyo-camera-service.com/







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東京で二泊し所用を済ませ、さて帰りにどこに寄ろうかと考えたら、やはりあそこだろうと決定したのが横浜の「原鉄道模型博物館」です。ちょうど帰りに寄れる場所なのですが、まだ混んでいるイメージがあったのでいつもは敬遠気味でした。

この日は日曜でしたが思い切って寄ってみたところ、昼前だったこともあり、メインの1番ゲージレイアウト(ジオラマ)の前も人はまばらで、近くでじっくり観覧することが出来ました。

鉄製のレール、架線集電というのもすごいですが、良くあるHOスケールではなくて、1番スケール(縮尺1/32前後)、線路の幅45ミリという大型の模型なのが、やはり迫力があり、すごいですね。
パンフレットによると、大きさ約30m×10m、一周約70m、線路の総延長は450mとのことです。

写真は全てこのレイアウトのものですが、途中の展示室には原さんの自作車両はもちろん、コレクションされた1000輌余りの車両や若い頃から撮影されてきたフィルム動画や写真も展示されており、時間を掛けてゆっくり見たいと思わせる魅力あるものでした。

この日は、4月4日生まれの原さんの「原信太郎(はらのぶたろう)生誕ウィーク」(生誕97年)が開催されておりまして、普段はガラスケースに収められている原さんの自作車両が、ケースから出されて実際にレイアウト上を走行している姿が見られました。

小学6年生の時に製作したという、博物館のマークにもなっている電気機関車(一号機関車と呼ばれる)もちゃんと走っていましたよ!

http://www.hara-mrm.com/



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2016年01月02日

大井川鐵道を訪ねて

こんにちは。


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今回の「ホッとひと息」は、SLです。

同好の先輩に誘われて昨年の12月10日、SLを撮影に行ってきました。



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当初は電車で移動しながら撮影出来ると考えていましたが、一昨年にダイヤ改正され運転本数が激減してしまい叶わない状況でしたので、私がクルマを出し、場所を移動しながら撮影出来るようにと考えました。



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しかし当日のSL運転は「かわね路号」1往復のみ。結局、下り列車を有名な「大井川第一橋梁」で河原から見上げて撮影し、そのあと食事をしたら、お互いに満足してしまいまして……そのまま帰途に着きました(笑)



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ちなみにこの日は平日で、客車は3両というかわいい編成でした。

また、客車は「ぶどう色1号」という、戦前に使われていた黒に近い茶色に塗られており、曇天で白っぽい背景のおかげで、余計につぶれ気味です。



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写真のC11-190は、昭和15年に川崎車両で製造され、昭和49年に熊本管内で廃車となった機関車だそうです。

その後は個人の方が静態保存されていましたが、平成13年に大井川鐵道に譲渡され、同15年から営業運転に供されています。

両サイドの水タンクを結ぶアール状のフレームやエッジ部分に施されたメッキモール、煙突の装飾、モスグリーンのナンバープレートなどが特徴でしょうか。



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ここでは駅舎の佇まいも懐かしさが漂います。

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また訪れてみたいと思わせる所でした。






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2015年11月08日

蓄音機 その後・・・

こんにちは。

久々の「ホッとひと息」更新です。春から夏を飛び越えて、今日は冬の訪れ「立冬」です。


昨年の夏、友人より修理のために預った「卓上蓄音機」の、その後です。

1年以上も放ったらかしていましたが、このままではいかんと、10月に入ってから、毎週末に時間を作り修理・調整を行ないました。

(前回記事はこちら http://blog.livedoor.jp/camera_repair_minoha/archives/2014-08-18.html の「ホッとひと息」で。)

症状は、「レコードに針を落とすと、回転が止まってしまい聴けない。」でした。

※蓄音機の修理は、あくまで趣味としてお預かりしたもので、当工房では修理や調整のお取り扱いなどはいたしておりません。あらかじめご了承くださいませ。


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まずはターンテーブルを外します。これは回転軸に乗っかっているだけでした。

するとスプリングモーターユニットの天面が現れます。

天面の上には、オートストップ機構がセットされています。当時は画期的な機構だったそうです。


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モーターユニットを筐体から降ろします。かなり重いです。金属の塊ですから。

写真に見えている横軸の部分は、ターンテーブルの回転を一定にするガバナーです。

3個の錘(おもり=丸く見える部分)が板バネに取り付けられています。

回転して遠心力で膨らむと、左に見える同軸上の円盤が右方向へ移動し、円柱状のフェルト?を押します。

その摩擦によって安定した回転が得られるというもののようです。

フェルトの位置は天面側から調整でき、ターンテーブルのスピードを微調整できるようになっています。


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左側に見えるドラムには、回転の原動力となる大きなゼンマイバネが収められています。

上側の、歯が斜めに切れているギアは、手回しハンドルからの入力用です。

下側のギアから、変速ギアを介して、ガバナでコントロールされた回転軸(右に見える、上へ突き出た軸)を回します。

至ってシンプルな構造です。


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モーターユニットの底板。MADE IN ENGLANDの刻印。

モーターユニット単体では、特に異常は認められず、各部の清掃とグリスアップを行ないました。

天面も、出来る限り磨きました。


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木箱の中のダクトは、トーンアームからの音を増幅させるホーンで、「エクスポネンシャルホーン」というらしいです。

何でも指数関数理論を元に設計されたものだそう。金属製でした。

ホーンの出口には開口を調整できる2枚のルーバーが設けられ、音量を調節できるようになっています。


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トーンアームの台座部分。実はここの動きが大変渋くなっており、レコードに追従できないことが止まってしまう主な原因と考えられました。


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分解して良く観察してみますと、アームも台座もダイキャスト(金型鋳造法のひとつ)で作られているようで、勘合部分の寸法が合っていないようでした。

ダイキャストは経年で劣化したり膨張したりすることがあります。良く見るとアームの表面には細かいヒビも確認できました。

仕方ないので、トーンアーム側の勘合部分に紙やすりを当てて根気良く磨き、滑らかに動くよう調整しました。グリスアップも忘れずに。


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トーンアーム先端の「サウンドボックス」と呼ばれるところ。ピックアップとは呼ばないんですね。

この先端に針を差込むようになっています。

何でも、通常の演奏用の鉄針は、レコード片面分しかもたない(=寿命)そうです。それ以上使うと、レコードを傷めてしまうとか。

現在は、もっといい(=寿命が長い)鉄針も販売されているそうです。


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サウンドボックスを分解、針から伝わってきた振動を音に変換するダイアフラムです。

薄いアルミ製のようですが、見た目の程度は問題ないようでした。

ただ、リング状のゴムが劣化・硬化していましたので、モルトを挟んで修復してみました。

すると、時おり発生していた再生時のビビリ音がみごとに解消されました。


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木製の筐体は、一部壊れて外れていたので、木工用ボンド等で修復。


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オリジナルのゴム?足は、硬化した上擦りへってしまったのか、取り付けネジの頭が飛び出て、机や床にキズを付けていたので、新しいものに取り替えました。

ところが今回は、黒い色で足高さも高めのものしか探せなかったので、今後茶色で低めのものを探して、また後日に交換ということにしました。


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そんなこんなで、ようやく、普通に再生できるようになりました。

レコードは、「エリーゼのために(ベートーヴェン)」・・・

試聴してもらい、納得していただいた上で彼女にお返ししました。

大変喜んでいただけましたよ。

ゼンマイの巻き方や扱い方、針の寿命など、おかげで色々勉強になりました。

ありがとうございました。



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