>>Nikon Sシリーズ

2014年07月14日

カメラ修理 Nikon MS型(ニコンMS型)

こんにちは。

きょうは、Nikon MS型 です。

MS型は、外観はS型に近いシンクロ接点付きですが、裏蓋はM型と同じ形状です。
トップカバーのシリアルナンバーに「M」の刻印が付いています。

1949(昭和24)年発売のM型に、シンクロ接点をつけて翌年発売されたのがS型だそうです。
MS型はその過渡期に製造されたようです。

お預かりしたMS型はシンクロソケットの色が茶色いのですが(普通は黒だそうです)、これは珍しいそうです。
また裏蓋の張り皮には「Made in Occupied Japan」の打ち出しがあり、これはGHQによる占領下時代を示しています。


総合整備一式と、フィルム室内や外装、張り皮のタッチアップを行ないました。

RIMG1268

S2やSPなどは整備経験がありましたが、MS型は初めてで、「どんな風なんやろ」と興味津々でしたが、実際にはS2よりシンプルな部品構成で、素直に分解・整備することができました。


RIMG1269

特徴ある、シンクロ接点の内側。


RIMG1271

裏蓋の張り皮の一部が欠損しており、補修のうえ張りなおしました。

本機では、本皮が使われているようです。

張り皮全体が擦れて色あせておりましたので、今回は総合整備のほかに、張り皮の染め直しを試みました。


RIMG1296

RIMG1297

当初は、色あせた部分に黒いインクなど染込ませるつもりでしたが良いものが見つからず、以前ホームセンターで見掛けた「染めQ」スプレーを思い出して、取り寄せてみました。

マスキングテープで不要な部分を養生します。

あとは普通のスプレー塗装の要領で、色をのせます。

「染める」というよりは「塗装」する感覚ですが、ナノテクノロジーの超微粒子により、染めたように仕上がるというもので、実際には皮の風合いをあまり壊さず、かなりいい感じに仕上がりました。


RIMG1323

これで、梨地メッキとのコントラストが高まり、カメラがより引き締まって見えますね。



※なお、誠に勝手ながら修理上の都合によりまして、現在はNikon Sシリーズの修理・整備はお受けしておりません。何とぞご了承くださいませ。


次回の紹介機種は未定です。お楽しみに。



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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


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ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


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2012年04月05日

カメラ修理 Nikon S2(ニコンS2)

こんにちは。

今日は、Nikon S2 です。

敗戦後、光学兵器の開発から転じ、日本光学がはじめて製造したカメラがレンジファインダーの「ニコンカメラ(I型)」です。1948(昭和23)年でした。

その後M型、S型と改良され、S2は1954(昭和29)年の発売です。

撮像枠のサイズが現在と同等になり、1/1000秒のシャッタースピードが追加されました。



ヘリコイドの不調修理をはじめとした、総合整備一式を行ないました。

RIMG1078

RIMG1077

スローガバナは、リンクが外れて機能していませんでした。

一度外して洗浄・注油。組み付け直します。

スローの調整は、なかなか難しいものです。



RIMG1080

巻上げレバーの戻りがスムーズになり、ヘリコイドも軽くなりました。

ファインダーもとてもクリアになり、本体も磨き上げてピカピカになりました。




次回機種は未定です。お楽しみに。




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ありがとうございました(^_^)


工房主



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2011年06月20日

カメラ修理 ニコンS2(後)

こんにちは。


さて今日は、Nikon S2 の続きです。

シャッター幕の張替えを中心に整備しています。

DSCN1324


DSCN1326

外した幕/リボンと、新しく作りなおした幕。



DSCN1325

接着前にドラム類を綺麗に。



DSCN1345

ドラムへの接着は、金具の位置や、垂直が出ているかがポイントです。

微調整しながら何度か張り直しました。これが一発でうまく行くと気分も最高なのですが。



DSCN1342

幕交換後は、整備したスローガバナを組み込んで、速度が出るか確認です。

幸い、スローも1/1000秒もきれいに切ることができました。



DSCN1314

ファインダー、距離計は分解・クリーニング、シャッターダイヤル、巻上げ部分なども清掃、グリスアップし整備します。



DSCN1348

外装も、かなり頑張ってクリーニングしました。

もちろんレンズも分解・清掃します。

DSCN1352

見違えるほど綺麗になったS2。

お客様のモデルは後期型と呼ばれるもので、ダイヤル類が黒色なので識別点できます。



DSCN1357

右の、フードの無い方は前期型。距離リング含めダイヤル類がシルバーです(本当はレンズの鏡筒もシルバーです)。



RIMG0003




次回の機種は未定です。お楽しみに。




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ご利用感謝「クーポン券」につきまして

当工房では現在、お客様のご利用に感謝し、修理代金割引「クーポン券」を差し上げております。

額面は¥1,000-で、1回の修理代金が10,000~20,000円未満ご利用で1枚、20,000円以上ご利用で2枚差し上げます。

ご使用は次回以降、修理見積り代金が10,000円以上の場合に限り、何枚でもご使用いただけます。

有効期限はありません。

どうぞご利用ください!(^_^)



試写用「専用電池」を進呈

一回の整備費用が¥20,000-以上のお客様で、Canon AE-1、Nikomat ELなど「4LR44」電池を使用するカメラの場合、

またはOLYMPUS OM-1、Nikomat FTN、minoltaSRT101など「MR9型」電池を使用され、電圧変換型アダプターを使用されないお客様に、新品電池(V625U)をお付けしています。

(しかしどちらも、入手困難などの都合でお付けできなくなった場合にはこちらからお知らせいたします。あらかじめご了承ください)



試写用「カラーフィルム」進呈

一回の整備費用が¥15,000-以上のお客様に、試写用カラーフィルムを1本進呈しています。

業務用で申し訳ありませんが、「Kodak GOLD 100 24EX」という銘柄のものです。

(都合によりましては他銘柄となる場合もございます)




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当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません。

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました(^_^)


工房主



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2011年06月16日

カメラ修理 ニコンS2(前)

こんにちは。


さて、今日は Nikon S2 です。

DSCN1348

ニコンのSシリーズ(レンジファインダーカメラ)についての詳細はここでは割愛しますが、戦前のニコン(日本光学工業)が光学兵器(代表的なものに戦艦大和の15m測距儀)開発で培った技術を活かし、戦後、民需用のカメラを製造した第一号機が1948(昭和23)年の「ニコン カメラ( I 型)」だったそうです。

S2の発売は1954(昭和29)年。ここまでの外観は、I 型から大きく変わってはいません。

「Nikon」のロゴも、S2までは「N」の形に特徴がありますね。後年、「F5」の記念モデルで復活しました。


お客様からのご依頼は、整備一式。

新聞社にお勤めだった方がお仕事で使われていたとか。診せていただくとかなり使い込まれた様子で、汚れもひどく整備のし甲斐がある機体という印象でした。

DSCN1313

スローガバナは不動で、他の各部も油切れという状態でした。



DSCN1315

DSCN1316

シャッター幕は硬化し巻跡のため凸凹し、所々カビも発生しておりましたので、今後撮影を楽しまれるのならばと交換をお勧めしました。



DSCN1323

外した先/後幕。




続きは次回と致します。







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(都合によりましては他銘柄となる場合もございます)




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ありがとうございました(^_^)


工房主


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