>>Canon レンジファインダー
2011年12月15日
カメラ修理 Canon IVSb改(キヤノンIVSb改)
こんにちは。
きょうは、Canon IVSb改 です。
キヤノンのレンジファインダーシリーズ機(クラシックキヤノンやオールドキヤノンとも呼ばれる)です。
中でもIVSb改は、シリーズ最高峰といわれ、当時のバルナック型ライカを超えたとも言われたそうです。
発売は1954(昭和29)年。
お客様からのご依頼は、整備一式でした。
ボディ外周を外さないと、テスターによる計測が出来ません。
ファインダー/距離計を細部清掃のため外します。
シャッタースピードの計測では、高速側が遅めでしたので調整しました。
このような年代のカメラでは、調整方法は容易ですが数字を出すのはなかなか困難を極めます。
これはフィルム押さえの圧板。
元々程度の良い機体でしたが、シャッター幕のテンション調整と要所のグリスアップ等を行ないました。
外観も磨き上げてピカピカに。
次回機種は未定です。お楽しみに。
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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
国産MFカメラ修理専門
カメラ修理工房 ミノハ
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ブログをご覧の皆様へ
いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。
これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません。
また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。
カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。
また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。
どうかご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
工房主
2011年10月18日
カメラ修理 キヤノン VT
こんにちは。
きょうは、Canon VT です。
VTは1956(昭和31)年の発売。
特徴はフィルム巻上げトリガー(底部)、ヒンジ開閉式裏蓋、セルフタイマー装備、外付けファインダーのパララックス自動補正など。
従来のレンジファインダーから、ライカM3に刺激され開発された新シリーズのカメラです。
巻上げ不能の原因がシャッター布幕の溶融固着と判明し、シャッター幕の交換を行ないました。
こんな具合に分解できます。
ちなみに底蓋を外すと、トリガーの動きをチェーンで伝えているのが分かります。
レリーズされた状態で、経年により先幕のゴムが溶けて軸に張り付いたままとなっていました。
こんな風になってしまうんですねぇ。
アルコールを含ませて剥がしてゆきます。
何とか剥れてきましたが、結構強力でした。
先幕、後幕とも取り外します。
外した幕端の金具は流用し、新たに加工して幕とリボンを取り付け、新しい幕を用意します。
ドラムへの接着準備中。
シャッター幕交換は手先も目も必要ですが、一番は集中力ではないかと思います。
苦戦の結果何とか交換できたのですが、どうしても高速シャッターが開きません。
仕方なくタヌキ師匠に相談・・・すると、とても初歩的なミスと判明しました。
早速張りなおして計測すると、1/1000秒もバッチリ!
タヌキ先生ありがと~(^_^)
付属の標準レンズも分解・清掃。
絞り羽根直近のレンズ、まるで水滴がついて曇ったようになっていました。
表面コーティングが変質したためでしょうか。
十分には綺麗にすることは出来ませんでしたが、出来る限りクリーニングさせていただきました。
カメラ/レンズの完成写真を撮り忘れてしまいました。よくあることです・・・スミマセン。
次回機種は未定です。お楽しみに。
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また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。
カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。
また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。
どうかご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
工房主
2011年09月12日
カメラ修理 キヤノンIIS改 (後)
きょうは、Canon IIS改 の続きです。
付属の50mm/F1.8 CANON LENS です。
全体に比較的綺麗でしたが、絞りに問題がありました。
鏡筒を分解していきます。
絞り羽根にオイルが・・・・・
1枚づつクリーニングします。
組み直すと、この通り。
もちろんレンズも分解して1枚1枚クリーニングします。
フードの変形も、出来る限り修正しました。
まるで新品のように綺麗になり、お客様にも大変満足していただけました。ありがとうございました。
次回機種は未定です。お楽しみに。
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ありがとうございました(^_^)
工房主
2011年09月09日
カメラ修理 キヤノンIIS改 (中)
きょうは、Canon IIS改 の続きです。
シャッターの整備後はファインダー/距離計の整備。
さすがにレンズやプリズム表面は曇っており、クリーニングで見違えるほど視界クッキリとなりました。
距離計の無限遠調整を行ない、二重像が左右・上下ピッタリ合うようにします。
部品類は、全て出来る限り綺麗に磨き上げます。
もともと程度の良い機体でしたので、新品の様な輝きがよみがえりました。
外枠とフィルム圧板、そのバネ。
組みあがった機体は、再度機能確認を行ない、レザーのクリーニングをします。
パコン・・・という独特のシャッター音が気持ちよくよみがえりました。
次回は、付属の50mm/F1.8レンズの予定です。
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ありがとうございました(^_^)
工房主
2011年09月06日
カメラ修理 キヤノンIIS改 (前)
きょうは、Canon IIS改 をご紹介します。
発売は1955(昭和30)年、最高峰といわれるIVSb改の普及型モデルとして登場したようです。
シャッター最高速が1/500秒となっています(IVSb改は1/1000秒)。
キヤノンのこのレンジファインダーシリーズは多くのモデルが存在し、外観も似ていたりしてマニアでないとなかなか判別が難しかったりします。
私も特に詳しいわけではありませんが、モノの本等から推測しIIS改と判断しましたが、もし間違っていたらゴメンナサイ。
お客様からのご依頼は総合整備一式。お父様が大切に使われていたカメラだそうです。
このタイプのカメラは、バルナック型ライカがオリジナルとなっています。
一般的な一眼レフなどとは構造が違い、まずボディーの外枠を外すことになります。
レンズマウントはもちろんライカスクリューマウント。
真鍮色のシムが2枚入っていました。これはフランジバック調整用というよりは、金属の腐食(電蝕)を防ぐ為に必要なものらしいです。
マウント側からシャッター幕を見ますと、ひどいカビや汚れは見当たらず、大切に保管されていたことをうかがわせます。
底面の電気接点スイッチと、シャッター幕のテンション調整部(右)。
外枠と分離。
内側フレームも大変きれいな状態でした。
この状態にして、やっとシャッタースピード等計測できます。
後幕が、特に遅れ気味でした。1/500秒がきれいに出るよう調整します。
スローも点検・調整します。
続きは次回と致します。
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ありがとうございました(^_^)
工房主