>>Canon Fシリーズ
2015年11月26日
カメラ修理 Canon FP キヤノンFP
こんにちは。
きょうは、Canon FP です。
FPは、FX(FLマウント初代機)から内蔵露出計を取り除いた機種で、1964(昭和39)年に発売されました。
FXの露出計はTTLではなく、外部測光(トップカバー前面にCdS測光窓が付く)タイプだったため人気が今ひとつだったそうです。
FPは、露出計を省略しプロ向けにもと開発されたそうですが、オプションとしてFPメーター(外付け露出計)も用意されていました。
シャッターは布幕横走り式フォーカルプレーン、B・X・1秒~1/1000秒。
FX同様、ミラーアップレバーとセルフタイマーが装備されています。
レンズ、FPメーターを含めたカメラ本体の総合整備一式を行ないました。
シャッター鳴きの症状が見られたので、ミラーボックスの整備ができるよう前板を外しました。
またファインダー周りのクリーニングも重要な整備項目です。
接眼レンズ、プリズム、コンデンサレンズ、フォーカシングスクリーンをそれぞれクリーニングします。
ほこりやチリが入り込まないように、組込みに一番神経を使うところです。
上写真のような状態ですと、シャッター幕の走行系、スローガバナ、セルフタイマーなどの点検や整備が容易に行なえます。
良く見ると、ダイキャストブロックの巻戻しノブ側に、電池室がそのまま残されていますね。
この電池室の位置は、PELLIXやFTbへも受け継がれました。
ミラーボックスのリターン機構は比較的シンプル。
古い油や汚れを落し、適所に適量の注油をします。
レンズは、FL 50mm/F1.8が付属していました。
カビやクモリ、汚れのクリーニングと、絞りの粘りが認められましたので絞りユニットを分解・清掃しました。
この当時のレンズは、とても丁寧に作られているのが分解してみて実感できます。
これだけ多くの金属加工部品を組み合わせて1本のレンズが出来ていることを、後に軽量化されたNewFDレンズなどど比べてしまうと、その違いに驚かされてしまいます。
絞り羽根にオイルが付着し開閉が粘っていました。
自動絞り機構とともにクリーニングします。
外付け露出計のFPメーター。
電池を入れても針が振れず、開腹してみると電池室裏側が腐食・断線。
スイッチの接点周りも緑錆(緑青)でいっぱい。
配線引きなおし、接点クリーニング・グリスアップ、抵抗の入替え等を行ない、適正露出を示すよう修復しました。
フル装備状態のCanon FPです。メカメカしていて格好いいかも。
次回機種は未定です。どうぞお楽しみに。
*********************************************
当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
国産MFカメラ修理専門
カメラ修理工房 ミノハ
*********************************************
ブログをご覧の皆様へ
いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。
カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。
また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。
そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
工房主
きょうは、Canon FP です。
FPは、FX(FLマウント初代機)から内蔵露出計を取り除いた機種で、1964(昭和39)年に発売されました。
FXの露出計はTTLではなく、外部測光(トップカバー前面にCdS測光窓が付く)タイプだったため人気が今ひとつだったそうです。
FPは、露出計を省略しプロ向けにもと開発されたそうですが、オプションとしてFPメーター(外付け露出計)も用意されていました。
シャッターは布幕横走り式フォーカルプレーン、B・X・1秒~1/1000秒。
FX同様、ミラーアップレバーとセルフタイマーが装備されています。
レンズ、FPメーターを含めたカメラ本体の総合整備一式を行ないました。
シャッター鳴きの症状が見られたので、ミラーボックスの整備ができるよう前板を外しました。
またファインダー周りのクリーニングも重要な整備項目です。
接眼レンズ、プリズム、コンデンサレンズ、フォーカシングスクリーンをそれぞれクリーニングします。
ほこりやチリが入り込まないように、組込みに一番神経を使うところです。
上写真のような状態ですと、シャッター幕の走行系、スローガバナ、セルフタイマーなどの点検や整備が容易に行なえます。
良く見ると、ダイキャストブロックの巻戻しノブ側に、電池室がそのまま残されていますね。
この電池室の位置は、PELLIXやFTbへも受け継がれました。
ミラーボックスのリターン機構は比較的シンプル。
古い油や汚れを落し、適所に適量の注油をします。
レンズは、FL 50mm/F1.8が付属していました。
カビやクモリ、汚れのクリーニングと、絞りの粘りが認められましたので絞りユニットを分解・清掃しました。
この当時のレンズは、とても丁寧に作られているのが分解してみて実感できます。
これだけ多くの金属加工部品を組み合わせて1本のレンズが出来ていることを、後に軽量化されたNewFDレンズなどど比べてしまうと、その違いに驚かされてしまいます。
絞り羽根にオイルが付着し開閉が粘っていました。
自動絞り機構とともにクリーニングします。
外付け露出計のFPメーター。
電池を入れても針が振れず、開腹してみると電池室裏側が腐食・断線。
スイッチの接点周りも緑錆(緑青)でいっぱい。
配線引きなおし、接点クリーニング・グリスアップ、抵抗の入替え等を行ない、適正露出を示すよう修復しました。
フル装備状態のCanon FPです。メカメカしていて格好いいかも。
次回機種は未定です。どうぞお楽しみに。
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ありがとうございました(^_^)
工房主
camera_repair_minoha at 18:24|Permalink│Comments(2)│
2014年09月22日
カメラ修理 Canon F-1N(キヤノンF-1N)
こんにちは。
きょうは、Canon F-1N です。
Canon F-1は1971(昭和46)年に発売された、キヤノン初のプロフェッショナル一眼カメラです。
いまさら説明する必要が無い程、有名なカメラですね。
F-1Nはマイナーチェンジを施された機種で、1976(昭和51)年に発売されています。
丁度このころから、New F-1の開発が始まったそうです。
総合整備一式を行ないました。
ファインダー一体式のカメラと違い、トップカバーは左右に分かれていますから、それぞれ外して各部の整備をします。
巻上げ機構を中心に、底部もクリーニングとグリスアップを行ないます。
ファインダーも分解し、劣化モルトの除去、接眼レンズ・プリズムのクリーニングを行ないます。
遮光や防塵というより、落下時などのクッションとしてモルトが使われている様子。
幸いプリズム蒸着面には接しておらず、腐食は免れていました。
付属のレンズは、絞り羽根ユニットに油が回っていました。
写真の、光っている部分です。
ヘリコイドグリスが溶け出てしまったようです。
ご覧のように絞り羽根に油がにじんでおり、開閉が重くなっていました。
分解して羽根を1枚1枚クリーニングします。
お客様から、「あと20年使えるように」とお願いされました。
発売から40年近く経ったカメラです。実際あと20年経ってみないと分かりませんが、楽に持つと思います。
いずれにしても、定期的に整備に出していただきたいですけどね。
次回の紹介機種は未定です。お楽しみに。
*********************************************
当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
国産MFカメラ修理専門
カメラ修理工房 ミノハ
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ブログをご覧の皆様へ
いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。
カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。
また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。
そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
工房主
きょうは、Canon F-1N です。
Canon F-1は1971(昭和46)年に発売された、キヤノン初のプロフェッショナル一眼カメラです。
いまさら説明する必要が無い程、有名なカメラですね。
F-1Nはマイナーチェンジを施された機種で、1976(昭和51)年に発売されています。
丁度このころから、New F-1の開発が始まったそうです。
総合整備一式を行ないました。
ファインダー一体式のカメラと違い、トップカバーは左右に分かれていますから、それぞれ外して各部の整備をします。
巻上げ機構を中心に、底部もクリーニングとグリスアップを行ないます。
ファインダーも分解し、劣化モルトの除去、接眼レンズ・プリズムのクリーニングを行ないます。
遮光や防塵というより、落下時などのクッションとしてモルトが使われている様子。
幸いプリズム蒸着面には接しておらず、腐食は免れていました。
付属のレンズは、絞り羽根ユニットに油が回っていました。
写真の、光っている部分です。
ヘリコイドグリスが溶け出てしまったようです。
ご覧のように絞り羽根に油がにじんでおり、開閉が重くなっていました。
分解して羽根を1枚1枚クリーニングします。
お客様から、「あと20年使えるように」とお願いされました。
発売から40年近く経ったカメラです。実際あと20年経ってみないと分かりませんが、楽に持つと思います。
いずれにしても、定期的に整備に出していただきたいですけどね。
次回の紹介機種は未定です。お楽しみに。
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工房主
camera_repair_minoha at 11:48|Permalink│Comments(2)│
2014年09月01日
カメラ修理 Canon EF(キヤノンEF)
こんにちは。
きょうは、Canon EF です。
発売は1973(昭和48)年。
EFは、往年のFシリーズ、Aシリーズを通して唯一の金属幕縦走りシャッターを搭載した、TTLシャッター速度優先EE機です。
シャッターはコパルスクエアで、1/1000~1/2秒は機械式、1~30秒は電子ガバナー式となっています。
露光は、それまで主流のCdSから低照度に強いSPD(シリコンフォトダイオード)を使用することで、測光範囲を広げています。
総合整備一式を行ないました。
トップカバーを開けるとプリズム上には、AE-1を彷彿とさせるフレキシブル基板が?
半固定抵抗器は、カバー付きのデラックスなものが使われています。
しかしコードによる配線も多く、ちょっと時代を感じさせますね。
中央に見える機械式の接点は、ノーマル時と、CATS機構(距離により自動に絞りを変化させる)専用ストロボ使用時の切換用。
このアナログ感、いいですね。
右の円柱状のものは、露出などつかさどるICの金属ケースです。
シャッターダイヤルの情報は、この連動糸によりEE機構へ伝えられます。
ASA感度ダイヤル基部のEE機構は、メーター筐体も含めギヤやプーリーによる連係で成り立っています。
一度分解してしまうと、組立て時の調整に少しコツが必要となります。
プリズムを降ろしてコンデンサレンズ/スクリーンをクリーニングするためには、最低ここまで分解しなくてはいけません。
スクリーン交換式の機種では、もう少し作業が楽になることもありますが、交換式が主流になるのはもう少し後の時代ですね。
露出計のメーターは、指針の位置をレンズ絞りに伝える機構と一体になっています。
コンパクトカメラの、針押さえ式EEと同じ仕組みですね。
残念ながら電子部品の不具合で、スローシャッターの修復等がかないませんでしたが、ファインダーも外観もとてもクリーンになりました!
次回の紹介機種は未定です。お楽しみに。
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また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。
そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
工房主
きょうは、Canon EF です。
発売は1973(昭和48)年。
EFは、往年のFシリーズ、Aシリーズを通して唯一の金属幕縦走りシャッターを搭載した、TTLシャッター速度優先EE機です。
シャッターはコパルスクエアで、1/1000~1/2秒は機械式、1~30秒は電子ガバナー式となっています。
露光は、それまで主流のCdSから低照度に強いSPD(シリコンフォトダイオード)を使用することで、測光範囲を広げています。
総合整備一式を行ないました。
トップカバーを開けるとプリズム上には、AE-1を彷彿とさせるフレキシブル基板が?
半固定抵抗器は、カバー付きのデラックスなものが使われています。
しかしコードによる配線も多く、ちょっと時代を感じさせますね。
中央に見える機械式の接点は、ノーマル時と、CATS機構(距離により自動に絞りを変化させる)専用ストロボ使用時の切換用。
このアナログ感、いいですね。
右の円柱状のものは、露出などつかさどるICの金属ケースです。
シャッターダイヤルの情報は、この連動糸によりEE機構へ伝えられます。
ASA感度ダイヤル基部のEE機構は、メーター筐体も含めギヤやプーリーによる連係で成り立っています。
一度分解してしまうと、組立て時の調整に少しコツが必要となります。
プリズムを降ろしてコンデンサレンズ/スクリーンをクリーニングするためには、最低ここまで分解しなくてはいけません。
スクリーン交換式の機種では、もう少し作業が楽になることもありますが、交換式が主流になるのはもう少し後の時代ですね。
露出計のメーターは、指針の位置をレンズ絞りに伝える機構と一体になっています。
コンパクトカメラの、針押さえ式EEと同じ仕組みですね。
残念ながら電子部品の不具合で、スローシャッターの修復等がかないませんでしたが、ファインダーも外観もとてもクリーンになりました!
次回の紹介機種は未定です。お楽しみに。
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2012年08月13日
カメラ修理 Canon New F-1(キヤノン ニューF-1)
こんにちは。
きょうは、Canon New F-1 です。
1971(昭和46)年に発売されたプロフェッショナル一眼F-1をフルモデルチェンジして、1981(昭和56)年に発売された、新フラッグシップ機です。
旧F-1のコンセプトを継承しつつ、AE化対応のため電子シャッターが採用されたり、各部が電子化されているのが大きな変更点です。
巻上げロック症状修理と、あわせて全般整備を行いました。
右側のトップカバーを外し、シャッターダイヤル基板などを外していきます。、
連動糸が使われています。タングステンの細いワイヤーだそうですが、慎重に取り扱います。
ギヤトレーンが見えてきました。
このあとシャッターブレーキなどを外し更に下にあるギアにアクセスし、修理を行いました。
ボトムカバーも外します。
トップ側のギヤトレーンと連動しますから、こちら側もチェックしながら進めます。
ロックが解除できて、その他整備も済みました。
本機は電子化の比重が高いカメラではありますが、この手のメカニカルトラブルの修理依頼が多い気がしますね。
本体側の露出計シャッター不具合なども修理し、クリーニングして整備終了です。
次回機種は未定です。お楽しみに。
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1971(昭和46)年に発売されたプロフェッショナル一眼F-1をフルモデルチェンジして、1981(昭和56)年に発売された、新フラッグシップ機です。
旧F-1のコンセプトを継承しつつ、AE化対応のため電子シャッターが採用されたり、各部が電子化されているのが大きな変更点です。
巻上げロック症状修理と、あわせて全般整備を行いました。
右側のトップカバーを外し、シャッターダイヤル基板などを外していきます。、
連動糸が使われています。タングステンの細いワイヤーだそうですが、慎重に取り扱います。
ギヤトレーンが見えてきました。
このあとシャッターブレーキなどを外し更に下にあるギアにアクセスし、修理を行いました。
ボトムカバーも外します。
トップ側のギヤトレーンと連動しますから、こちら側もチェックしながら進めます。
ロックが解除できて、その他整備も済みました。
本機は電子化の比重が高いカメラではありますが、この手のメカニカルトラブルの修理依頼が多い気がしますね。
本体側の露出計シャッター不具合なども修理し、クリーニングして整備終了です。
次回機種は未定です。お楽しみに。
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2012年01月10日
カメラ修理 Canon EF(キヤノンEF)
こんにちは。
新年はじめは、Canon EF のご紹介です。
EFは、1973(昭和48)年の発売。
シャッタースピード優先AEを搭載した、高級一眼レフでした。
受光部にはSPC(シリコンフォトダイオード)を採用して反応速度を上げ、低速シャッターでは電子制御となるハイブリッドシャッター(金属縦走り)を搭載しました。
1/1000~1/2秒は機械式、1~30秒は電子式に切り替わります。
お客様からのご依頼は、ミラーアップ症状と時々起こる巻上げ不能でした。
診断してみますと、ミラーアップも巻上げ不能も、シャッターが完全に閉まり切らない時に起こることが判明。
シャッターユニットの交換を行ないました。
トップカバーを外すと、受光部は見えませんがそれをコントロールすると思われる半導体(手前の白い部品)が見えます。
外した露出計のメーターユニット。
指針の位置を機械的に記憶させて、レンズの絞りをコントロールします。
かなり汚れていたプリズム、スクリーン、コンデンサなども分解・クリーニングします。
ミラーボックスと本体を分離。このあと、シャッターユニットを交換しました。
修理完了したら、各部の汚れを落として、張り皮もリフレッシュします。
まるで生まれ変わったように、ピカピカになりました。
次回機種は未定です。お楽しみに。
*********************************************
当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
国産MFカメラ修理専門
カメラ修理工房 ミノハ
*********************************************
ブログをご覧の皆様へ
いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。
これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません。
また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。
カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。
また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。
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ありがとうございました(^_^)
工房主
新年はじめは、Canon EF のご紹介です。
EFは、1973(昭和48)年の発売。
シャッタースピード優先AEを搭載した、高級一眼レフでした。
受光部にはSPC(シリコンフォトダイオード)を採用して反応速度を上げ、低速シャッターでは電子制御となるハイブリッドシャッター(金属縦走り)を搭載しました。
1/1000~1/2秒は機械式、1~30秒は電子式に切り替わります。
お客様からのご依頼は、ミラーアップ症状と時々起こる巻上げ不能でした。
診断してみますと、ミラーアップも巻上げ不能も、シャッターが完全に閉まり切らない時に起こることが判明。
シャッターユニットの交換を行ないました。
トップカバーを外すと、受光部は見えませんがそれをコントロールすると思われる半導体(手前の白い部品)が見えます。
外した露出計のメーターユニット。
指針の位置を機械的に記憶させて、レンズの絞りをコントロールします。
かなり汚れていたプリズム、スクリーン、コンデンサなども分解・クリーニングします。
ミラーボックスと本体を分離。このあと、シャッターユニットを交換しました。
修理完了したら、各部の汚れを落として、張り皮もリフレッシュします。
まるで生まれ変わったように、ピカピカになりました。
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これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません。
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