>>Canonet シリーズ

2013年03月31日

カメラ修理 Canonet (キヤノネット)

こんにちは。


きょうは、Canonet(初代) です。

1961(昭和36)年に発売されました。

キヤノネットは、キヤノンの35mm判レンズシャッター機シリーズです。

初代機は、さすがに時代を感じさせる外観で、以降のQL機などよりサイズもひと回り大型です。

レンズ周囲のセレン用レンズや、底部の巻上げレバーが特徴ですね。


全般整備一式を行いました。

RIMG1466

レンズボードの、本体からの分離は容易ですが、シャッターユニットとその前側は機構的につながっており、注意が必要です。


RIMG1474

シャッター羽根や絞りに粘りがありましたので、分解・洗浄いたしました。


RIMG1479



次回機種は未定です。お楽しみに。



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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


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ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 12:24|PermalinkComments(0)

2011年12月06日

カメラ修理 Canonet QL19 G-III(キヤノネットQL19 G-III)

 こんにちは。

きょうは Canonet QL19 G-III です。

キヤノネットシリーズの最後期にあたるモデルで、1972(昭和47)年の発売。

QLはフィルムのクイックローディング機構を意味し、19はレンズの明るさ(開放絞り値F1.9)。

G-IIIは、ジェネレーション3ということですね。

QL17 G-IIIの廉価モデルの位置づけです。

お客様からのご依頼は、総合整備一式。特にファインダーのクモリがひどい状態でした。



RIMG0739

早速ファインダーを点検。

ハーフミラーのクモリがひどく、クリーニングでは蒸着が剥れてしまうため交換となりました。

交換用のミラーは他のレンジファインダーから移植するのですが、接着されているため取り外すのに一苦労。

誤って割ってしまうことも・・・・・。

ひと回り大きいものを、砥石で同じサイズに仕上げます。



RIMG0743

RIMG0744

ファインダーが解決したので、レンズクリーニング、シャッター整備のためレンズボードを外します。



RIMG0747

各部点検・清掃・整備終了して再組立て。



RIMG0748

後玉もピカピカに。



RIMG0749

劣化してボロボロだったモルトも張り替えてスッキリ。



RIMG0750

きれいに生まれ変わったようなQL19 G-IIIです。

せっかくのファインダー画像を撮り忘れてしまいました!



次回機種は未定です。お楽しみに。






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これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

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どうかご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主



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2011年05月16日

カメラ修理 キヤノネットG-Ⅲ QL17

こんにちは。


さて、今日は Canonet G-ⅢQL17 です。

DSCN1244


発売は1972(昭和47)年、G-Ⅲと称したキヤノネットシリーズの最終機種にあたります。

れっきとしたレンジファインダーカメラです。

お客様からのご依頼は、総合整備一式でした。

露出メーター不動の症状がありましたが、診断の結果配線腐食による断線と判明し、あわせて修理しました。


DSCN1237

鏡筒を分解、レンズ前玉ユニットを外します。



DSCN1242

金メッキされた摺動基板。



DSCN1241

絞りリングの下が、シャッターユニット。



DSCN1243

感度設定リングの摺動基板。

初期のキヤノネットに比べると、機構も合理化され、洗練されたように感じます。


このクラスのコンパクトカメラでは、やはりレンジファインダータイプ(距離計連動式)が人気のようですね。




次回機種は未定です。お楽しみに。






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カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました(^_^)


工房主



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2009年12月26日

カメラ修理 キヤノン キヤノネット 其の四(最終回)


こんにちは。

Canonet の続きです。

ファインダーやレンズ、カメラ内外装のクリーニングと並行し、鏡筒ユニットの点検、調整をします。

DSC04263

絞りに粘りがあったため、洗浄を行ないました。

また、シャッターのスロー側不調のため、スローガバナを取り外し、洗浄のうえ注油し、調整しました。

DSC04264

DSC04265

取り外したスローガバナ。

腕時計の中身を見るようです・・・・・原理は同じですから。

特に錆びなど認められなくても、不調で直らないと交換しかありません。

良品部品のKEEPは、どれもなかなか大変です。


DSC04254

さて、修理が完了、見違えるようにきれいになりました。

お客様からご要望のあった、取説をコピーして差し上げました。

たまたま手元にありましたが、当時の取説も全て揃えるわけにもいきません。

当店では、修理依頼時にご希望があれば、基本的な使い方の説明程度ですがお付けするようにしています。


続きは次回と致します。



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当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              カメラ修理工房 ミノハ

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2009年12月25日

カメラ修理 キヤノン キヤノネット 其の三

こんにちは。

Canonet の続きです。

DSC04257

鏡筒ユニットを外した状態。

メカニズムは非常にシンプルで、目で追うことが出来ます。


DSC04261

ファインダーには、パララックス矯正機構が付いていますが、鏡筒距離環に連動してブライトフレーム枠がナナメに上下する仕組みです。


DSC04262

ファインダーは、各レンズをクリーニングすることで非常にクリアーになりました。これでお客様にも喜ばれると思います。

ファインダーはハーフミラーの腐食さえなければ、クリーニングでかなり甦らせることができます。

二重像合致の調整は、本体に仮組みしてからとなります。


続きは次回と致します。





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