>>HI MATICシリーズ

2013年08月22日

カメラ修理 minolta HI-Matic7(ミノルタ ハイマチック7)

こんにちは。

きょうは minolta HI-Matic7 です。

初代ハイマチックは、宇宙へ行ったカメラとして有名ですね。
本機は1963(昭和38)年の発売。マニュアル露出、プログラムEE両用のレンジファインダーカメラです。

総合整備一式を行いました。

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トップカバーを外した後、整備のためレンズボードも取り外しました。


RIMG2444

手前はシャッターユニットです。このあと制御盤を外し内部の清掃・整備をします。


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シャッター羽根がオイル付着で固着していました。
分解して洗浄します。


RIMG2455

絞り羽根にもオイルの付着が見られます。
1枚1枚外して洗浄です。


RIMG2461

ファインダーをはじめその他の整備も完了。

外装も綺麗に磨き上げて完成です。


次回機種は未定です。お楽しみに。



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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


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ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 17:19|PermalinkComments(6)

2012年04月10日

カメラ修理 MINOLTA HI-MATIC SD2(ミノルタハイマチックSD2)

こんにちは。

今日は、MINOLTA HI-MATIC SD2 です。

ロゴマークが新しい大文字タイプであることからも、HI-MATICシリーズでありながらかなり後期に開発された機種であることが分かります。

筐体にはプラスチックが多用されており、ストロボと、手動式のデート機構が装備されています。

測距は目測のゾーンフォーカス式で、距離計はありません。

発売は1981(昭和56)年。


画像各コマに光線カブリが発生するという症状修理と総合整備一式を行ないました。


RIMG1018

ダイヤル式のデート機構と、ファインダーを外すと、デートを写し込む光路の接続部分があります。



RIMG1021

ファインダー側。

ここの遮光モルトが劣化し、ファインダー側からの光が入り込んでいました。

過去の整備では、ここまで交換していなかったようです。



RIMG1010

ご家族の大切な記録を撮り続けてきたカメラ、これからもまだまだ活躍できそうですね。



次回機種は未定です。お楽しみに。




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ありがとうございました(^_^)


工房主



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2011年09月20日

カメラ修理 ミノルタ HI-MATIC E(ハイマチックE)

こんにちは。

きょうは、minolta HI-MATIC  E  をご紹介します。

RIMG0464

HI-MATICの初代機は、初めてアメリカが打ち上げた人間衛星の搭乗員の持ち物として選ばれたことで有名ですね(1962(昭和37)年)。

HI-MATIC Eの発売は1971(昭和46)年、プログラムEEの距離計連動式カメラです。
ファインダー横にはフラッシュスイッチが搭載され、AUTOでは一定以下の明るさになるとシューに接続したフラッシュがシンクロし発光、MANUALでは常時発光となります。

ファインダー内には、フラッシュマーク、緑ランプ、赤ランプ(手振れ警告)が点灯します。

お客様からのご依頼はシャッター不具合の整備でしたが、総合整備一式をお勧めしました。


RIMG0466

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受光部のCdSです。



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不具合の症状は、時々シャッター羽根が閉まり切らないというものでした。

羽根を外して1枚1枚クリーニング。

仮組みして確認すると、改善しないばかりか必ず閉まり切らない症状に悪化してしまいました(汗)。



RIMG0474

シャッターユニット点検のためレンズボードを外します。

ついでにレリーズSW周りのクリーニング、要所の注油など施します。

レンズの分解・清掃ももちろん行ないます。



RIMG0475

シャッター羽根が閉まり切らない原因は、絞り開放ピンの不具合でした。

ピン(上写真の左下)が開き側に傾いていたためでした。



RIMG0473

ファインダーを外してクリーニング。

見違えるほどスッキリした視界になりました。



RIMG0479

最後にモルト類の点検と交換を行なって修理完了です。




次回機種は未定です。お楽しみに。






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これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

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どうかご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主




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2010年11月22日

カメラ修理 ミノルタ ハイマチックE (後) 

こんにちは。

minolta HI-MATIC E の続きです。


DSCN0646

鏡筒を分解し始め、銘板リングを外したところ、何かシルバーのメッシュ部品が挟まっていました。




DSCN0647

取り出してみると、受光部の光量調整用の部品でした。

経年で接着がとれて脱落していたのです。

本来はフィルム感度調整リングと連動して、Cdsに届く光量を調整します。




DSCN0648

ファインダー/距離計部分を外します。

見えている緑/赤のフィルムはファインダー内の警告灯用。




DSCN0653

レンズボードを分離します。




DSCN0654

片隅にはY71.12の印。




DSCN0655

レンズの分解・清掃をはじめ、基板の清掃、ソレノイドなどの接点点検、リンクメカ部の清掃・注油などを行ないます。

幸い特別な不具合や故障は見当たりませんでした。



ごめんなさい整備済みの完成写真を撮り忘れました(汗)。

ところでHI-MATIC Eは本来、NR52(HM-N)という水銀電池を2本直列で使うようになっています。

一番入手し易いLR44(SR44)ボタン電池は、NR52の高さのほぼ1/2です(径は違いますが)。

なのでユーザー様の中にはアルミ箔を丸めてスペーサーとする方などおられます。工夫次第ですね。

当店で修理をされたお客様には、オリジナルのスペーサー(片側1本分を短絡させるだけですが・・・)をお付けしています。



次回機種は未定です。
お楽しみに。





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ありがとうございました(^_^)


店主


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2010年11月19日

カメラ修理 ミノルタ ハイマチックE (前) 

こんにちは。

今日は、minolta HI-MATIC E です。

ミノルタハイマチックシリーズの一員です。

ハイマチックシリーズは1962(昭和37)年に初代HI-MATICが発売され、そのOEM機がアメリカ初の有人宇宙船(フレンドシップ7号)に持ち込まれたことで知る人ぞ知るカメラですね。

日本製のカメラが初めての宇宙飛行に選ばれたというのはすごいことです。

そして、このシリーズは20年続くロングセラーとなりました。

このカメラは、1971(昭和46)年の発売。

プログラムEE専用の距離計連動式カメラです。

レンズはROKKOR-QF 40mm/F1.7。

シャッター速度は2~1/1000秒(SEIKO-ESF)。

サイズは122×76×60mm。

重量540g。

価格は28000円(当時)だったそうです。




お客様からのご依頼は、各部点検・清掃整備一式でした。

DSCN0643

トップカバーを外します。

距離計付ですが、透明アクリルの光導パーツが被さってます。

これは、ファインダー内にストロボマークを表示させる為のものです。

その切り換えはもちろん機械式。





DSCN0644

当然ですがモルトはかなり腐食してボロボロ。



続きは次回と致します。





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ありがとうございました(^_^)


店主


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