>>minolta その他

2011年12月27日

カメラ修理 MINOLTA CLE(ミノルタCLE)

こんにちは。

きょうは、MINOLTA  CLE  です。

ミノルタとライツ社が技術提携して作ったのが、先代のライツミノルタCLでした。

その後継機として、ミノルタが単独で発売したのがこのCLEです。

発売は1981(昭和56)年。

この機種からMINOLTAロゴが新しくなりました。見慣れた丸みのある小文字から、大きく印象が変わりましたね。

個人的には、以前のロゴが好きでしたが・・・



RIMG0780

症状は、巻上げ不能。

ダイレクト測光を採用した電子式カメラですので、シャッターやAEの電気的な不具合があると修理は困難を極めます。

色々と診断した結果、この固体はどうやら巻上げ部分のメカ的な不具合が原因と判明しました。



DSCN0830

底蓋を開けた様子。電子基板とフレキ配線。



DSCN0853

DSCN1201

実は、この巻上げレバーの軸そのものが変形(曲がり)しており、さらに無理やり回そうとして取付けの噛み合わせまで変形、巻上げ角度がキチンと出ていませんでした。



DSCN1198

DSCN1206

変形した軸は何とか再生出来ないものかと手を尽くしましたが・・・無理。

苦労して部品取り機を入手、軸交換しました。

仮組み、調整、計測して問題ないようでしたので、元通り組みなおします。

これで本体は完成です。


RIMG0779

付属の28mm/F2.8は、おなじみの水泡のようなレンズ内面のクモリがありましたので分解・クリーニングしました。コーティング面に薄いクモリは残っていますが、よく見ないと分からないくらいクリアになりました。

これは一度試写をしてみる必要がありそうです。




次回機種は未定です。お楽しみに。






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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


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ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

どうかご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主



camera_repair_minoha at 17:56|PermalinkComments(0)

2011年08月03日

カメラ修理 ミノルタ-35(後)

こんにちは。

きょうは、Minolta-35  の続きです。

RIMG0218

フィルム室のカバーを外し、各部清掃・必要に応じてグリスアップします。



RIMG0216

カメラ底面は非常にシンプル。



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仮組みが終わった後、シャッタースピード調整のため、幕のテンションを調整します。

ヒンジ式の裏蓋なので、テスターでの計測がとてもし易い。



RIMG0221

よく見ると、裏蓋は鋳造で出来ているようです。とても重い。

鉄板プレスではありません。

でも表面はとても滑らかで、丁寧に作られているのが良くわかります。



RIMG0219

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レンズも分解・清掃。

残念なことに、後玉のクモリは完全には除去できませんでした。



RIMG0225

各社ライカコピー機の中でも、機能/デザインに独自路線を進んだカメラ、ミノルタらしいです。





次回機種は未定です。お楽しみに。








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ありがとうございました(^_^)


工房主



camera_repair_minoha at 09:30|PermalinkComments(0)

2011年07月29日

カメラ修理 ミノルタ-35(前)

こんにちは。

今日は、Minolta-35  です。

RIMG0210

あまり見掛けない、ミノルタのレンジファインダー(フォーカルプレンシャッター)機です。

しかもミノルタでは唯一というライカスクリューマウント式。

トップカバーには「CHIYODA KOGAKU」の文字。



RIMG0211

裏蓋はヒンジ式で開くようになっています。

しかもセルフタイマーまで付いている。

発売年は不明(勉強不足!)ですが、撮像枠の横幅が現在より2mmほど狭い24×34mmとなっていて、ちょうどニコンのMやS型と同じ規格です。

ですから1950(昭和25)年前後のものではないかと思われます。

お客様からのご依頼は、各部点検・清掃整備一式でした。



RIMG0212

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トップカバーをはずして整備開始。



RIMG0214

ファインダーユニットははずして分解・清掃。



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フィルム室内のカバーを外すと、巻上げ機構などギア類やシャッター幕周りが点検できる構造です。



続きは次回と致します。




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ありがとうございました(^_^)


工房主



camera_repair_minoha at 11:03|PermalinkComments(0)

2010年12月17日

カメラ修理 ミノルタ レポ(後)

こんにちは。

minolta repo の続きです。


DSCN0762

これは絞り羽根。

3枚羽根ですが、開口が六角形になるように工夫されています。



DSCN0763

こちらはシャッター羽根。

バリオ式と呼ばれるそうで2枚の大きな羽根で構成されています。

高速シャッターには不向きですが、構造が単純で壊れにくい?



DSCN0764

セレン電池の裏側。

38.10.6は製造日でしょうか。

47年前の部品なのに、現在も発電しているなんてちょっと驚きです。



DSCN0814

フィルム室から、絞り羽根の六角形が分かりますか。

ハーフなので、撮像枠はもちろん縦長です。



DSCN0817

シャッターはシチズン-L。

JAPANの刻印が誇らしげです。



DSCN0810                     

外観はアタリや傷も多くイマイチですが、ミノルタ特有の黒い機体がカッコイイですね。

塗装というより、アルマイト仕上げのようです。


先日ご紹介したトンネル跡の散策に持ち出しましたが、とてもシャープでコントラストもそこそこな写真が撮れました。

ハーフということを考えると、なかなかの実力だと思いました。

ちょっとしたお散歩に最適なカメラです。



次回機種は未定です。お楽しみに。




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ありがとうございました(^_^)


工房主




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2010年12月15日

カメラ修理 ミノルタ レポ(中)

こんにちは。

minolta repo の続きです。


DSCN0755

ファインダーとセレンメーターを外すと、LV環とメーターのリンク部が残ります。

セルフコッキング式の巻上げノブと、フィルムカウンターが見えますが、シャッターのレリーズ及びチャージ機構は、底面にレイアウトされています。

おっと、この写真は白い巻上げノブなので、白い方の機体ですね。

ファインダーは清掃をしたものの、対物レンズ前面のコーティングが剥がれ無数の傷がついており、クリアーな視界とはいかない状況です。
これは仕方ないですね。



DSCN0756

シャッターユニットの清掃とグリスアップ。

またレンズは、後玉のクモリがひどかったので白い機体から移植です。



DSCN0760

レンズボード部分及びリンク類の分解・清掃とグリスアップ。



DSCN0761

このあと絞り/シャッター羽根の分解・清掃を行ないました。



続きは次回と致します。





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ありがとうございました(^_^)


工房主



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