>>XRシリーズ
2016年04月29日
カメラ修理 RICOH XR1000S(リコーXR1000S)
こんにちは。
きょうは、RICOH XR1000S です。
XR1000Sは、1980(昭和55)年の発売。
’78年に発売されたXR500は、XR-1(マニュアル機)の廉価版としてF2レンズ付で当時39800円(サンキュッパ)という価格で大きな評判を得ました。
同じ考え方で、XR-2(AE+マニュアル)の廉価版として開発されたのが、このXR1000Sです。
XR-2からは、プレビューボタン、シンクロターミナル、絞り直読レンズなどが省略されています。
ミラーアップ不具合修理を含めた、総合整備一式を行いました。
ミラーアップの修理をすることから、トップカバーを外し、プリズムを降ろします。
上写真は、上段部のフィルムカウンター機構及びシャッターダイヤル部を外して裏返したところ。
下には巻上げギア部(左)と、シャッターダイヤルのコンタクトシューを受ける摺動抵抗部(右)が見えます。
配線を外し、基板をめくることで、プリズムにアクセスできます。
さらにプリズム枠を取り去ると、やっとフォーカシングスクリーンに到達します。
ここのモルトは必ず劣化していますね。組み立てる時には新しいものに交換します。
前板を外し、シャッターユニットを取外し点検しました。
羽根に油が回っているのかなと分解清掃したものの、カメラに組み込んでチェックすると、ミラーアップが遅かったり、不具合が解消しません。
シャッター駆動部分の、リングラバーダンパーなど怪しい部分をチェックしても解決せず、不本意ながらユニット交換となりました。
遠回りしながらも、何とか修理完了したXR1000Sです。
Kマウントレンズが使えるところも魅力です。
次回機種は未定です。お楽しみに。
*********************************************
当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
国産MFカメラ修理専門
カメラ修理工房 ミノハ
*********************************************
ブログをご覧の皆様へ
いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。
カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。
また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。
そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
工房主
きょうは、RICOH XR1000S です。
XR1000Sは、1980(昭和55)年の発売。
’78年に発売されたXR500は、XR-1(マニュアル機)の廉価版としてF2レンズ付で当時39800円(サンキュッパ)という価格で大きな評判を得ました。
同じ考え方で、XR-2(AE+マニュアル)の廉価版として開発されたのが、このXR1000Sです。
XR-2からは、プレビューボタン、シンクロターミナル、絞り直読レンズなどが省略されています。
ミラーアップ不具合修理を含めた、総合整備一式を行いました。
ミラーアップの修理をすることから、トップカバーを外し、プリズムを降ろします。
上写真は、上段部のフィルムカウンター機構及びシャッターダイヤル部を外して裏返したところ。
下には巻上げギア部(左)と、シャッターダイヤルのコンタクトシューを受ける摺動抵抗部(右)が見えます。
配線を外し、基板をめくることで、プリズムにアクセスできます。
さらにプリズム枠を取り去ると、やっとフォーカシングスクリーンに到達します。
ここのモルトは必ず劣化していますね。組み立てる時には新しいものに交換します。
前板を外し、シャッターユニットを取外し点検しました。
羽根に油が回っているのかなと分解清掃したものの、カメラに組み込んでチェックすると、ミラーアップが遅かったり、不具合が解消しません。
シャッター駆動部分の、リングラバーダンパーなど怪しい部分をチェックしても解決せず、不本意ながらユニット交換となりました。
遠回りしながらも、何とか修理完了したXR1000Sです。
Kマウントレンズが使えるところも魅力です。
次回機種は未定です。お楽しみに。
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国産MFカメラ修理専門
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そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
工房主
camera_repair_minoha at 10:54|Permalink│Comments(0)│
2015年05月07日
カメラ修理 RICOH XR 6(リコーXR 6)
こんにちは。
きょうは、RICOH XR 6 です。
XR 6は1981(昭和56)年に発売された絞り優先AE専用機です。
電子制御を全面的に採り入れ、小型・軽量を特徴としていました。
シャッターはコパル製。B・X・1~1/1000秒の電子制御です。
シャッター羽根クリーニングを含めた、総合整備一式を行いました。
リコーのXRシリーズを分解するたび思うのは、ネジの数が多いということですね。
それだけ製造に手間が掛かっているということなのですが・・・
それでもこの機種では、徹底的な電子化・ユニット化が行なわれているため、配線の半田外しはそれほど多くありませんでした。
シャッターユニット整備のため、ミラーボックスを降ろします。
シャッターユニットの電子基板から生えた、セルフタイマー用の赤色LED!
ご覧の通り、シャッター羽根にはうっすらとオイル浸みがあり、クリーニングしました。
綺麗になった羽根を組み込みます。
さらに駆動機構の要所に注油。
電池室、電極スプリングの半田部分に腐食があったため、付け直しておきました。
写真はフォーカシングスクリーン部分を外したところです。
枠にぐるりと巻かれたモルトプレーンは、当然劣化してボロボロ・ベトベトです。
このあと、ミラーボックスのリターン機構周りを清掃・整備・注油します。
受光素子。従来、接眼部左右に配される例が多かったですが、これはセンター1個のみ。
Canon AE-1も同様でしたね。
絞り優先AE専用という、単純明快さがいいです。
次回機種は未定です。どうぞお楽しみに。
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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
国産MFカメラ修理専門
カメラ修理工房 ミノハ
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また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。
そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
工房主
きょうは、RICOH XR 6 です。
XR 6は1981(昭和56)年に発売された絞り優先AE専用機です。
電子制御を全面的に採り入れ、小型・軽量を特徴としていました。
シャッターはコパル製。B・X・1~1/1000秒の電子制御です。
シャッター羽根クリーニングを含めた、総合整備一式を行いました。
リコーのXRシリーズを分解するたび思うのは、ネジの数が多いということですね。
それだけ製造に手間が掛かっているということなのですが・・・
それでもこの機種では、徹底的な電子化・ユニット化が行なわれているため、配線の半田外しはそれほど多くありませんでした。
シャッターユニット整備のため、ミラーボックスを降ろします。
シャッターユニットの電子基板から生えた、セルフタイマー用の赤色LED!
ご覧の通り、シャッター羽根にはうっすらとオイル浸みがあり、クリーニングしました。
綺麗になった羽根を組み込みます。
さらに駆動機構の要所に注油。
電池室、電極スプリングの半田部分に腐食があったため、付け直しておきました。
写真はフォーカシングスクリーン部分を外したところです。
枠にぐるりと巻かれたモルトプレーンは、当然劣化してボロボロ・ベトベトです。
このあと、ミラーボックスのリターン機構周りを清掃・整備・注油します。
受光素子。従来、接眼部左右に配される例が多かったですが、これはセンター1個のみ。
Canon AE-1も同様でしたね。
絞り優先AE専用という、単純明快さがいいです。
次回機種は未定です。どうぞお楽しみに。
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国産MFカメラ修理専門
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カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。
また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。
そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
工房主
camera_repair_minoha at 02:05|Permalink│Comments(0)│
2010年10月29日
カメラ修理 リコーXR-7 (後)
こんにちは。
RICOH XR-7 の続きです。
プリズム周りのクリーニングのためフレキ基板等を外しましたが、このままプリズムを降ろすにはまだ基板等が干渉しそうです。
仕方なく?思い切ってミラーボックスを外しました。
こうすると、何と作業がやり易いことか。
スクリーン周りも全て外してクリーニングです。
ニコンなどと違って、整備しやすく出来ているとはいえない印象です。
ミラーリターン機構などの点検・整備を済ませて組み直しです。
しっかりメモなど取っておかないと、どちらが先についていたかなど忘れてしまいがちです。特にわたしの場合・・・・・(汗)
整備完了したXR-7。
同じ頃XR-Sという機種も発売されていましたが、こちらはペンタカバー両面にソーラー電池が搭載されたユニークなカメラでした。
次回機種は未定です。
お楽しみに。
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当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
国産MFカメラ修理専門
カメラ修理工房 ミノハ
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ブログをご覧の皆様へ
いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。
これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません。
また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。
カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
店主
RICOH XR-7 の続きです。
プリズム周りのクリーニングのためフレキ基板等を外しましたが、このままプリズムを降ろすにはまだ基板等が干渉しそうです。
仕方なく?思い切ってミラーボックスを外しました。
こうすると、何と作業がやり易いことか。
スクリーン周りも全て外してクリーニングです。
ニコンなどと違って、整備しやすく出来ているとはいえない印象です。
ミラーリターン機構などの点検・整備を済ませて組み直しです。
しっかりメモなど取っておかないと、どちらが先についていたかなど忘れてしまいがちです。特にわたしの場合・・・・・(汗)
整備完了したXR-7。
同じ頃XR-Sという機種も発売されていましたが、こちらはペンタカバー両面にソーラー電池が搭載されたユニークなカメラでした。
次回機種は未定です。
お楽しみに。
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国産MFカメラ修理専門
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当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。
これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません。
また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。
カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
店主
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2010年10月27日
カメラ修理 リコーXR-7 (前)
こんにちは。
今日は、RICOH XR-7 です。
1977(昭和52)年から続くリコーXRシリーズ。
XR-7は1982(昭和57)年の発売。
マニュアル/絞り優先AE露出のついた中級機です。
リコーの一眼は低価格で、当時お金の無かったカメラ少年たちの救世主でもありました。
本機の当時価格は、F2の標準レンズとの組み合わせで5万を切るくらいだったのではないでしょうか。
Kマウントというのも有難かったですね。
それでもシャッタースピードはB、16秒~1/1000秒まで装備されておりコストパフォーマンスの高いカメラだったといえます。
持ってみると、見た目より軽いのにも驚かされます。レンズ本体を含め、プラスチックが多用されていました。
お客様からのご依頼は、点検整備一式でした。
トップカバーを外します。
必要なハーネスを外していきます。
プリズムを降ろす準備完了。
本機は、スクリーンをミラー側から外すことが出来ないため、クリーニングの際はプリズムを降ろさないと作業できず、結構手間が掛かります。
このような電子カメラではフレキシブル基板が覆い被さっていて、間違って傷など付けないよう神経を使います。
続きは次回と致します。
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当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
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これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません。
また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。
カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
店主
今日は、RICOH XR-7 です。
1977(昭和52)年から続くリコーXRシリーズ。
XR-7は1982(昭和57)年の発売。
マニュアル/絞り優先AE露出のついた中級機です。
リコーの一眼は低価格で、当時お金の無かったカメラ少年たちの救世主でもありました。
本機の当時価格は、F2の標準レンズとの組み合わせで5万を切るくらいだったのではないでしょうか。
Kマウントというのも有難かったですね。
それでもシャッタースピードはB、16秒~1/1000秒まで装備されておりコストパフォーマンスの高いカメラだったといえます。
持ってみると、見た目より軽いのにも驚かされます。レンズ本体を含め、プラスチックが多用されていました。
お客様からのご依頼は、点検整備一式でした。
トップカバーを外します。
必要なハーネスを外していきます。
プリズムを降ろす準備完了。
本機は、スクリーンをミラー側から外すことが出来ないため、クリーニングの際はプリズムを降ろさないと作業できず、結構手間が掛かります。
このような電子カメラではフレキシブル基板が覆い被さっていて、間違って傷など付けないよう神経を使います。
続きは次回と致します。
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当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
国産MFカメラ修理専門
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いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。
これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません。
また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。
カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
店主
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