>>AUTO HALFシリーズ

2020年04月10日

カメラ修理 RICOH AUTOHALF(リコー オートハーフ)

こんにちは。

今日は、RICOH AUTOHALF(初期型) です。

AUTOHALFは1962(昭和37)年の発売。

25mm/F2.8のパンフォーカスレンズを搭載。

露出計はセレン電池の針押さえ式。

ゼンマイスプリング(スプリングモーター)によるオート巻上げの出来るハーフサイズカメラです。

スプリングさえ巻き上げれば、レリーズボタンを押すだけで露出、露光、フィルム巻上げがオートで行われます。

何気に36枚撮りを入れてしまうと、70枚以上撮れてしまいます!

その後は、CdS式露出計に進化し、SE、SLなど多くの機種が開発されました。


総合整備一式を行いました。


RWRS4026

ファインダー、レンズボード、シャッターユニット...

丁寧に部品を取外して行き、分解・クリーニング。

巻上げ機構のガバナ部分に部品の損傷があったため、部品の交換も行いました。

必要な部分には注油などグリスアップを行いながら、組み立てて行きます。

取外し式の裏蓋にはモルトがたくさん使われていますので、型紙に沿って切り出したものを貼りなおします。

セレン電池さえ生きていれば、オシャレなスナップカメラとして重宝しそう。


IMG_3485

次回機種は未定です。お楽しみに!


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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


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ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


 

camera_repair_minoha at 12:40|PermalinkComments(0)

2014年02月01日

カメラ修理 RICOH AUTOHALF SL(リコー オートハーフSL)

こんにちは。

あっという間に2月です。

きょうは、RICOH AUTOHALF SL です。

オートハーフ初期型に比べるとかなり大柄になりました。
大口径レンズ(35mm/F1.7)と前玉回転式のゾーンフォーカスが特徴です。

1970(昭和45)年の発売、CdSメーターの針押さえ式EE、ハーフサイズカメラです。



ヘリコイド固着修理を含めた、総合整備一式を行ないました。

RIMG0324

ファインダーを外し、メーター部の指針、針押さえ機構、フィルム感度調整部等を点検します。
メーターの回転が渋く、電流が流れても初動しません。また指針が変形して引っ掛っていました。



RIMG0327

受光素子はCdS式ですので、電池がないと機能しません。
前面カバーに電池室がありますが、接点に液漏れによる腐食がありました。



RIMG0331

ヘリコイド固着修理のため、シャッターユニットからレンズユニットを外します。



RIMG0332

ヘリコイドは、カンカンに固まって、ビクともしません!



RIMG0333

固まったヘリコイドを溶かすため、いくつか溶剤を試し、1日掛かりで外すことができました。
ヨカッタ~。
ヘリコイドグリスが、まるで接着剤のように固まっていました。



RIMG0336

ヘリコイドも気持ちよく回転するようになりました。
フィルム室のモルトもきれいに張替えられ、カメラも気持ちよさそうです。



次回の紹介機種は未定です。お楽しみに。



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ありがとうございました(^_^)


工房主



camera_repair_minoha at 00:09|PermalinkComments(2)

2010年07月23日

カメラ修理 リコー オートハーフS(後)


こんにちは。

今日は、RICOH AUTO HALF S (後編) です。


DSCN0232

太陽電池をレンズパネル裏面に接着し、隙間を遮光テープで
塞ぎます。




DSCN0233

表側から見ると、ほとんど分かりませんね。




DSCN0243

太陽電池結線後は、抵抗やメーター部分を調整して適正露光となるようにするのですが、もともとセレンと太陽電池では電気的特性が違う為、全てのレンジで適正露光にはなりません。




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一番常用されるであろう明るさ付近で適正となりように調整します。

日中の屋外なら、十分に撮影可能な状態となります(もちろんネガですよ)。



さて、次回機種は未定です。
どうぞお楽しみに。





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これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました(^_^)


店主






camera_repair_minoha at 10:40|PermalinkComments(2)

2010年07月21日

カメラ修理 リコー オートハーフS(前)

こんにちは。

今日は、RICOH AUTO HALF S  です。


何度かご紹介していますが、今回は整備一式でお受けしたものの、セレンの劣化により露出計が十分に振れない症状のため、太陽電池に載せ替えた例です。


DSCN0228

集光レンズとセレンユニットです。

フロントパネルから外します。


DSCN0229

右がセレン単体。発電量が足りません。

下が、今回載せ替える太陽電池。




DSCN0231

太陽電池にリード線を結線して用意。

レンズ側には、黒の厚紙で遮光パネルを作ります。



続きは次回と致します。





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ありがとうございました(^_^)


店主


camera_repair_minoha at 10:22|PermalinkComments(0)

2010年05月06日

カメラ修理 リコー オートハーフS 其の三(最終回)

こんにちは。


さて、すこし間があいてしまいましたが・・・・・

RICOH AUTO HALF S の続きです



DSC04660


レンズボードを外した後、シャッターユニットを外します。
左はセルフタイマー部。



DSC04661


外したシャッターユニットのフィルム室側。
本体フレームとの間にはモルトがセットされていますので、新しく交換します。



DSC04663


ファインダーも念入りにきれいにします。
視界がスッキリすると気分もスッキリ。




DSC04665

露出調整をすませれば晴れて完成です。

フィルムを入れ、スプリングを巻上げれば準備完了。
シャッターを押すごとに、独特なうなりをあげて巻上げます。

なかなか可愛い1台です。




次回機種は、Canon FTbを予定しています。







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店主


camera_repair_minoha at 11:16|PermalinkComments(0)