>>RICOHコンパクト機

2013年01月07日

カメラ修理 RICOH 500G(リコー500G)

こんにちは。

2013年初の修理記事となります。

本年も相変わらず、よろしくお願いいたします。


きょうは、RICOH 500G です。

発売は1972(昭和47)年。

シャッター優先EEと、マニュアル露出も可能なCdSメーター式のコンパクトカメラです。

メーター不動修理と、総合整備を行いました。



RIMG0867

モナカ式の外カバーを外すと、こんな感じです。



RIMG0871

分解して行くと配線など所々劣化、腐食していました。



RIMG0873

メーター不動の根本的な問題として、電池室の接点欠損がありました。



RIMG0875

燐銅板を切り出し、接点を製作、取り付けました。

メーターは、配線類のリフレッシュと共に復活しました。

その後総合整備一式を行いました。



RIMG0882

ピカピカによみがえった500Gです。



次回機種は未定です。お楽しみに。




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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


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ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子をご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

どうかご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 17:55|PermalinkComments(0)

2009年12月05日

カメラ修理 リコー500GS 其の三(最終回)


こんにちは。

RICOH 500GS の続きです。

DSC04195

露出計の点検・調整と、一通り清掃など終わりますと、きちんとフィルム面にピントが来ているかの確認をします。

次に、ファインダーを取り付けピント調整をします。

これは、レンズ距離環を無限遠に合わせた時に、ファインダー中央の二重像がピッタリ重なるよう、左右・上下をそれぞれ調整します。

構造が結構アバウトなのでいくら調整してもすぐズレてしまったりするものもありますが、本機はピッタリ合いました。

次が仕上げのモルト交換です。

DSC04196

この機種も、モルトにかなり依存しており、ご覧のように多くの面積に使用されています。

それだけにしっかり貼り込みませんと、光の侵入でフィルムがカブってしまいますので。


さて、次回機種は未定です。

お楽しみに。





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camera_repair_minoha at 10:20|PermalinkComments(0)

2009年12月04日

カメラ修理 リコー500GS 其の二


こんにちは。

RICOH 500GS の続きです。

このカメラは、リコーお得意のモナカ構造になってます。

ですからファインダー清掃をするのにも、前板(前カバー)を外す必要があるんです。

この構成はCanon demi によく似ています。

DSC04191

というわけで、まずは張り皮剝がしから始めます。


DSC04194

こうしてやっとファインダーにたどり着くことが出来ます。

本機のファインダーはかなり汚れていたのですが、幸いハーフミラーの腐食がほとんど無く、クリーニングによりかなりクリアーな視界になりました。

やはりファインダーが汚れていると、撮影意欲も萎えてしまいますよね。


DSC04192

そして本機にはストラップの吊り金具部にキズ防止のプロテクター(フィルム)が残っており、大切に使われていた事を物語っていました。

絞りやシャッターに異常は無く、点検と調整をします。

レンズの分解清掃を終えると、ピントの無限遠点検を行ないます。


続きは次回と致します。





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2009年12月03日

カメラ修理 リコー500GS 其の一


こんにちは。

今回は、RICOH 500GS をご紹介します。

DSC04187

このカメラは、リコーが1973(昭和48)年に発売した、距離計連動式の35mmコンパクトカメラです。

大きなネームプレートが外観上の特徴といえますが、メーカーHPによりますと前年に発売された500Gの外観をリニューアルしたカメラとのこと。

私個人的には500Gの方がスッキリしていて好感を持ちますが、当時のユーザーの好みを無視できなかったのでしょうね。

DSC04190

仕様を簡単にご紹介。

レンズ・・・・・・・・リケノン40mm F2.8 (3群4枚)

シャッター・・・・・自社製シャッター B・1/8~1/500秒、セルフタイマー付

ファインダー・・・採光式ブライトフレーム、距離計連動式

AE方式・・・・・・・シャッタースピード優先、露出計による針押さえ式EE(受光素子Cds)

特 徴・・・・・・・・距離に応じて絞りが設定されるフラッシュマチック機構搭載

寸 法・・・・・・・・111×71×56mm

重 量・・・・・・・・420g

発 売・・・・・・・・1973(昭和48)年

価 格・・・・・・・・18,000円(当時)

絞りを手動で切り替えられ、マニュアル撮影も可能です。

DSC04188


お客様の修理依頼内容は、ファインダークモリ、ヨゴレ。セルフタイマーレバー欠損などでした。

メカ的には好調な機体で、シャッターや巻き上げは良好でした。


続きは次回と致します。




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