>>RICOH FLEXシリーズ
2015年11月08日
カメラ修理 RICOHFLEX MODEL-VII
こんにちは。
いつの間にか11月に突入してしまい、今年の残り日数も容易に数えられる程になりました。
きょうは、RICOH FLEX MODEL-VII です。(ここ最近RICOHが続きますが・・・)
これは以前NHKの番組で取り上げられた、壇蜜さんの祖父の形見として紹介されたカメラと同機種になります。
TVを見た近所の方から、「うちにも同じのあるじゃん。」と持ち込まれたものです。
発売は1954(昭和29)年で、今から60年以上前になります。
ボデイはシンプルなユニット構造になっているのが特徴で、特にフィルム中枠は着脱可能となっており、フィルムの装てんも容易です。
また、そのフィルム中枠を「リコーキン」というアダプターに交換すると、何と、35mmフィルムが使用できるんです。
その他に、アイレベルファインダーとして、フード上面を利用した「コンツールファインダー」として使えるよう工夫されていたりする、なかなか面白いカメラです。
レンズはリコーアナスチグマット(テイク)、リコービューワー(ビュー)80mm/F3.5。
本機はリケンシャッター搭載で、B・1/25・1/50・1/100秒です。
ヘリコイド固着修理、及び総合整備を行ないました。

ピント合わせは、よくある様なレンズボード(前板)が前後する構造ではなく、レンズベゼルがギヤ状につながり、ビュー/テイクレンズが連動して繰出し/入れ出来るようになっています。
一方のヘリコイドは、逆方向に切られているわけです。
この構造のおかげで、カメラのつくりが簡単になり、重量も軽く抑えられています。

ヘリコイドが完全に固着していましたが、グリスを溶剤で軟化させて分離。
ヘリコイドをクリーニングすると、古いグリスはまるで「さきイカ」のような状態で落ちてきました。
新しいグリスを入れて復活です。

ファインダーフードを外すと、汚れたミラーが出現。
カビとホコリがひどかったですが、外してクリーニングすることで復活しました。
表面鏡なのでキズが付きやすく、クリーニングでダメな場合は新しく切り出すこともあります。

左側はレンズボードですが、前後する必要ないので1枚で、固定式です。
このあとシャッターユニットを整備しました。
右側はカメラ筐体。まるで小鳥小屋みたいですね。
フィルム中枠の写真は取り忘れです。すみません。

レンズボードの裏側にレンズ後玉が装着されています。
あまり見慣れない、ちょっと不思議な光景です。

ピントグラスはすりガラス製。たいがいカビ、汚れがひどいところです。
簡単に外せるので、洗面所で丸洗いしました。

さいわい張り皮は柔軟で程度良く、貼り直すことができました。過去に交換されていたようです。

ファインダーフードを開きます(起こします)。
このスリットが「コンツールファインダー」のブライトフレームになります。
アイレベル状態で、片方の目でこのスリットを、もう片方で被写体を見ます。
するとあ~ら不思議。被写体にブライトフレームが浮かんで見えてきます。
左右の眼の映像が脳内で合成され、このように見えるのですね。

次回機種は未定です。どうぞお楽しみに。
*********************************************
当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
国産MFカメラ修理専門
カメラ修理工房 ミノハ
*********************************************
ブログをご覧の皆様へ
いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。
カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。
また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。
そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
工房主
いつの間にか11月に突入してしまい、今年の残り日数も容易に数えられる程になりました。
きょうは、RICOH FLEX MODEL-VII です。(ここ最近RICOHが続きますが・・・)
これは以前NHKの番組で取り上げられた、壇蜜さんの祖父の形見として紹介されたカメラと同機種になります。
TVを見た近所の方から、「うちにも同じのあるじゃん。」と持ち込まれたものです。
発売は1954(昭和29)年で、今から60年以上前になります。
ボデイはシンプルなユニット構造になっているのが特徴で、特にフィルム中枠は着脱可能となっており、フィルムの装てんも容易です。
また、そのフィルム中枠を「リコーキン」というアダプターに交換すると、何と、35mmフィルムが使用できるんです。
その他に、アイレベルファインダーとして、フード上面を利用した「コンツールファインダー」として使えるよう工夫されていたりする、なかなか面白いカメラです。
レンズはリコーアナスチグマット(テイク)、リコービューワー(ビュー)80mm/F3.5。
本機はリケンシャッター搭載で、B・1/25・1/50・1/100秒です。
ヘリコイド固着修理、及び総合整備を行ないました。

ピント合わせは、よくある様なレンズボード(前板)が前後する構造ではなく、レンズベゼルがギヤ状につながり、ビュー/テイクレンズが連動して繰出し/入れ出来るようになっています。
一方のヘリコイドは、逆方向に切られているわけです。
この構造のおかげで、カメラのつくりが簡単になり、重量も軽く抑えられています。

ヘリコイドが完全に固着していましたが、グリスを溶剤で軟化させて分離。
ヘリコイドをクリーニングすると、古いグリスはまるで「さきイカ」のような状態で落ちてきました。
新しいグリスを入れて復活です。

ファインダーフードを外すと、汚れたミラーが出現。
カビとホコリがひどかったですが、外してクリーニングすることで復活しました。
表面鏡なのでキズが付きやすく、クリーニングでダメな場合は新しく切り出すこともあります。

左側はレンズボードですが、前後する必要ないので1枚で、固定式です。
このあとシャッターユニットを整備しました。
右側はカメラ筐体。まるで小鳥小屋みたいですね。
フィルム中枠の写真は取り忘れです。すみません。

レンズボードの裏側にレンズ後玉が装着されています。
あまり見慣れない、ちょっと不思議な光景です。

ピントグラスはすりガラス製。たいがいカビ、汚れがひどいところです。
簡単に外せるので、洗面所で丸洗いしました。

さいわい張り皮は柔軟で程度良く、貼り直すことができました。過去に交換されていたようです。

ファインダーフードを開きます(起こします)。
このスリットが「コンツールファインダー」のブライトフレームになります。
アイレベル状態で、片方の目でこのスリットを、もう片方で被写体を見ます。
するとあ~ら不思議。被写体にブライトフレームが浮かんで見えてきます。
左右の眼の映像が脳内で合成され、このように見えるのですね。

次回機種は未定です。どうぞお楽しみに。
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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
国産MFカメラ修理専門
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当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。
カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。
また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。
そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
工房主
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