>>KONICA その他

2014年08月04日

カメラ修理 KONICA SIII(コニカSIII)

こんにちは。

きょうは、KONICA SIII  です。

本機は1963(昭和38)年発売の、セレン連動露出計を搭載した、距離計連動式のレンズシャッターカメラです。

私とほぼ、同い年です。

レンズはHEXANON 47mm/F1.9、シャッターはCOPAL-SVEでB、1~1/500秒、セルフタイマー付きです。



お付き合いのある、近所のサイクルショップの社長さんからのご依頼品でした。

総合整備一式を行ないました。

RIMG1442

電子カメラとちがい、配線類が少なくてシンプルです。


RIMG1450

セレン電池の、定点合致式露出計を搭載している関係で、シャッター速度や絞りリングの回転を電気的に読み取るシューが生えているのが見えます(左側)。

右のレバーはセルフタイマーですね。


RIMG1452

シャッター羽根が開かない状態でした。オイル浸みは目視では認められませんでしたが、回転部分などが汚れているのでしょう。


RIMG1456

シャッター羽根、駆動リングとも洗浄。シャッターユニットも要所のクリーニング/グリスアップを行ないます。


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整備して組みあがったシャッターユニットと絞りユニット。


RIMG1464

後ろにセレン電池の表面が見えていますが、残念ながら経年劣化により発電していませんでした。

お客様からのご要望で、今回はこのままで。

変わりに太陽電池に交換するなど、メーターを生かす方法はあるにはあります。

金属枠の支持金具が外れておりましたので、半田で修復しました。


RIMG1470

ぜひ、フィルムを入れて、撮影してみてくださいね!



次回の紹介機種は未定です。お楽しみに。



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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


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ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


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2013年07月06日

カメラ修理 KONICA S(コニカS)

こんにちは。お久しぶりです。

きょうは、KONICA S です。

コニカSは、1959(昭和34)年の発売。当時価格は23,300円だったそうです。

レンズはHEXANON 48mm/F2

シャッターはCOPAL SVで、B・1~1/500秒

サイズ135×81×72mm、重量720g

セレン光電池式の露出計が装備されています。シャッター/絞りの操作で指針が変化し、中央の指標を指すと適正露出となる仕組みです。



総合整備一式を行いました。

RIMG2147

トップカバーを外し、張り皮を剥がして・・・といつもの作業と変わりません。


RIMG2151

前板を外し、鏡筒分解の上シャッターユニット整備。シャッター羽根、絞り羽根も点検・清掃します。

前後レンズユニットの分解・クリーニング、絞りリング内等の摺動抵抗部分をクリーニング&グリスアップします。


RIMG2153

鏡筒部分の整備がひと通り完了したら、組んだ状態でボディ本体に組み付けます。

並行してファインダー、距離計のクリーニング・調整、露出計調整も行います。

ファインダーが綺麗になると、気持ちもサッパリしますね。


RIMG2154

外装クリーニング、モルト類も入れ替えて、完成したところです。




次回機種は未定です。お楽しみに。



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工房主


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2013年04月16日

カメラ修理 KONICA IIB (コニカIIB)

こんにちは。

きょうは、KONICA IIB です。

なんと1955(昭和30)年の発売。

このシリーズは沈胴させて収納するレンズ鏡筒部分が特徴ですね。

シャッターは自社製のKONIRAPID-SでB・1~1/500秒。

レンズはHexar50mm/F3.5(F2.8モデルも存在)。

まあるいBのエンブレムで、KONICA II型でタイム露出切替スイッチのあったところを塞いでいます。



総合整備一式を行いました。

RIMG1576

分解は比較的容易です。各パーツは思いのほか精巧に作られている感じを受けました。



RIMG1577

スロー不具合の為、分解して洗浄/注油します。


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シャッター羽根、絞り羽根も全て分解/洗浄します。


RIMG1592

緻密な金属の集合体。機械式カメラの魅力が存分に味わえる逸品です。

正面パネルの、カーブさせたデザインも洒落ていますね。




次回機種は未定です。お楽しみに。



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ありがとうございました(^_^)


工房主


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2012年03月29日

カメラ修理 KONICA II (コニカ2)

こんにちは。

今日は、KONICA II です。

KONICA II は、KONICA I 型の改良版として、1951(昭和26)年に発売されました。

I 型と II 型の特徴は、レンズ鏡筒が沈胴式になっていることです。

レンズはHexanon 50mm F2.8 。

スロー不動の修理をはじめ、総合整備一式を行ないました。

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このようにファインダーの部品構成は、とてもシンプル。


RIMG1030

シャッターは、KONIRAPID-S型です。

スローガバナの洗浄・注油をはじめ、各部清掃・グリスアップ等をします。

内部は、摺動などによる金属粉により部分的にかなり汚れていました。


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粘り修理のためシャッター羽根をクリーニング。


RIMG1040

絞り羽根にもオイル付着がありましたので、ついでにバラしてクリーニングしました。


RIMG1028

写真は鏡筒を沈めた状態。撮影時には鏡筒を繰出さないとシャッターが押せません。

曲線のデザインがなかなかオシャレですね。
私も欲しくなってしまいました(^_^)




次回機種は未定です。お楽しみに。




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ありがとうございました(^_^)


工房主



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2011年07月11日

カメラ修理 KONICA EYE(コニカ アイ)

こんにちは。

今日は、KONICA EYE です。

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EYE(アイ)は、コニカでは珍しい「ハーフサイズ」カメラです。

この初代EYEは1964(昭和39)年発売。セレン電池式のメーターを載せたプログラムEEカメラです。

装着されているHEXANON 30mm/F1.9レンズは、なかなかの描写力を備えているそうです。

シャッターはコパル、B・1/30~1/800秒というスペック。



BlogPaint

あまりお見掛けしないカメラですが、作りはとても頑丈な印象で、スチール製のカバー類もあって、とてもズッシリと重量感があります。

裏蓋にもしっかりとしたメッキが使われていて、全くチープさを感じさせないデザイン。

お客様からのご依頼は、シャッターが開かない症状でした。



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セレン電池はしっかり起電していました。

分解に先立ち取り外します。



RIMG0167

前板を外します。



RIMG0170













シャッター/絞り兼用羽根にはオイルが付着しており、シャッターが開かない主原因となっていました。



RIMG0171

レンズも分解してクモリ、カビ、汚れをクリーニング。

ヘリコイド整備、リング類のクリーニング・グリスアップもします。



RIMG0172

整備できたものを再び組上げていきます。

シャッターはC35と大変似ている(同じかも)コパル製。

ファインダーも出来る限りクリーニングします。



RIMG0173

EYEのメーターにはフィルム感度を設定するドラムが組み込まれています。

メーターハウジングを回転させて指針の位置を変える(感度設定を変える)構造です。



RIMG0177

何といっても、このロゴがアクセントですね(^_^)

「KONICA」ロゴもレトロで良い感じです。



次回機種は未定です。お楽しみに。





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ご利用感謝「クーポン券」につきまして

当工房では現在、お客様のご利用に感謝し、修理代金割引「クーポン券」を差し上げております。

額面は¥1,000-で、1回の修理代金が10,000~20,000円未満ご利用で1枚、20,000円以上ご利用で2枚差し上げます。

ご使用は次回以降、修理見積り代金が10,000円以上の場合に限り、何枚でもご使用いただけます。

有効期限はありません。

どうぞご利用ください!(^_^)



試写用「専用電池」を進呈

一回の整備費用が¥20,000-以上のお客様で、Canon AE-1、Nikomat ELなど使用電池が「4LR44」の機種のお客様、

またはOLYMPUS OM-1、Nikomat FTN、minoltaSRT101など使用電池が「MR9型」の機種で、電圧変換型アダプターを使用されないお客様に「V625U」(アルカリ)を、 それぞれサービスでお付けしています。

(しかしどちらも、入手困難などの都合でお付けできなくなった場合にはこちらからお知らせいたします。あらかじめご了承ください)



試写用「カラーフィルム」進呈

一回の整備費用が¥15,000-以上のお客様に、試写用カラーフィルムを1本進呈しています。

「Kodak GOLD 100」という銘柄の24枚撮りものです。(都合によりましては他銘柄となる場合もございます)



ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました(^_^)


工房主



camera_repair_minoha at 18:34|PermalinkComments(0)