others(その他)

2016年09月12日

カメラ修理 TOKO SAWYER'S MARKⅣ ソーヤーズ マークⅣ

こんにちは。久しぶりの更新となります。

楽しみにして下さっている方々には大変申し訳ありませんでした。
修理工房が無くなった訳ではありませんのでご安心ください(笑)

これからも、とつとつとですが更新していきますので、お付き合いお願いいたします(礼)


きょうは、SAWYER'S MARK Ⅳ です。

TOKO(東京光学・現在のトプコン)の4×4判二眼レフ、PRIMO-JRのOEM機です。
主にアメリカ向けに作られたそうで、製造は1958年頃。

手元のPRIMO-JRと比較してみましても、銘板以外はほとんど同じ仕様のようでした。




シャッター羽根オイル付着等の不具合修理を含めた、総合整備一式を行いました。

RIMG4730

レンズボードのビューレンズ、シャッターユニット及びテイクレンズを取り外します。
レンズは個々に分解し、専用溶剤でクリーニングしました。



RIMG4733

シャッターユニットは精工舎MXL、分解して整備するとともにシャッター羽根を分解洗浄。付着したオイルや汚れを落とします。

万一部品の変形や欠損があっても、このユニットは多く使用されているため部品の融通がきき、結構修理が可能です。



RIMG4732

RIMG4734

テイクレンズの後群にクモリがありましたが、クリーニングでかなり綺麗にできました。



RIMG4735

ファインダーも分解、クリーニングします。

上側のピントグラスはガラス製、下側のフレネルレンズは樹脂製で、レンズがF2.8ということもあり、ファインダーを覗いた感じは、かなり明るい印象でした。(写真は裏返した状態です)



RIMG4741

ヘリコイドの操作時に引っ掛かるような手応えがあったので、側面板を取外し確認します。
写真は巻上げギアと周辺のリンク部分。フィルムカウンターの一部も見えてますね。
これらの機構周りも点検、清掃、グリスアップします。



RIMG4745

前写真のギア機構周りを取り外しますと、やっとヘリコイドのカム部分が見えてきます。
引っ掛かりの原因は、このカムの回転を抑制する円筒形の部品が傾いて、カムそのものに接触して発生していました。分解・調整とグリスアップを行いました。



IMG_0944

フィルムが入手困難で、中には35mmフィルムが使えるように改造する猛者もいらっしゃるようですね。
なかなか希少な機種かと思います。どうか末永くご愛用ください。



次回機種は未定です。お楽しみに。




*********************************************

当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


*********************************************


ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主
 

camera_repair_minoha at 14:22|PermalinkComments(0)

2015年06月21日

カメラ修理 FUJICA Mini(フジカミニ)

こんにちは。

きょうは、FUJICA Mini です。

FUJICA Miniは、黒とシルバーのちょっと変わった外観が特徴の、

女性へ向けて開発されたハーフサイズEEカメラです。

ハンドバッグへ入れて持ち歩ける、小さなサイズ。宝石をちりばめたデザイン。(本当にちりばめてあります。もちろんイミテーションですけど・・・)

レンズ前面のフィルターは、意識してかパープルに反射するコーティング仕上げ。

巻上げは、ノブに指を掛けてボディを挟み、ボディを前方向にスイングさせるという独特の方法によります。

発売は1964(昭和39)年、シャッターは1/125秒固定、レンズは25mmパンフォーカス(固定焦点)、ASA25~200、スネークチェーンのハンドストラップが付属します。



総合整備一式を行いましたが、残念ながらセレン電池劣化のため光度計が十分振れませんでした。

シャッター速度が固定なので、絞り(F2.8~F22)を合わせれば撮影可能です。

RIMG2961

トップカバーを外します。大きな巻上げノブ(写真左)が目に入ります。

光度計には、あらかじめフィルム感度をセットする指針がカバー側に付いています。

感度のプリセット位置は、埋め込まれている4つの宝石(レッド:ルビー、ブルー:サファイア、イエロー:トパーズ、グリーン:ペリドット)の色で示されています。



RIMG2962

セレン電池部を外したところ。



RIMG2963

RIMG2964

前群レンズと絞りユニットです。なんか、構成がOLYMPUSのPEN-EEに良く似てます。

絞りの形は違いますが。



RIMG2975

部品構成も、さすがにシンプル!



RIMG2976

外したシャッターユニット。モルトにここまで頼らなくても・・・と思いますが。

モルトは劣化してボロボロ崩れますので、もちろん交換します。



RIMG2977

RIMG2978

1/125秒固定の2枚羽根シャッターユニット。

スプリング1本の超シンプル設計です。シンプルゆえに壊れるところがない?



RIMG2984

お客様には、絞り値と絞りレバー(フィルター枠のノブ)の大体の位置をお示ししました。



次回機種は未定です。どうぞお楽しみに。



*********************************************

当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


*********************************************


ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 22:40|PermalinkComments(0)

2015年01月28日

カメラ修理 Kowa-SW(コーワSW)

こんにちは。

年が明けて、あっという間に1月も残りわずかとなりました。

暦の上では、もうすぐ春ですが、まだまだ寒い日が続きそうです。



きょうはちょっと渋い機種ですが、Kowa-SW をご紹介します。

Kowa(コーワ)といえば、コルゲンコーワやキューピーコーワ、キャベジンコーワなど医薬品で有名なメーカーですが、昔は民生カメラの製造もしていたんですね。
その後も業務用の放送機器や観光地向けの双眼望遠鏡などを製造しているそうです。


Kowa-SWは1964(昭和39)年に発売されました。

28mmの広角レンズが装着され、パンフォーカスでの撮影を可能としました。
そのため距離計は省略され、レンズとポロプリズムを贅沢に使ったケプラー式と呼ばれるファインダーは視界がとてもクリアです。
ロート状の光束絞りが外観上のアクセントになっています。

レンズ鏡筒は薄くてコンパクト、ボディも薄く手になじみやすい。デザインもシンプルでなかなか好感の持てるカメラでした。

本来は修理を承っていないメーカーですが、シャッター羽根固着修理を含めた、総合整備をさせていただきました。



RIMG2097

RIMG2099

本体とレンズボードを分離。


RIMG2105

RIMG2106

鏡筒を分解、制御盤を外します。


RIMG2121

ご覧のようにシャッター羽根はオイル浸みで固着しており、開きません。


RIMG2131

5枚の羽根は外して洗浄。

シャッターユニット内は、意外に汚れてはいませんでしたが、各部の動作確認、清掃と要所に注油。


RIMG2132

シンクロ接点も丁寧に清掃を行いました。


RIMG2135

ファインダー対物窓が面白いですね。

こんな小さい穴なのに、ファインダーを覗くと、メガネを掛けていてもとても見やすいんです。


どうか末永くご愛用くださいませ。




次回機種は未定です。どうぞお楽しみに。


*********************************************

当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


*********************************************


ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 23:55|PermalinkComments(0)

2014年08月25日

カメラ修理 Semi_Leotax(セミ レオタックス)

こんにちは。

きょうは、Semi_Leotax  です。

レオタックスカメラは1939(昭和14)年創業のカメラメーカー(当時は昭和光学精機)で、現在の東京都葛飾区柴又にありました。

「セミ」は、フォーマットがセミ判ということで、120フィルムの6×4.5cm判を示しています。

約20年間、セミレオタックスシリーズの他に、135フィルムのコピーライカを中心に製造を続けたメーカーでした。



シャッター粘り修理をはじめ、総合整備一式を行ないました。

RIMG1498

とりあえずはこのような部品に分かれます。


RIMG1499

ファインダーは、対物、接眼それぞれ1枚のシンプルな構成。

簡単な視差補正装置が付いています。


RIMG1509

シャッターユニットは、各部品の汚れ、動きなどチェックします。

シンクロ接点も忘れずに。


RIMG1518

シャッター羽根の粘りと、セルフタイマーの中の、ラチェット部分に不具合がありました。


RIMG1524

RIMG1525

ラチェット金具とギヤのカシメが緩み、空回りしておりましたので、カシメ直しと、極少量の瞬間接着剤で補修しました。


RIMG1527

シャッター羽根も、経年の油と汚れでくすんでいました(右)。

クリーニングすることで、ご覧のようにきれいになりました(左)。


RIMG1528

レンズクリーニング、ヘリコイドグリスアップ、各部クリーニングとグリスアップで甦りました。



次回の紹介機種は未定です。お楽しみに。



*********************************************

当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


*********************************************


ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主
 

camera_repair_minoha at 10:00|PermalinkComments(0)

2014年07月01日

カメラ修理 東京光学 PRIMO-JR(プリモ-ジュニア)

こんにちは。

約3ヶ月ぶりの更新となります。
楽しみにしておられる方々には、大変お待たせいたしました。

実は近々、中古カメラのネットショップを開設する予定でして、その準備などもあり、色々とバタバタしております。
この件につきましては、開店日時が決まりましたら、あらためましてご案内することにいたします。



きょうは、PRIMO-JR です。JRといっても鉄道会社ではありません。
東京光学(TOKO、現トプコン)の127フィルム(ベスト判)サイズの、小さい二眼レフカメラです。
1958(昭和33)年に発売されました。

現在、127フィルムは入手困難とのことで、海外から調達するか120フィルムをカットして使うのが一般的なようですね。中には135フィルム(35ミリ)を使えるように改造されるツワモノもおられるそうです。



巻上げ不能のご依頼品で、総合整備一式を行ないました。

BlogPaint

テイクレンズの銘板はTopcorでしたが、ビューレンズはToko銘でした。

どちらも6cm/F2.8です。


RIMG1251

経年?どれほど過酷な環境下に置かれていたのか定かではありませんが、外観はじめ、特にフィルム室内は白い斑点状の生成物で覆われておりました。

出来る限りのクリーニングをいたしましたが、最終的には撮像枠内のみ、艶消しの黒塗装をいたしました。


RIMG1163

RIMG1253

シャッターは、SEIKOSHA-MXLで、B、1~1/500秒。

中央左に見えるスプリングが、1/500秒の威力を発揮するところです。

フック状の部分が、回転させた制御盤の溝に嵌ると、1/500秒の準備ができます。

この時は必ず、速度をセットしてからチャージしなければいけません。

直径4cm足らずの、小さなシャッターユニットです。

シャッター羽根に粘りがありましたので、ユニットとともに分解、クリーニングし整備いたしました。


RIMG1257

巻上げ部のメンテナンスのため、側板を外す必要がありました。

経年で側板の張り皮は硬化し、剥がすと割れて粉々になってしまいます。

正面と、両側面の張り皮を新作し張り替えました。

白い方は製作した型紙。


RIMG1259

シャッターユニット、巻上げ機構など整備が済みましたら、組付けながら要所にグリスアップしてゆきます。

組付けの良し悪しで、巻上げや繰出しの調子が変わってしまいますから慎重に。


RIMG1264

レンズ、ファインダーなど光学系も綺麗になって、気持ち良さそうなPRIMO-JRです。




次回の紹介機種は未定です。お楽しみに。



*********************************************

当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


*********************************************


ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 23:24|PermalinkComments(2)