ミノルタSRT101

2015年02月28日

カメラ修理 minolta SRT101(ミノルタSRT101)

こんにちは。

明日はもう3月です。
あっという間に1ヶ月が経ってしまいました。はやいですねぇ。

さて今日は、minolta SRT101です。

SRT101は1966(昭和41)年に発売されました。

布幕横走りシャッター、TTL開放測光のマニュアル高級機です。

CLC(コントラスト・ライト・コンペンセータ)式測光方式が特徴です。横長時の画面上下で分割測光することで、空の明るさに引きずられて地部の被写体がアンダーになりにくいよう補正される仕組みだそうです。

そのため、一般的には接眼レンズ左右に配置される例が多いCdSですが、本機ではペンタプリズムの頂部前後に1個ずつ配置されています。


総合整備一式を行いました。

RIMG1773

トップカバーを外したところ。

プリズム上、CdSが前後に配置されているのが分かりますね。



RIMG1774

CdSの配線。通常は並列につながれるのですが、CLCの場合は直列つなぎなのです。

シンプルですよね。

だけど縦に写真を撮るときは、CLCの効能はありません・・・・・



RIMG1775

SRT101では情報伝達に連動糸が使われています。

シャッター速度とフィルム感度を伝達するもの、ファインダー内のシャッター速度指標を動かすもの、絞り連動リングからの絞り値を伝達するもの・・・・

シャッターや絞りの情報は、巻き戻しノブ側にあるプーリー部で合成され、カムやレバーによって追跡指針を動かす仕組みです。



RIMG1776

RIMG1777

ファインダークリーニングはプリズムを降ろして行います。また、スクリーン枠はメーターユニットと一体なので一緒に降ろします。

接眼レンズはじめ、プリズム、コンデンサレンズ、フォーカシングスクリーンをそれぞれクリーニングします。

写真に見えているモルトは、スクリーン枠の外側を囲うものですが、たいがいは劣化してボロボロ、あるいはベトベトになっていますから丁寧に剥がして、新しく貼り込みます。



RIMG1795

各部整備、調整も終わって、磨き上げられたSRT101。

細身で、なかなか綺麗なフォルムをしていると思います。




次回機種は未定です。どうぞお楽しみに。


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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

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ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 22:15|PermalinkComments(2)

2009年11月12日

カメラ修理 ミノルタSRT101 其の三(最終回)


minolta SRT101の続きです。

この機種のフォーカシングスクリーン枠取り付け部には、前側を除く三方にモルトが貼られています。

モルトではなくコルク材が貼られていることもありましたが、こちらはオリジナルかどうかは不明です。

DSC04120
枠取り付け部を後から見たところ。

コルクは劣化しにくく、ボロボロになって辺りを汚さないのが利点ですが柔軟性がないので遮光や防塵性能はモルトに一歩譲ります。

このあとファインダー/プリズム/スクリーンのクリーニングをし、元通り組み立てます。

露出計メーターの狂いは半固定抵抗器を調整しますが、機体によっては経年によるCdsの劣化で暗い被写体に対する反応が鈍くなっているものもあり、調整しきれない場合もあります。

このような場合は、お客様にご説明の上Cdsの交換をお勧めしています。


次回からの機種は未定です。

お楽しみに。



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camera_repair_minoha at 10:27|PermalinkComments(2)

2009年11月11日

カメラ修理 ミノルタSRT101 其の二


minolta SRT101の続きです。

なぜか当店への修理依頼で、一番多い機種です。

この機種の特徴は露出やフィルム感度、レンズ開放F値等のコントロールを連動糸により行なうメカニズムとなっており、OM-1などもそうですが、糸を切ったりしてしまわないように慎重に作業を進める必要があります。

DSC04115

それだけ手間も掛かるのですが、やりがいのある機種と言うこともできます。

ご依頼の高速シャッターが開かない症状は、経年というより無理な調整で起こっていました。
必要以上にシャッター幕のテンションが掛けられていたのと、先/後のバランスの悪さが原因でした。

巻上げ操作の重い症状もこれで緩和、復元されました。


本機はネットオークションで入手されたとのことでしたが、最近は分解品やジャンク(まがい)品のご依頼も結構見受けられます。

メカものなので調整で直る場合がほとんどですし、あきらめの悪いタチなので(笑)ついつい夜中まで奮闘することもしばしば・・・・・

DSC04119

ファインダー清掃のため、一部ハーネスを外してプリズムを取り出します。


続きは次回と致します。



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camera_repair_minoha at 11:01|PermalinkComments(0)

2009年11月10日

カメラ修理 ミノルタSRT101 其の一



今日は、minolta SRT101 をご紹介します。

DSC04213


1966(昭和41)年発売。

ミノルタ初のT.T.L開放測光方式。

CLC新露出方式を搭載、これは画面上下を分割測光し、その平均で露出を決定するというもので、この種の測光方式のはしりとなりました。

マウントはSRバヨネットマウント。

シャッターは布幕横走りフォーカルプレーンで、B・1・1/2・1/4・1/8・1/15・1/30・1/60・1/125・1/250・1/500・1/1000秒、セルフタイマー付き

ファインダーの露出メーターは追針式、シャッタースピード表示付き

フィルム給装はレバー式セルフコッキングで巻上げ角度150°+準備角20°。

重量はボディーのみ705g

価格は¥32,600-(当時)

でした。

当時のカメラの中では品のある形をしていると思います、特にトップカバーの形状など。

Cdsを縦に2個並べたために、このような形にまとめられたわけです。

大きく、武骨ではありますが、トゲトゲしさが無いといいますか。

地味ですが今でも人気の高い機種です。



修理のご依頼があったのはBLACKボディーでした。

BlogPaint

高速シャッターが開かない、巻き上げレバー操作が重い、露出計の狂い、ファインダー内汚れなどでした。


続きは次回と致します。




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