ASAHI_PENTAX_SV

2014年09月29日

カメラ修理 ASAHI PENTAX SV(アサヒペンタックスSV)

こんにちは。

きょうは、ASAHI PENTAX SV です。

SVは1962(昭和37)年の発売。私と同い年です(汗)

S3にセルフタイマーを取付けたモデルとして登場しました。

巻戻しノブ下にタイマーダイヤルが装備されています。

正面の「V」はドイツ語「voraufwerk(読みがわかりません)」の頭文字だそうで。

本機種から、フィルムカウンターが自動復元式になりました。



シャッター幕交換、プリズム交換を含む、総合整備一式を行ないました。

RIMG1743

幕が経年で硬化、幕速が出ず、ミラーが戻らない状態でした。

おや?先幕の金具がオリジナルではありませんね。

今回の交換で、オリジナルに戻しておきました。


RIMG1744

とりあえずは幕交換から始めます。

手前のふたつは交換用に製作した新しいシャッター幕です。


RIMG1745

手前は外した先幕。しなやかなシャッター幕も経年でこのように変形、硬化してしまいます。


RIMG1750

こちらはスローガバナの内部。見た目は結構きれいですね。

しかし全て分解して清掃、注油します。


RIMG1751

こちらはラチェットギヤ。動きがぎこちない、といいますか、きちんとラチェット機能を果たしていません。


RIMG1754

ギヤ内部と、コマの汚れが原因でした。見えないところもきちんと整備しないといけません。


RIMG1755

フィルムガイドレールに腐食が見られたので、磨きをかけました。

ただ、あまり磨きすぎてもいけません。フランジバックが狂ってしまいますから。


RIMG1756

中も外も磨かれて、美しくなったSVです。




次回の紹介機種は未定です。お楽しみに。



*********************************************

当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


*********************************************


ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 16:26|PermalinkComments(0)

2013年12月18日

カメラ修理 ASAHI PENTAX SV(アサヒペンタックスSV)

こんにちは。

前回、2~3週に一度は更新を・・・とか書いておきながら、2ヶ月も過ぎてしまいました(汗)

それほどムチャクチャ忙しかった訳ではないのですが、時間が過ぎるのが早いというか、ついつい後回しになってしまい・・・

いつの間にか巷はクリスマス気分でいっぱいですね。「もう幾つ寝ると・・・」の唄も聞こえてきます。



さて、今日は、ASAHI PENTAX SV です。

この時代の機種にはあえて「ASAHI」と付けるようにしています。旭光学(Asahi Optical Co.)、「AOCO」マークも懐かしいですね。これらは1979(昭和54)年発売のMEスーパーから使われなくなってしまいました。

SVは、修理教室時代に卒業試験として幕交換をした、懐かしい機種でもあります。

1962(昭和37)年の発売、前年のS3(完全自動絞り機構搭載)にセルフタイマーを取り付け、フィルムカウンターを自動復元式とした機種です。



シャッター幕交換を含めた、総合整備一式を行ないました。

幕交換のため、前板、及びミラーボックスを外します。

RIMG0269

ミラーボックスの下にあるSVのスローガバナ、なかなか機構がシンプルです。

バラして整備します。



RIMG0271

上の丸まった幕は外した古い先幕。劣化しひび割れをおこしていました。

下は新しく切り出した幕で、幕端の金具は丁寧に外したものを再利用します。



RIMG0272

金具が付き、先幕/後幕が揃いました。

幕の取り付け自体はそれほど難しい事ではないのですが、私の場合、はじめる前に気合を入れます(笑)

結構、集中力が必要なのです。



RIMG0274

きれいに張れたかな?ミラーボックスを取り付けてチェック。

どうしても金具が垂直にならなかったり、幕が凸凹してしまったり、納得できずに張り直すこともあります。

今回もうまく行きました!



RIMG0275

カメラ底部のリンク機構などは、機械式カメラの隠れた魅力のひとつ。

シンプルだけどカッコイイです。



RIMG0282

SVは、マウント周りのエプロン部分が直線的で、よりクラシカルな雰囲気を醸し出しています。

露出計こそ付いていませんが、まだまだ現役で頑張れそうです。






次回も、幕交換記事の予定です。お楽しみに。



*********************************************

当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


*********************************************


ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、お客様からご依頼のあったカメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

カメラ修理は、ご自分で分解などなさらず是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、お願いいたします。

また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。

そのようなことがございましたら、どうかご了承いただけますようよろしくお願いいたします。


ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 22:01|PermalinkComments(2)

2010年06月22日

カメラ修理 アサヒペンタックス SV(最終回)

こんにちは。

PENTAX SV の続きです。


DSCN0268

幕交換も無事終了。

汚れていたボディはクリーニングで美しく甦りました。

付属の標準レンズも分解、クリーニングです。




DSCN0269

おなじみの55mm/F1.8です。

ヘリコイドが軽かったので、グリスアップをしました。

レンズもカビが散見され、特に前玉と後玉表面には部分的に深いカビ痕による細かい凸凹がある状態でした。

本格的に修理するならレンズ交換ですが、まずはクラカメでのフィルム撮影を体感していただくレベルならば十分使えますね。




DSCN0271

自動絞り機構も経年のせいで渋くなっていましたが、クリーニング・調整しました。




DSCN0272

鏡筒外観も汚れていましたが、クリーニングでスッキリ。

このレンズ、初期の製品のようで、銘板(飾り環)の文字が丸っこいタイプです。レンズキャップのロゴも、ちょっと見慣れない(平体のかかっていない)文字が使われていました。

希少なものかも知れませんね。



さて、次回からは度々登場しますがOLYMPUS XAです。

最近修理依頼の多い機種のひとつです。

どうぞお楽しみに。







*********************************************

当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ

*********************************************

ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました(^_^)


店主


camera_repair_minoha at 11:39|PermalinkComments(0)

2010年06月21日

カメラ修理 アサヒペンタックス SV(其の三)


こんにちは。

PENTAX SV の続きです。



聞きなれないシャッター音のその訳は・・・・・

シャッターのテンション調整中に、幕が切れてしまいました(かなり汗)。

DSCN0260

正確には、リボンがきれたのですが。

高速が出ない為、テンションを掛けては緩めを繰り返した為です。

幕の劣化は承知していたので気遣いながら作業していたものの、切れてしまったのは幕ではなくリボン部分でした。

どうも、動作時の接触や摩擦で、部分的に薄くなって弱っていたようです。

このアクシデントにはヘコむべきところですが、逆にお客様の手元に戻ってから起こらなくて良かったと思い(かなり正当化しています?)、事情をご説明して先/後幕交換一式もさせていただくことになりました。




DSCN0261

先幕も、ご覧の通りかなり痛んでいました。

お客様には出費がかさんでしまって申し訳ないことですが、交換することできっとご満足していただけるものと思っています。


おかげで、必要以上にテンションを掛けなくてよく、巻上げも重くならずに済みました。



続きは次回と致します。






*********************************************

当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ

*********************************************

ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました(^_^)


店主


camera_repair_minoha at 11:12|PermalinkComments(0)

2010年06月19日

カメラ修理 アサヒペンタックス SV(其の二)

こんにちは。

PENTAX SV の続きです。


DSCN0274

分解・点検したところ、シャッター不動の原因は、後幕が完全に閉まり切っていない為とわかりました。

各部清掃とグリスアップのうえ、幕テンションを調整すれば大抵はスムーズに動くようになるものです。

ちょっと気になったのは幕の劣化で、経年のため巻きぐせがついていたのと、硬化でした。

お客様には交換をお勧めしたのですが今回は見送られるとのことでしたので、このまま作業を進めることに・・・・・




DSCN0236

分解のうえ各部クリーニング、整備します。




DSCN0273

一通り整備終了し、組上げます。

このあとシャッタースピードの調整をしたのですが、なかなか規定値へ持って行けません。特に高速が出ないのです。

古い機種なので多少は仕方ないかなぁ、幕の劣化が関係しているのかなぁと思案しながら計測を繰り返していると突然、聞きなれないシャッター音がして・・・・・


続きは次回と致します。





*********************************************

当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ

*********************************************

ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました(^_^)


店主


camera_repair_minoha at 11:09|PermalinkComments(0)