CANON
2011年10月18日
カメラ修理 キヤノン VT
こんにちは。
きょうは、Canon VT です。
VTは1956(昭和31)年の発売。
特徴はフィルム巻上げトリガー(底部)、ヒンジ開閉式裏蓋、セルフタイマー装備、外付けファインダーのパララックス自動補正など。
従来のレンジファインダーから、ライカM3に刺激され開発された新シリーズのカメラです。
巻上げ不能の原因がシャッター布幕の溶融固着と判明し、シャッター幕の交換を行ないました。


こんな具合に分解できます。

ちなみに底蓋を外すと、トリガーの動きをチェーンで伝えているのが分かります。

レリーズされた状態で、経年により先幕のゴムが溶けて軸に張り付いたままとなっていました。
こんな風になってしまうんですねぇ。
アルコールを含ませて剥がしてゆきます。

何とか剥れてきましたが、結構強力でした。
先幕、後幕とも取り外します。

外した幕端の金具は流用し、新たに加工して幕とリボンを取り付け、新しい幕を用意します。

ドラムへの接着準備中。
シャッター幕交換は手先も目も必要ですが、一番は集中力ではないかと思います。

苦戦の結果何とか交換できたのですが、どうしても高速シャッターが開きません。
仕方なくタヌキ師匠に相談・・・すると、とても初歩的なミスと判明しました。
早速張りなおして計測すると、1/1000秒もバッチリ!
タヌキ先生ありがと~(^_^)

付属の標準レンズも分解・清掃。
絞り羽根直近のレンズ、まるで水滴がついて曇ったようになっていました。
表面コーティングが変質したためでしょうか。
十分には綺麗にすることは出来ませんでしたが、出来る限りクリーニングさせていただきました。
カメラ/レンズの完成写真を撮り忘れてしまいました。よくあることです・・・スミマセン。
次回機種は未定です。お楽しみに。
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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
国産MFカメラ修理専門
カメラ修理工房 ミノハ
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ブログをご覧の皆様へ
いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。
これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません。
また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。
カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。
また、記事の内容や表現等に、工房主の不勉強、無知識による間違いなども多々あるかと思います。
どうかご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました(^_^)
工房主
camera_repair_minoha at 14:40|Permalink│Comments(2)│
2010年03月05日
カメラ修理 キヤノンAF35 ML 其の二(完)
こんにちは。
コーヒーブレイクの続きです(ちょっと長いですが・・・)。
昨年持ち込まれたCanon AF35 MLの方は、上部の金具が腐食、欠落していました。
単純には修復できそうもなく、残った金具を使用し、欠落した部分を真鍮板より切り出して作製することにしました。

残った金具の接点部分。

腐食部分はフレキシブル基板にまで及ぶ。

切り出した真鍮板の収まりを確認。

接点部分とネジにより結合。
バネ効果のある部分で半田付けでは耐久性に欠けるため、ネジ結合としました。

何度か調整して取付け。
ハーネス類を元通りに配線しなおし組み立て。
電池を入れて動作確認し、OKとなりました。
このような修理は、同機種から純正部品を外して交換するのがベストなのですが、始めて間もない当店の部品在庫はたかが知れています。
お客様から、今のところクレームもありませんので安心しているのですが・・・・・。

フードが付くと、結構サマになります。
次回からは次の機種をご紹介します。
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当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
カメラ修理工房 ミノハ
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コーヒーブレイクの続きです(ちょっと長いですが・・・)。
昨年持ち込まれたCanon AF35 MLの方は、上部の金具が腐食、欠落していました。
単純には修復できそうもなく、残った金具を使用し、欠落した部分を真鍮板より切り出して作製することにしました。
残った金具の接点部分。
腐食部分はフレキシブル基板にまで及ぶ。
切り出した真鍮板の収まりを確認。
接点部分とネジにより結合。
バネ効果のある部分で半田付けでは耐久性に欠けるため、ネジ結合としました。
何度か調整して取付け。
ハーネス類を元通りに配線しなおし組み立て。
電池を入れて動作確認し、OKとなりました。
このような修理は、同機種から純正部品を外して交換するのがベストなのですが、始めて間もない当店の部品在庫はたかが知れています。
お客様から、今のところクレームもありませんので安心しているのですが・・・・・。
フードが付くと、結構サマになります。
次回からは次の機種をご紹介します。
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当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
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camera_repair_minoha at 11:11|Permalink│Comments(0)│
2010年03月04日
カメラ修理 キヤノンAF35 ML 其の一
こんにちは。
今回はちょっとコーヒーブレイクといいますか、肩ひじ張らずに、最近あった修理について書いてみます。
うちでは基本的にAFカメラの修理は受け付けていませんが、マイナートラブルで持ち込みの場合は対応することがあります。
去年と先日と、たまたま同地区に住んでいらっしゃる別々のお客様なのですが、同じ機種のCanon AF35 MLを持ち込まれて・・・・・

症状も同じ、電池の液漏れによる接点の腐食なのでした。

先日持ち込まれたカメラは、中の電池が腐食し膨らんでしまってお客様では取り出せなかった程でした。
そして電池蓋裏側の金具が腐食し、大きな穴が空いてしまっていました。

ステン用のペーストと半田を使い盛り上げます。
金具の形状に削り出して完成。
ペースト使用後は、よく洗浄しておきませんとまた錆びてしまいますので要注意です。
フィルムカウンターの窓が落ちて進まなくなっていたので、カバーを外して付け直し、簡単に点検もしておきました。
また、昨年持ち込まれたカメラの場合は、液漏れ腐食が上部の金具を壊してしまっていました。
上部金具は、フレキシブル基板や内部フレームに取り付けられた格好になっており、少し複雑な形状をしていました。
続きは次回と致します。
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当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
カメラ修理工房 ミノハ
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今回はちょっとコーヒーブレイクといいますか、肩ひじ張らずに、最近あった修理について書いてみます。
うちでは基本的にAFカメラの修理は受け付けていませんが、マイナートラブルで持ち込みの場合は対応することがあります。
去年と先日と、たまたま同地区に住んでいらっしゃる別々のお客様なのですが、同じ機種のCanon AF35 MLを持ち込まれて・・・・・
症状も同じ、電池の液漏れによる接点の腐食なのでした。
先日持ち込まれたカメラは、中の電池が腐食し膨らんでしまってお客様では取り出せなかった程でした。
そして電池蓋裏側の金具が腐食し、大きな穴が空いてしまっていました。
ステン用のペーストと半田を使い盛り上げます。
金具の形状に削り出して完成。
ペースト使用後は、よく洗浄しておきませんとまた錆びてしまいますので要注意です。
フィルムカウンターの窓が落ちて進まなくなっていたので、カバーを外して付け直し、簡単に点検もしておきました。
また、昨年持ち込まれたカメラの場合は、液漏れ腐食が上部の金具を壊してしまっていました。
上部金具は、フレキシブル基板や内部フレームに取り付けられた格好になっており、少し複雑な形状をしていました。
続きは次回と致します。
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2009年12月26日
カメラ修理 キヤノン キヤノネット 其の四(最終回)
こんにちは。
Canonet の続きです。
ファインダーやレンズ、カメラ内外装のクリーニングと並行し、鏡筒ユニットの点検、調整をします。
絞りに粘りがあったため、洗浄を行ないました。
また、シャッターのスロー側不調のため、スローガバナを取り外し、洗浄のうえ注油し、調整しました。
取り外したスローガバナ。
腕時計の中身を見るようです・・・・・原理は同じですから。
特に錆びなど認められなくても、不調で直らないと交換しかありません。
良品部品のKEEPは、どれもなかなか大変です。
さて、修理が完了、見違えるようにきれいになりました。
お客様からご要望のあった、取説をコピーして差し上げました。
たまたま手元にありましたが、当時の取説も全て揃えるわけにもいきません。
当店では、修理依頼時にご希望があれば、基本的な使い方の説明程度ですがお付けするようにしています。
続きは次回と致します。
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当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
カメラ修理工房 ミノハ
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camera_repair_minoha at 10:20|Permalink│Comments(0)│
2009年12月25日
カメラ修理 キヤノン キヤノネット 其の三
こんにちは。
Canonet の続きです。

鏡筒ユニットを外した状態。
メカニズムは非常にシンプルで、目で追うことが出来ます。

ファインダーには、パララックス矯正機構が付いていますが、鏡筒距離環に連動してブライトフレーム枠がナナメに上下する仕組みです。

ファインダーは、各レンズをクリーニングすることで非常にクリアーになりました。これでお客様にも喜ばれると思います。
ファインダーはハーフミラーの腐食さえなければ、クリーニングでかなり甦らせることができます。
二重像合致の調整は、本体に仮組みしてからとなります。
続きは次回と致します。
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当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。
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Canonet の続きです。
鏡筒ユニットを外した状態。
メカニズムは非常にシンプルで、目で追うことが出来ます。
ファインダーには、パララックス矯正機構が付いていますが、鏡筒距離環に連動してブライトフレーム枠がナナメに上下する仕組みです。
ファインダーは、各レンズをクリーニングすることで非常にクリアーになりました。これでお客様にも喜ばれると思います。
ファインダーはハーフミラーの腐食さえなければ、クリーニングでかなり甦らせることができます。
二重像合致の調整は、本体に仮組みしてからとなります。
続きは次回と致します。
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