EE-3

2010年02月22日

カメラ修理 オリンパス PEN EE-3 其の五(最終回)

こんにちは。

PEN EE-3 続きです。


空中分解してしまったシャッターユニットですが、二度とならないようしっかりネジ止めし、ロックペイントを施します。

DSC04426

写真はネジ止め前のユニットと、救済されたネジ。


DSC04427

ユニット全体を本体に組み込みます。

このあとハーネスを結線し、露出の調整をします。

最後にフィルムカウンターの確認、そしてホットシューの動作確認等をして、清掃済みの張り皮を接着すれば完成となります。



DSC04428

もともと外観はきれいな機体でしたが、レンズ、ファインダーもピカピカになり、生き返りました。


次回からは、OLYMPUS M-1を予定しています。





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当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              カメラ修理工房 ミノハ

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2010年02月20日

カメラ修理 オリンパス PEN EE-3 其の四


こんにちは。

PEN EE-3 の続きです。


シャッターの中間部分から外れてしまい、取り外したユニットです。


DSC04421

この1ユニットに、撮影用レンズをはじめ羽根を含んだシャッター駆動機構、絞り機構、フィルム感度設定、セレン受光部、シャッタースピード切り替え、絞り調整、フラッシュマチック切り替え、露出アンダー警告標(赤ベロ)という、このカメラをコントロールする大半部分が収められているのです。

DSC04422


シャッターひとつ取ってみても、当時の汎用品を使っていてはとてもこのコンパクトなカメラは誕生していなかったでしょう。

当時の設計技術者に脱帽です。


DSC04423

あとから、シャッターユニットの残りの部分を取り外します。


DSC04425


このカメラの部品全容です。


続きは次回と致します。




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2010年02月19日

カメラ修理 オリンパス PEN EE-3 其の三


こんにちは。

PEN EE-3 の続きです。


DSC04416


症状の一つ、「鏡筒のガタツキ」の原因は?

どこの取り付けが緩んでいるのか探ります。すると・・・・・

シャッター取付けネジが緩んでいました。というか既に外れていて、2本は紛失。残り1本も外れる直前状態でした。



DSC04417

鏡筒をいじっているうちに「カサ」っという音がして、裏から見てみるとシャッター羽根が1枚脱落。


DSC04419

ユニット全体を外します。

シャッターユニットの中間で外れてしまいました。

DSC04420

実はもう一つの症状だった、「巻上げ不良=時々空転する」原因は、シャッター部分の緩みにより、このユニット全体が巻上げ部分と噛み合わないで起こる現象だったようです。

そして紛失していた2本のネジは・・・・・・

ef76370c



画像が見難くて申し訳ありませんが、なんと2本ともメーターのマグネット部分に吸着されていたのです。黒いネジ。

これ、実はよくあることで、緩んでカメラ内で遊んでいるネジが最終的にここに吸着されてしまうのです。

運がいいのか悪いのか・・・・・
変なところに挟まって動かなくなるよりはマシかもしれませんが、症状が出ないと発見できない不具合です。



続きは次回と致します。




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2010年02月17日

カメラ修理 オリンパス PEN EE-3 其の二


こんにちは。

OLYMPUS PEN EE-3 の続きです。


トップカバーを外します。

PEN EEシリーズのトップカバーは簡単に外せてしまうので、中古カメラの中には、アタリによる凹み等をきらい、他のものに載せ替えられているものも見かけます。

EE、EESの頃までは裏蓋取り外し式だったのでシリアルNo.はトップカバーに刻印されていましたが、EES2以降は底蓋に刻印されているので、なおさら気軽に載せ替えられてしまうのかも知れません。



DSC04412

さて、トップカバーを外すと・・・・・アレ?何だかスッキリしているような・・・・・

???メーターにつながる抵抗器が見当たりません。



DSC04411

通常は、上の写真のようにセレンからメーターへのハーネス間に抵抗が1本入っていて、ファインダーとダイカストフレームの間にぐるぐる巻きにされて押し込まれているのですが・・・・・・




DSC04413

おかしいと思いながらメーター一体型のファインダーを外します。

従来のファインダーは金属製でしたが、樹脂製の筐体に変わっていました。




DSC04414

そして・・・・・・謎は解けました。抵抗器まで組み込まれたタイプだったのです。

PEN全シリーズ中、一番の長寿モデルでしたから、このような改良も行なわれていたのですね。

EE-3では、ファインダーレンズの樹脂化も行なわれているようで、対物レンズが樹脂化されたもの、対物と接眼レンズ両方樹脂化されたものが存在するようです。

PENでは初代機(EEではない)で、やはりファインダーレンズに樹脂を使用したそうですが途中でガラス製に改められたそうです。
やはり、物性的に問題があったのでしょうね。

それから20年余り、技術が進歩した証拠でしょうか。


樹脂レンズは大変キズが付きやすいですから、クリーニングには注意が必要です。



続きは次回と致します。





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2010年02月16日

カメラ修理 オリンパス PEN EE-3 其の一


こんにちは。

今日は、OLYMPUS PEN EE-3 をご紹介します。

ハーフサイズカメラの代名詞ともなったPEN(EEシリーズ)。

EE-3は、金属製PENの最終モデルです。

(この後発売されたPEN EFがPENシリーズの最終モデルですが、こちらはフラッシュ内蔵のプラスチック製でした。)


DSC04428


まずは諸元を・・・

発   売  :1973(昭和48)年

型   式  :ハーフサイズ レンズシャッター式

レ ン ズ  :D.Zuiko 28mm F3.5(3群4枚)

焦点距離  :3.2m (4m)

ファインダー:アルバダ式ブライトフレーム

露 出 計  :セレン光電池、針押え式プログラムEE

シャッター  :オリンパス製1/40・1/200秒自動切換え

シンクロ   :X接点

フラッシュマチック:鏡筒リングの距離設定による(GN14)

サ イ ズ  :108×66×46mm

重   量  :335g

価   格  :15,800円(当時)


PEN EEシリーズのイメージカラーは、やはりグレーですよね。

これは、もとの開発コンセプト「押すだけで誰でも撮れる全自動カメラ=ボタンカメラ」からきているそうです。

それまでの、マニアのための趣味性が高く特別な存在だったカメラを広く一般の人にもアピールする為だったのですね。

しかし、このEE-3はブラック仕様しか存在しないようです。

初代EE発売から12年、世の中の好みも変わったのでしょうか。

しかしこのEE-3、8年後発売された後継機EFを差し置いて、なんと1986(昭和61)年頃まで販売されたという逸話?が残っています。

まあEFの価格より1万円近く安価だった事実もありますが、金属製カメラの安心感、信頼感というものも大きかったのではないでしょうか。



さて、お客様のご依頼は、鏡筒ガタツキ、巻上げ不良などでした。

続きは次回と致します。





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