Nikomat

2009年12月21日

カメラ修理 ニコマートFTn 其の二(最終回)

こんにちは。

Nikomat FTn の続きです。

シャッターユニットを丸ごと一度外します。

その前にフイルムカウンター部分を外すことになりますので、外しついでに巻上げギア周りの分解・点検・清掃をします。

DSC04245

部品点数は結構多く、丁寧に設計されているのが分かります。

さすがに一つ一つの部品も精度感がありますね。

DSC04246



下がシャッターユニットです。

DSC04248

今回手前の、羽根が収まるフレーム部分を交換しました。

奥に見える駆動部分は、スローガバナが不調でしたので調整・整備しました。

お客様のご要望でしたシャッタースピードも何とか規格内に収めることが出来、ホッと胸をなでおろしました。


当時の機械式ニコンで、シャッタースピードが出ない症状はあまり聞いたことがありませんでした。

今回も取付け緩みなどのトラブルから誘発されていたことがわかりました。



さて、次回の機種は未定につき、お楽しみにお待ちください。





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当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              カメラ修理工房 ミノハ

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2009年12月20日

カメラ修理 ニコマートFTn 其の一

こんにちは。


昨日は、私の住む東海地方でも雪が降りました。

朝目覚めると、あたり一面の銀世界に・・・・

お昼前には解けてしまいましたが、子供たちは寒さも忘れ、小さい雪だるま作りに夢中になっていました。

皆様の地方はいかがでしたか。



さて今日は、Nikon Nikomat FTn です。

以前FTは紹介したことがあります。

FTnは、交換レンズの開放F値の設定を半自動化した、FTの改良版です。

お客様のご依頼は、シャッタースピードの調整と金属シャッター羽根の偏磨耗、巻上げの重さでした。

羽根はかなり擦れており、塗装も剥がれて金属の地色が露出。

劣化したモルト片による汚れもあり、分解洗浄するまでもなく良品との交換ということでお客様とお話しました。

DSC04240

前板を外した本体の、大部分を占めるシャッターユニット。


DSC04241

羽根の偏磨耗の原因は、右側に見える羽根が収まるフレームを固定しているネジ類の緩みでした。

巻上げの重さもこれが原因と思われました。

この羽根ユニットのみを交換する予定です。


DSC04242

下側に見える1mm厚くらいの板が、シャッター羽根を収めるフレームの後板。



DSC04243

シャッターユニットを取り外すと、妙にスッキリする本体側。

この機体の電池室内側に、腐食は認められませんでした。


続きは次回と致します。




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2009年11月02日

カメラ修理 ニコマートFT 其の四(最終回)


今日は、 Nikomat FT 最終回になります。

不具合箇所の修理がやっと終わり、ホッとした気持ちと達成感を味わいながら、仕上げの整備に掛かります。

DSC04024

この機種やminolta SRTsuperなどは、フォーカシングスクリーン枠を受けるミラーボックス側にモルトが貼られています。
きれいに除去し、新しく貼り替えます。

DSC04025

マウント部からスクリーン部を見上げます。

多くの機種でもそうですが、ここにはミラーショックを和らげる緩衝材として厚めのモルトが使われています。

これが劣化してくると、ショックが大きくなるばかりかミラーを傷つけることにもなってしまいます。

DSC04031

部品を順に組み付けて行きます。

カメラの修理をしていますと、自分では使ったことの無かった機種でも、いつのまにか愛着が湧いてしまいます。


さて、次回はニッコールレンズ修理をご紹介する予定です。

お楽しみに。



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2009年11月01日

カメラ修理 ニコマートFT 其の三


Nikomat FTの続きです。

DSC04016

クリーニング及びモルト類張替えのため、ファインダー周りを分解。

DSC04017

これはメーター本体です。




DSC04018

これは前板を外した、電池室の裏側付近です。

電池室の金具に腐食を発見。

このままではマズイので、取り外します。
おそらく銀電池から発生するガスによるものと思われます。

DSC04019

取り外した電池室の裏側。

腐食部分をそぎ落とし、クリーニングします。

DSC04023

新しくハーネスを半田付けしておきます。


続きは次回といたします。


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2009年10月30日

カメラ修理 ニコマートFT 其の二


こんにちは。

引き続き Nikomat FT です。

今回依頼いただいた修理内容は、露出計メーターの不動でした。
電池を入れてもメーターが動かない症状です。

本機種のメーターは、巻上げレバーを予備角位置へ動かすことで電源が入り、針が振れます。

OFF状態では、針は上へはね上がった状態であり、時々「はね上がったまま戻らない故障」と思われる方もいらっしゃいますが、これは故障ではありません。

なので、露出アンダーでは針は上を向き、オーバーで下を向きますから現在の感覚とは逆なイメージですよね。
minolta SRT101なども同じです。


さて、今回疑われるのは、
1・メーター本体故障
2・電池室周りの腐食による電源不具合
3・Cds故障
4・巻上げレバーのスイッチ故障
5・レンズマウント部の摺動抵抗周り不具合
などでした。

DSC04005

一つずつチェックして行きますと、どうもマウント部にある摺動抵抗が怪しいと分かりました。

早速分解してみます。

DSC04008

すると・・・・なんと一番内側のリングの外にある、抵抗値をカメラ本体に送る帯状の摺動部がリングから剥がれ、周囲に引っ掛かってグシャグシャになっているではありませんか!

これでは電気が流れるはずがありません。

どうもリングに貼り付ける接着剤が劣化し剥がれてしまったようでした。
薄い金属板ですが再生不能と判断し、良品中古の部品に交換することにしました。

DSC04015


DSC04011

さてこれで、一度仮組みをして無事にメーターが振れることを祈ります。

続きは次回に。



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