PEN-EE

2011年05月20日

カメラ修理 オリンパスPEN-EE


こんにちは。


さて今日は、OLYMPUS PEN-EE です。

EEの発売は1961(昭和36)年。

EEシリーズには多くの派生機種も生まれ、1985(昭和60)年頃までは
TRIP35等とともに現行機種として販売されていたそうです(EE-3)。

DSCN1267


ピント(パンフォーカス)も露出(プログラムEE)も自動の本機、初代EEは、
当初シャッタースピードは1/60秒オンリーでしたが、のち改良されて
1/30・1/250秒自動切換えとなりました。

レンズは28mmF3.5で、直径10mmにも満たない大きさですが写りはそこそこ。

セレン式で電池いらず。エコなお散歩カメラです。

裏蓋が取り外し式であるとか、カウンターがあらかじめフィルム枚数をセットしておく逆算式だったりと、撮影前にいくつか儀式が必要なのも、このカメラの魅力かも知れませんね。



お客様からのご依頼は整備一式。

ファインダー内の汚れ、レンズカビ、絞り羽根固着、メーター指針の動きが渋いなどの症状がありました。

DSCN1263


DSCN1264

絞りユニットです。



DSCN1265

自社開発のシャッターユニット。

当時のコパルはこの図面を見せられて、「こんなのシャッターじゃない」と言ったそうな。(米谷美久著「オリンパス・ペン」の挑戦より)

当時の専業メーカーの作るシャッターはメカニズムがシャッター単位で完結しており、このようにカメラに合わせて設計するという発想がなかったのですね。



DSCN1266

中には2枚のシャッター羽根。こんな形をしています。

うっすらと油の付着がありました。


セレンの劣化さえなければ、きちんと整備することで、いつまでも使えるカメラです。




次回機種は未定です。お楽しみに。






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当工房では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              国産MFカメラ修理専門
              カメラ修理工房 ミノハ


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ご利用感謝「クーポン券」につきまして

当工房では現在、お客様のご利用に感謝し、修理代金割引「クーポン券」を差し上げております。

額面は¥1,000-で、1回の修理代金が10,000~20,000円未満ご利用で1枚、20,000円以上ご利用で2枚差し上げます。

ご使用は次回以降、修理見積り代金が10,000円以上の場合に限り、何枚でもご使用いただけます。

有効期限はありません。

どうぞご利用ください!(^_^)




ブログをご覧の皆様へ

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

当ブログでは、カメラ修理の様子を中心にご紹介しています。

これは、皆様に代わって内部の構造などをご紹介するという趣旨でありまして、カメラの分解をお勧めしているわけではございません

また、当ブログの記事を参考に分解等された場合の不具合等につきましては、一切責任を負いかねますのであらかじめご了承お願いいたします。

カメラの修理は、是非プロの修理屋さんにご依頼くださいますよう、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました(^_^)


工房主


camera_repair_minoha at 11:47|PermalinkComments(0)

2009年12月15日

カメラ修理 オリンパス PEN-EES / EE-2(骨董際 其の二)

こんにちは。

前回の続きで、骨董際で入手したカメラのご紹介です。

今日は、皆様おなじみの OLYMPUS PEN(EE) です。

DSC04311

見分けがつき難いかも知れませんが、左がEES、右がEE-2です。

EESは1962(昭和37)年の発売。

初代EEの後継機で、シャッタースピードの2速化、ゾーンフォーカスの採用とレンズを30mm/F2.8化しています。

鏡筒側面についている焦点調節のピクトグラムが愛らしいです。

使用できるフィルム感度がASA200までなのが今では惜しいですね。


片やEE-2は1968(昭和43)年の発売。

レンズは28mm/F3.5短焦点のパンフォーカスとなり扱いやすくなりました。

フィルムはASA400まで使用可能となり、ホットシューが装備され、フィルムカウンターが自動順算式に進化しています。

DSC04312

裏蓋を開けたところ。

EESはクラシカルな取り外し式です。

EE-2はヒンジ開閉式、ホットシューも装備され、なかなか近代的なカメラです。



DSC04313

EESのレンズは30mm/F2.8のゾーンフォーカス。

サークルアイ(セレン受光部レンズ)の凸凹が一定で細かいのが目印。



DSC04314

一方、EE-2は、28mm/F3.5のパンフォーカス。

サークルアイの凸凹が、同心円状に並べたデザインに変更されています。


どちらのカメラも、当時とは比べ物にならないほどフィルム性能が良くなった今日、電池の心配もせず持ち歩けるお散歩カメラとしてもっと見直されても良いのではと思う今日この頃です。


続きは次回と致します。





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2009年10月09日

カメラ修理 オリンパス PEN-EE ②



昨日ご紹介したPEN-EEの続きです。

シャッターに粘りがり、洗浄が必要でしたのでユニット丸ごと取り出すことになりました。
以前にも書きましたが、PENシリーズは機構がユニット単位で取り外せるため、整備しやすいカメラです。

DSC04053

ファインダーとサークルアイ部は一緒に外すことが出来ます。

DSC04054

分解していて分かったのですが、カメラ内部に砂が付着している部分が何ヶ所かありました。
そういえば、外装のメッキ部分にも、化学反応で出来たような白い塊が付着している部分があり、海の近くで使われていたのかもしれません。

カメラ内部は、特に念入りにクリーニングしました。

DSC04057

シャッター/絞りユニットも全て分解、洗浄。
要所に注油し、スムーズに動くようになりました。



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2009年10月08日

カメラ修理 オリンパス PEN-EE

いつもご覧頂き、誠にありがとうございます。

今日は3日ぶりの更新です。

東海地方は昨夜から台風18号の影響で大荒れの天候でした。
10年ぶりの強力台風と報道され、「家が飛ばされるのでは?」と心配しましたが、幸い当地周辺での大きな被害は無いようで、ホッとしているところです。

今後、東日本から北海道にかけて通過するようですので、該当地域の方は十分にお気をつけくださいませ。

さて、長い間カメラの分解記事を中心にご紹介してきましたが、今後は、お客様から修理依頼されたカメラや、わたくし個人所有のカメラなどについての記事も織り込みながら、ご紹介して行こうと思います。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

先日、持込修理を依頼いただいたPEN-EEです。

年配の方が、息子さん(お孫さん?)と一緒に来られ、ご自分がむかし使っていたものだけれど、長い間使ってなく、雑誌か何かに載っていたのを見て思い出され、修理できないものかと尋ねて来られたのです。

DSC04050

当時ご自分で購入されたものなのでしょうか。
EEの、シャッタースピードが2速になった後のモデルです。

当初の症状は、シャッター不動、ファインダー曇りなどでした。

カメラをお預かりした後、しばらく触っていましたら、「カチン」という小さな音がして、その後からシャッターボタンが押せるようになりました。
メーターが動き出したのか、油の固着が解かれたのか。

トップカバーを外しますと、メーターは光に応じて動いています。
セレン、メーターは生きているようです。

しかし「赤ベロ」が出てきませんので、シャッター機構の調整・注油は必要のようです。

レンズの汚れもひどいですし、一通り分解・清掃が必要ですね。
DSC04051

ファインダーもご覧の通りです。
綺麗にし甲斐があります!

外装の大きな傷は直せませんが、クリーニング一式することで、見違えるように綺麗になるはずです。

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