PEN-FV

2010年02月08日

カメラ修理 オリンパス PEN-FV 其の七(最終回)


こんにちは。

OLYMPUS PEN-FV の続きです。

スローシャッターの不具合は結局部品交換により解決できました。

最後は、付属の標準レンズの清掃・整備です。


DSC04384

Zuiko 38mm F1.8です。

レンズにそれほどひどいカビもなく、絞り羽根の粘りも認められませんでした。

レンズは経年による黄変がわずかにありました。


DSC04383

分解して清掃。



BlogPaint


美しく甦ったFVです。

これからも長く愛していただきたいカメラです。



次回からの機種は未定です。
お楽しみに。





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当店では、良いものを長く、愛着を持って大切にされるお客様の気持ちになり、真心をこめて修理致します。

              カメラ修理工房 ミノハ

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2010年02月06日

カメラ修理 オリンパス PEN-FV 其の六

こんにちは。

OLYMPUS PEN-FV の続きです。


仮組みしてテストしましたがスローシャッターが作動しません。

スローガバナは清掃・注油したのですが、症状は予想以上に悪かったようです。

もう一度分解し、シャッターユニットからガバナ部分を取り外します。

DSC04385

ガバナが組み込まれている駆動ユニット。
写真の右側部分がそうです。



DSC04386

外したガバナ。

シャッターの開きを時間調節する部分です。

これを洗浄して注油・調整しましたが、組み込むとどうしてもうまく動きません。

何度か組み直しても症状を治すことができず、ガバナの部品交換となりました。



続きは次回と致します。





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2010年02月05日

カメラ修理 オリンパス PEN-FV 其の五


こんにちは。

OLYMPUS PEN-FV の続きです。

前板(ミラーボックス)を外したボディーには、フィルムカウンターを含んだ巻上げユニットと、シャッターユニットが残ります。

症状の一つ、1回で巻上げきれない巻上げの不具合は通常、ミラーユニットを組み直せば治る場合がほとんどです。


DSC04371

今回は、スローシャッターが切れない不具合がありましたので、シャッターユニットも降ろしました。

各部点検と清掃、要所の注油を行ないます。

DSC04372
DSC04373

写真は、シャッターユニットの表と裏です。

一眼レフカメラで唯一、ユニークなロータリー式フォーカルプレーンシャッターを搭載。

シャッター音の硬さとその手応えが独特で、多くのファンが存在します。

メカニズム的にも興味をそそりますよね。


DSC04374

半円形のシャッター幕は厚さ0.035ミリのチタン製、表面はつや消しでドットパターンの凹凸がつけられています。

チタンは当時、他社でも横走りのシャッター幕などに採用され始めた頃ですが、航空宇宙産業以外での使用は珍しかったのではないでしょうか。


さてここでいったん組み直してシャッターテストしたのですが、やはりスローが正確に出ていません。


続きは次回と致します。




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2010年02月03日

カメラ修理 オリンパス PEN-FV 其の四

こんにちは。

OLYMPUS PEN-FV の続きです。


DSC04380

ミラーボックス部分です。

レンズマウントは付いたまま外れます。

マウントに不具合がない限りは外しません。

この固定ネジは固く締められており、金属が柔らかいこともありネジ溝を壊しやすい部分です。

目立つ部分でもありますしね。

またFVでは、初代F同様、別付けの専用露出計が取り付けられるよう、シャッターダイヤル周囲の形状に突起がついたタイプとなっています。


DSC04381

ミラーの取り付けてあった部分から下を覗くと、フォーカシングスクリーンが見えます。

スクリーンを外してクリーニングする為には、ポロプリズムを外したり、スクリーン枠や三日月板、ミラーフレーム周辺の接着を剥がしたりする必要があり、再組み立ての難易度が高い部分です。



DSC04382

下に見えている部分が、ミラーのリターン機構です。

一般の上下可動式一眼レフと異なり、ミラーを強制的に左右に動かす仕組みですから、この駆動テンションの掛け方を間違えると、カメラはうまく動いてくれません。

シャッター不動でミラーが閉じたまま、や、レンズを装着するとシャッターが切れない・・・・症状などはここをまず疑います。

また、ミラーを通したファインダーのピントを調整する大事な部分でもあります。


DSC04375

この機種では、内部のいたるところの遮光や防塵にモルトプレーンが使われており、ファインダーやスクリーンの黒い粒状の汚れを引き起こします。

丁寧に全て取り除き、新しいモルトに交換します。


続きは次回と致します。




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2010年02月02日

カメラ修理 オリンパス PEN-FV 其の三


こんにちは。

OLYMPUS PEN-FV の続きです。


前板(ミラーボックス)を外します。

ミラーボックスのミラーとは、クイックリターンミラーのことを差します。


DSC04378



プリズム上のミラーを外してみました。

下の写真のように、カビがしっかり根付いています(白く見えるところ)。

ミラー表面は、銀蒸着されている面なので(一般の鏡はガラス裏側に蒸着されています)、非常に傷つきやすいためクリーニングは慎重に行ないます。

DSC04376

結局、中央2ヶ所の大きなカビは除去できませんでした。

これはファインダーから覗いた時に結構目立ちますので、お気に召さない場合は交換となります。



DSC04377

こちらはファインダーから外したレンズです。

2群3枚構成の贅沢設計ですが、レンズ接合面にバル切れ(バルサム(=接着剤)剥れ)が発生しています。

2枚のレンズ接合面の縁が黄色く濁っているのがわかります。

白く濁ることも多く、一見カビと見分けにくい物です。

これはレンズの内側で発生しているためクリーニングでは除去できません。

レンズ修理の専門店であれば対応してくれるところもあります。



続きは次回と致します。




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