自然博物館としては中国最大、浦東新区にある上海科学技術館の分館として2015年4月14日にオープンしました。

■上海自然博物館 Shanghai Natural History Museum
設計 SHIZEN (7)同済大学設計院 Gallagher & Associates(USA:展示内装) Perkins+Will Global(USA:外装)  施工 上海建工集団  建築費用132946万元(210億円)、 建物面積12,880㎡ 延床44,571㎡ 地上2階地下2階建て。動物学 植物学 地質学 古生物学 人類学 天文学 などが中心として成り立っています。所持する資料、標本などは27万種類に及びます。黄河マンモス、馬門渓恐竜などが特に有名。入場料は大人30元、月曜日休館日。周りは公園敷地を生かし屋上庭園、水盤、彫刻公園も隣接する学習テーマパークとなっています。そしてやはりというかロンドンにあるかの有名な自然史博物館の北アジア部門としての看板が飾ってありました。この地はイギリス租界エリアでもありますので、土地の確保からコレクションの収集まで提携していても不思議ではありません。中国の博物館はしょぼくて困ることも多い反面、ものすごいこともあり両極端。この博物館は良いほうに転んでいますしお金があるということはこういうことまでできるのだと思える博物館です。上海で見たほうがいい私の選ぶ博物館・美術館ランキング第二位にしようと思います。ちなみに第一位は  です

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行き方は簡単。同名の駅が13号線にあります。2号出口を出ると目の前。1号線新闸路駅からも遠くありませんし人民広場からも歩いて15分ほどです。周辺は開発が進むエリアです。

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彫刻公園と繋がっている広大な公園となっています。広さ的にも人民広場の半分くらいなのでかなりゆったりしています。牛のオブジェが座っていますね。
エントランスファサードはMPGガラススクリーンで覆われています。今っぽくていい感じです。建物はサザエの口みたいにとぐろを巻いています。かっこよく言えばアンモナイトのオマージュ。

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南面は化粧シースルーパネルです。頑張ってデザインした感じがあります。モチーフは細胞。さなぎの繭に見えます。

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屋上庭園ですが開放されていないようです。恒久的なのか一時的なのかはわかりません。屋上庭園があるからいいじゃないと思うのですが。西側は打ち放ち、北側のファサードは御影石が使われています。地層をイメージしている感じです。このコンクリート面はかなり気合を入れて作ったのでしょう。とんがり感が行けていますがぽろっと落ちそうで怖い。。。CGのときよりがんばって作った感じがします。東側は壁面緑化です。意図的に4面変えて自然をイメージしているのでしょう。石屋さん ガラス屋さん コンクリート屋さん、パネル屋さん、すべてばらばらに打ち合わせしなければならなかったでしょうから苦労したことは見て取れますが、各業者から個別にウラガネがもらえていたかと思うと、担当者はおいしかったのではないかと思います。

さて中に入ってみます。内部からも迫力のファサードが伝わってきます。ガラスは北玻。スイス資本の工場で上海と天津に工場があります。特徴的なのはこの工場はガラスを作っているというよりも設備を作っている工場で風冷強化炉では世界第二位です。そしてスパッタリングラインも自社開発しています。そして特筆すべきは世界のAPPLEショップの大判で多積層、高品質のガラスを作っていることです。今回は割付が複雑なので作るのも相当大変だったのではないかと思います。ご苦労様でした。

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展示物の充実度はかなりのもの、特に蝋で作った(だろう)動物は大小合わせてかなりの数。それも実物大でディテールまでしっかりしています。建築でもこれくらいディテールがしっかりしていたらいいものができるのにと思ってしまいます。階ごとにテーマが分かれていて上層部が古代や宇宙、最下層が現代の農業や民族のことです。見学の際には上から降りてくるほうがいいかと思います。

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設計者のサイトから少し補足の写真を拝借しておきます。レイアウトがゴルフ場みたいです。https://perkinswill.com/project/shanghai-natural-history-museum/

子供たちが見上げているのは恐竜の模型が動いているので呆気に取られているのです。めちゃめちゃかわいい。保母さんたちが子供の世話をしていて大変そうなのは日中同じ光景です。

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3Fの化石コーナーは世界でも有数だと思います。化石マニアは是非とも訪問したいものです。人類の進化もあります。


zu (5)zu (4)疲れたらカフェで休憩です。




zu (2)zu (4)時には本物もいます。





zu (1)どこかの敷物を持ってきたか?







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この日はたくさんの子供たちが遠足に来ていました。このような施設に子供のころから見ることができるのは羨まし限りです。やはりなんやかんや言っても経済は重要です。
中国でも男の子チームと女の子チームに分かれておやつタイム。中国ではバナナはおやつになるのかな。手前の女の子がポーズをとっていますね。ピースを横向きにしてかわいく写ろうとしているところは誰がはじめたのかな。ポーズの万国共通化はインスタの影響でしょうか。気になるところです。この写真を見て中国を知らない人たちはどう思うのでしょうか。日本と全く同じまたはそれ以上に見えてきませんか?共産党政府のスローガン「中国の夢」その実現はこの子たちに掛かっているのですが、十分に豊かで実現に向けて国家として準備しているような気がします。教育施設の充実も重要な国家の投資です。日本は大丈夫なのかと心配になってくる光景です。

スクリーンショット (305)十分にお金をかけて作ってある施設です。しっかり見ると半日かかりますがざっと見ても1時間はかかりますが日本語の説明はありませんので英語と漢字を読んで何となく理解するしかないのが少し残念です。街のど真ん中にあるので観光の途中で立ち寄ることが可能です。公園だけ見てもいいかもしれません。
公園の南東部にカフェがあるのでそこでゆっくりするのがいいでしょうが。WIFIが無いのが難点。


ZU1ZU反日施設ではないので有料です。休日は物凄い混むので平日に行かれることをお勧めします。