今回は中国で有名女流作家に関わる建築です。
■張愛玲
本名 張煐 河北省生まれ 香港大学卒業 名家に生まれ7歳で小説を書き始め12歳で学校の刊行物に作品を発表。数々の作品は上海文壇を揺るがす。1995年LAで死去。享年74歳。代表作:沈香屑 ジャスミンの香り 傾城の恋 赤バラと白バラ 海上花列伝 など
彼女は作家としては天才ではありましたがそのことを自分で嘲笑し現実の世界では無能であると嘆いています。「生命は一着の華美な長衣、それも蚤がいっぱいたかっている」との名言を残しています。
建物概要
場所 上海市常徳路195号(建築当時は赫徳路)現在の名前は常徳公寓 以前は愛丁堡公寓(Edingburgh House)と呼ばれていました。着工1933年 竣工1936年 鉄筋コンクリート造8階建て。施主はイタリアの弁護士兼不動産会社社長 ラウールフェイス, 建築当時はこのエリアには高層ビルがなかったでしょうからこのビルだけ目立って建っていたのだと思います。その名残りが上についている避雷針ではないでしょうか。
女子は家に関して「部屋は世間から逃避できるところ、にぎやかな都会はきらい。望むには年老いて引退したら蜂を飼い、野菜を植え、おいしいものを食べ 買って帰ったハムについてつべこべ言い、最上階の窓際で着替えをするのもいいね」と言っています。この建物の屋上からは他の建物からは見えず下を通る人々の話声だけが聞こえていたのでしょうね。

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IMG_20180731_124757上海のど真ん中静安寺駅から南京西路を東に1分。新しくできた高層ビルのある写真の交差点を北上するとすぐにあります。少し前に紹介した「荣宅」や「ポートマン」もすぐ近くにあるフランス租界の西エリア、車でも移動できた高所得者の多くがこの近くに住んでいたようです。神戸で言えば芦屋や北野、5年程前まで開発が盛んにおこなわれ今は落ち着きを取り戻していますが、張愛玲故居は市の保全建築物であることもあり今も昔も別な空気感をもって建っています。
スクリーンショット (134)イタリアの施主だけありデザインはモダン。この当時の建築とは思えない直線を多く用いたデザインは当時から残る建物とは一線を画しています。一見したときに東京にあるワタリウム美術館を思い起こしました。(写真・設計 マリオ ボッタ)



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IMG_20181123_132541裏側はなんとガラスカーテンウオール。当時ガラスがあったかまでは不明ですがいい感じです。ただこの面の前は現在ホテルになってしまったので丸見えなのは住人にとって少し残念かと。当時は西日が入ってきれいだったのでしょうね。それにしてもエアコンの室外機はじゃまだ。


IMG_20180731_125216現在も普通のマンションのようで住民が出入りしています(左の人は日本人??)。1Fはカフェになっていますのでその部分だけは自由に入ることができます。カフェに座り外を眺めていると、当時の面影とは違い多くの車が行きかう別な意味でのにぎやかな場所となっていますがゆっくりコーヒーを飲みながら彼女の見た景色を思い浮かべると、激動の上海史が何となく伝わってくるような気がします。

IMG_20181123_132811IMG_20181123_132816カフェの入り口は建物の左側、カフェは彼女の本を中心にアートや文学を中心とした本も展示販売されています。1Fはこの空間を知っている地元の人で結構にぎわっていることもありますが2Fはいつも空いているのでおしゃべりにはもってこいですし仕事をするのも最高です。ちなみにコーヒーは1杯45元とちょっとお高め。

IMG_20181123_133009IMG_20181123_133004IMG_20181123_133024IMG_20181123_133238sha (3)



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IMG_20181123_133429IMG_20181123_133630sha (5)共産党の監視カメラの目から逃れこういった空間を捜しゆっくり過ごすことも上海の魅力と言えます。

今回紹介した張愛玲、文学や音楽では天才的才能を発揮したようですが、3か月通った病院への道も結局は覚えられなかったようですし、多くの人が教えてくれた刺繍も結果的に覚えられなかったようです。天才も楽じゃありません。




スクリーンショット (293)今回紹介した建物の近く,南京西路駅の上に最近私のようなノマドワーカーやおっさんたちのオアシス、ドトールコーヒーができました。噂では上海の若者の間でコーヒーを飲むことを「ドトールする」と言うとのこと。





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メニューも日本と同じ。私がよく食べるモーニングセットも同じ。当然ジャーマンドックもある。これはうれしい!コーヒーの味もマイルドなドトールブレンド。これもうれしい。価格も日本とほぼ同じ(25元=400円)といいことずくめ。中国は日本と違いドリップコーヒーを飲むことがほとんどできません。市内にごちゃまんとあるスターバックスもコスタコーヒーもすべてアメリカン。要はエスプレッソを入れた後お湯で薄めるタイプです。ですからドトールのコーヒーが飲めるのはそれだけで感動モノです。

メニュー表記は中国らしくて面白いですね。
Bセット  黒椒車打芝士三明治=へいじゃおチャーダージーズーサンミンズー=チェダーチーズ入りブラックペッパーサンドイッチ (チャーダー、ジーズー、サンミンズーは音を当てているだけ 打車=ダーチャーになるとタクシーを呼ぶとなるので逆はだめ)
Cセット  独式热狗=ドゥーシールーゴウ=ドイツ式ホットドック=ジャーマンドック 犬(中国は狗)を熱する=ホットドック(これは通常いう言い方) 
5元追加すると 米兰三明治=ミーランサンミンズー=ミラノサンド
いつも行く下井草店では白人は見かけないところ、お店で飲んでも紙カップなところが少し違うところでしょうか。おそらくカップの持ち去りと破損(扱いが乱暴ですぐ欠ける)を嫌っているのでしょう。ここの商店街は大変にぎわっている呉江路に並んでできていますが以前王将ができて数か月で撤退したところです。そうならないよう願います。
ちなみにPRONTOも2年前ほど前に虹橋地区にできています。でもドトールほどのインパクトはない気がします。上海には日本の大手飲食チェーンは軒並み進出しています。目立つのは昔はココイチ今はスキヤです。

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