2008年06月

2008年06月29日

劇考

昨日と一昨日で三本の舞台公演を観た。


春にフランス公演を行った「柿喰う客」公演

辻崎智哉主催・演出 三島由紀夫作品公演

大好きな檀れいさん出演 細雪


それぞれ色の違う作品ではあったが、
共通して言えるのは

  役者が良ければ、作品は良い。

逆も真なり。



そこで、考えること。
常に考えていること。


  作家は何をすべきなのか


今、おれの足を鈍らせているものは
こんな根本的思考である。





 脚本がおもしろければ
 演出がおもしろければ

良い作品だ。と言う人もいる。
当然、必要な要素だと考える。


ただ。俺は。これらは。
 表現を行う上でのツールである
と認識している。

 いや、
 役者こそがツールである
と考える人もいる。

その方が高尚な考えにも思える。




しかし。
演劇は。
結局は。

人間が

体を、声を、顔を、心を

用いて表現するものであることを思えば、
その価値は役者に依るところが大きいのではないか。



だとすれば。

  おもしろい本を書く

ことではなく、

  作品がおもしろくなる本を書く

ことが重要である。



演出も然り。



この思想は、
初めて書いた本を上演したちょうど10年前から
劇団川末旗揚公演のちょうど3年前から
変わっていない。


今回は、その意識をより強くするよう試みている。

  役者の魅力を最大限引き出すには。

俺が、根が役者だから。
一番やりたいことが役者だから。

ここに行き着くのかもしれない。






そうこう言いながら、
舞台の帰りにまた映画を借りてしまう。

シリアスだったり、静かだったりするものばかりを手に取っていたので、
滅入りそうだったので、
明るそうなものに取っ替える。


ホリディ

なんで映画の恋愛はこうもうまくいくのか
と思いつつ、癒される。
恋愛は人生を変えるらしいですよ。
キャメロン・ディアスは、機嫌がいいときの前の彼女に似ている。雰囲気が。




いやいや。
本書け。

2008年06月25日

良業

先週、知人のディレクターさんの現場で初めて使っていただきました。

日立のWebCM。

来月からご覧いただけます。
主役です☆
詳しくはまたお知らせします。


非常に楽しい現場でした。

日立の方々もスタッフさんもとてもよくしてくださり、
共演者はミス日本グランプリの方。
そして聞きしに勝る敏腕ディレクター振り。


いい仕事をしたと評価してくださり、嬉しく思います。
やれることを。有りったけやった。
作品が楽しみ。

もっと上を目指す。精進。








昨日は、8月頭の舞台公演の顔合わせでした。


靖国神社 奉納野外劇
「俺は、君のためにこそ死ににいく」


石原慎太郎都知事原作の、映画化もされている作品の舞台公演です。

靖国神社の御本堂での参拝。
貴重な体験。

総勢53人出演の大舞台。
僕が所属する事務所からは
前回の靖国神社公演にも出演したとてもいい芝居をする女の子が1人と、付き合いの長い男4人。
そのうちの一人が主役!!
すげー!!!



演出の野伏さんは、熱い熱い人。

オーディションでも読み合わせでも、
 川末くんは、小手先ではなく想いで伝えてくる。
と褒めてくださりました。

舞台を演じる上で、この上ない言葉です。



公演日時 8月1日から5日まで
     19時開演
場所   靖国神社境内
     遊就館前特設舞台
前売料金 5000円



10月にも、1か月ほど大阪での舞台の仕事が決まるかもしれません。



なんやかんやで。

仕事は上向き。
プライベートは何もなし。
劇団は……作品を創る上での最も大変な時期。


ここはおれが、乗り越えなければ。

2008年06月16日

独位

独断での歴代映画BEST10を発表します。
何の脈絡もなく。
Here we go。




10 ゴースト〜ニューヨークの幻〜

 失って気付く、普遍的な愛。
 その儚さ。温かさ。
 恋人が、
  そこにいて当たり前
 になってしまったときに観る。
 観終わる頃には、手を繋いでいる。



9 U571

 潜水艦映画の極み。
 自分もそこにいるかのような
 圧倒的な感情移入。
 その空間に引き込まれていく。
 登場人物たちと一緒に大拍手してたもん。



8 ダンサー・イン・ザ・ダーク

 唯一。電源から切りたくなった映画。
 観ているのが辛くて仕方なかった。
 そこまで思わせてくれる作品は秀逸。
 多分、二度と観いひんけど。



7 タイタンズを忘れない

 個人競技が青春だったことを後悔する。
 この団結を劇団で味わいたいと、いつも願う。
 涙が滲んで仕方がない。
 一つの事へ向かう、成し遂げる美しさ。



6 ラスト・プレゼント

 今までで一番泣いた映画。
 最後は、涙と鼻水とよだれを垂らしながら
 「なんでや、なんでやっ!!!」
 と叫んでいた。
 少し異色の、切なくも心地良い恋物語。



5 戦火の勇気

 戦場という極限状態で露呈する
 人間の本質的な弱さ。そして強さ。
 その美しさ。
 デンゼル・ワシントンの正しい強さと
 メグ・ライアンの賞賛すべきかっこよさ。



4 スワロウテイル

 賢い。
 奇妙な異世界感の中に
 シンプルな深い愛と、切なさが混在する。
 何といっても、役者がいい。
 それらを含めた世界全体が、天才的。



3 シンドラーのリスト

 初めて、
 神
 と呼べる人物を知る衝撃。
 あまりに残酷で、あまりに美しい史実。
 魂を揺さぶられる。
 導入のだらだら感を差し引いてもこの順位。



2 天空の城ラピュタ

 夢
 信条
 勇気
 正義
 愛
 
 人が気高く生きるために不可欠なものが
 全てそこにある。



1 ショーシャンクの空に

 希望。
  生きることは、すなわち希望である
 と、強く感じさせられる傑作。
 一点の曇りもない、完璧な作品。







以上、何を思ったか突然ランク王国でした。
我ながら満足のいく順位付けです。



今年観た50本以上の作品からは、
残念ながら1本も入りませんでした。
「きみに読む物語」がもう少しで入ってたな。
今年頭に観た「24 シーズン4」を一つの作品とするなら、5位には入ってますね。




もしクソ暇ならやってみてください。
まぁ僕は別に暇ではないですけど。
コツコツ書いてたもので。

映画の好みが合う人って、いろいろ合うやろな。

2008年06月05日

勝挑

何度か

 もう負けねぇ。

と思った一昨日。



つまりは。

何度か

負けた。







陸上競技・受験と、数により絶対的優劣が示される場所から

表現

という、数値では測り得ない世界に移った。


前者においての勝敗は
非情なまでの事実として突き付けられる。

後者の世界では
勝ち負けの答えは簡単には出ない。


その中で。


負けを認めさせるものは、
決定的な
圧倒的な
敗北感である。




誰に負けたという訳ではなく。
表現というもの自体に、負けた。




夜中に茶碗一杯のご飯を食べ、
22時間何も食べていなかったことに気付く。
胸がいっぱいで腹も減らねぇ。





悔しくて。恥ずかしくて。

そんなおれの背中を、
負けたことを否定することなく
押してくれる仲間たちに
感謝。