2007年02月18日

遥演

脚本を読む。

思い描く。

体現する。

作り手側の意図と異なる。



 ここからが勝負である。



劇団で。
自分で演出している。

自分の芝居に対しても、
自分の意図と差異が生じる場合がある。

が、 他人とのそれとは質が違う。



現場で。 オーディションで。
用意したものと異なるものを求められる。

瞬発力。

その場で対応する能力。
こう呼んでいる。
このセンスが非常に重要である。




先週のドラマの撮影で、 その点はうまくできたと思う。
要求が多いのが大変だったけど。



今週のCMのオーディション。
会場で人数の多さを知る。
選ばれるのは一人。
得意な色で攻めようと思う。

違った。

修正しないと。
あぁ一。
直りきらん。
終わった。

がっかりしながら帰る。
役者としての限界すら感じる。




後日、

最後の4人にまで残ったみたいだけど
今回は残念でした。

と連絡が来る。


悔しいっ。
同時に、 嬉しかった。
評価されててんや。



オーディションの帰りに、 同じオーディションに向かう大学時代の先輩に会う。
すごく魅力的な芝居をする人である。
この人は売れると前から思っていた。
春に舞台の客演に誘われていた。 が、 自劇団の公演と重なっていたのもありお断りした。 いつか共演したいと常々思っていた人なので残念やけど。
その人が選ばれたんかなぁ。
どうやろなぁぁ。



今週放送された陣内智則の再現ドラマは。
恥ずかしかった……。
番組の中盤で流れた方の芝居は、 要求通り演じたにも関わらず恥ずかしくて笑ってしまった。




今日の劇団の稽古は。

満足じゃ。

役者が涙し、 おれの視界も滲んだ。
いい脚本や。
書きながらうるうるきてたしな。



役者ががんばってくれる。
おれも応えたい。


なんとか。
間に合いそうだ。





candonow at 00:28│Comments(0)TrackBack(0)

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