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『楽しみでたまらない』

まだファイナルの熱狂冷めやらぬ...と、思っているのは僕だけか。あまりにもオフの動きが活発すぎてどうにもついていけない。八村くんのドラ9位指名もさることながら、こんなにスター選手がバンバン移籍することになるなんて思うわけないじゃないか!

来シーズンが楽しみでならないわけだが、ちょっと個人的注目チームと来期の展望を語ろうと思う。開幕まであと数週間だし。

今オフ、あまりMAX契約で残留という話は聞かなかった。まぁクレイ・トンプソンは置いといて、ほぼチームのフランチャイズプレイヤーと呼ばれるスター選手は、軒並み皆出て行ってしまったと思う。まずはリーグ最強のプレイヤーを2人も擁することとなったそれぞれのLA。過去の歴史を振り返ってみると、正直LACの方が強かった時代は本当に数えるくらいしかない。少なくともコービーがいた時代はそうではないし、いまいちLACにはLALというリーグ屈指の伝統強豪チームが隣にいるせいで、負け癖というか勝てるイメージが全く湧かない。そんな中にあって、カワイ・レナードとポール・ジョージという現代NBAにおいてこれ以上ないマルチプレイヤー2人を獲得という、個人的には今オフ最も衝撃的な事件をを起こしてくれた。この2人がチームにいるということは、リーグで最強のマンマークDが2人いて、ほっとけば2人だけで60点は決めてくるリーグで最も止められないオフェンシブマシーンが2人いるということ。1人だけでもやばいということは、先日のファイナルにおけるカワイの活躍を見れば、どんなことであるかは想像に難しくはないはずだ。それに加えこのLACというチームには、ルー・ウィリアムズという最強の(※本当に史上最強の)6thマンがいる。ベンチから出てきて、平均得点がチームトップなんてそんなことあるか?さらにいうと先発起用のパトリック・ビバリーは、上記ルーほどではないにしろ、チームに安定感をもたらすベテランPGだ。おそらくルーのベンチ起用は変わらないし、この2人がボールをうまく回してくれるなら
スタープレイヤー2人がいることでさらに上手いこと機能するはずだ。そして何よりもこのチームで1番最高なところは、HCがドック・リバースであること。昨シーズン、CP3に続いてBグリフィン、Dジョーダンもいなくなり飛車角落ちと言われたLACを48勝させ、POでもGSW相手に善戦。毎回強固なディフェンスを持ち味としたチームを作り上げる彼に、カワイとPGの2人は最高にフィットするのではないか。彼本人の言葉から「このチームはビッグ3のいないあの時のBOSだよ」と言っていたけれど、そのビッグ3に匹敵するプレイヤーを2枚手に入れた。欲を言えばインサイドにもう1枚欲しいが、おそらくポール・ジョージがPFのポジションにつくのだろうけど、昨シーズンTORがガソルを加えたように、精神的にも頼れるベテランビッグマンがいれば正直無敵のチームの出来上がりだ。負ける要素はもはや怪我だけ。ものすごく期待している。

LALに話を移すと、メロやウェイド、ボッシュ等のドラフト同期がしぼんでいく一方で、依然として昨シーズンも27P8R8Aというリーグ屈指の数字を叩き出しているレブロン様。20P8A以上はリーグでもウェストブルックとカイル・ロウリーだけ。純粋PGでもないのにやっぱりおかしい。規格外。もうこいつは現役引退するまでずっとこの調子だろうな。衰えはない。断言する。(※そう思うとロウリーは本当に優秀なPG)

そこに、現役屈指、リーグ最強のインサイドプレイヤー、アンソニー・デイビスのトレード移籍。このデイビスというプレイヤーについて考える時、誰に近いかなぁといつも思うのだけれど、ダンカンやKG、Cウェバーのどれとも似ていない。似ていないというか、もはや動きの質が非常に現代的で比べられないのだ。ヤニスもそうだけど、7Fだからと言って走れないとかボール運べないとかインサイドだけとか3P打てないとかそういう時代ではなくなったので、ただの身体能力お化けです。代償は有望な若手3枚とドラフト指命権3枚。正直、このままLAがこの若手を従えて大成してくれればなぁとも思ってはいたが、あまりにも芽の出が遅いこの若手に見切りをつけ、どうやらLAのフロントはレブロンがいるうちにもう1度優勝するという選択をしたらしい。Bイングラムとロンゾ・ボールという非常に惜しい2枚をだしたけれど、クーズマが残っただけよしとしよう。PGはきっとレイジョン・ロンドを先発に据えるのだろうけど、とりあえずレジェンド級の2人にボール回しておけば勝てるのでよりイージーでしょう。そういう意味ではロンドにとってあの時のBOSと似ている。かつてコービーとシャックがいた時に、フィッシャーが完全に仕事人として裏方に回っていたあのようなイメージ。クーズマにはフォックス的立ち位置を期待。唯一このチームの不安要素は、HCがフランクボーゲルだということ。LALのフロントは正直あんまりうまくないと思っていて、まぁキッドがAC就任はいいとしても、このフランクボーゲルの3年契約は疑問符がつきまくる。HC成績はちょうど5割、POに至っては大きく負け越し。ドック・リバースとは比べる影もない。試しに、グーグルで「フランクボーゲル どう?」と検索してみてほしい。同じことを思って書いた人が本当にたくさんいることがわかるだろう。

ただし、LALのHCについては、フランクボーゲルには悪いが、正直誰でもいいだろう。2016年キャブスが優勝した年を覚えているならばきっとわかってもらえると思うが、デイビッド・ブラッド→ティロン・ルーと変わっていてもなお強かった。それはひとえにレブロンのおかげで、ボーゲルHCの解任→キッドの正HC就任はシーズン開始前にしてすでに秒読みだと思う。だって誰がHCだろうとレブロンは勝ってしまうから。期待はしたいがLACのように計算できるチームではないのだろうな。いろんな意味で楽しみなチームである。

※この調子でやっていると全く終わりが見えないのであと1チームだけ。

アンソニー・デイビスを放出したNOPに焦点を当てたい。もともと僕はニューオーリンズのチームが好きなわけだが(※まぁ当時好きだったのは同じニューオーリンズでもホーネッツの方だったけど...。)、アンソニーデイビスを放出して途方にくれているかと思いきや、いやいや、存外にこのチームの未来はLALよりも明るいかもしれない。

もともとデイビスがいた時から悪いチームではなかった。リーグでもっとも過小評価されたPGドリューホリデーとのコンビは非常に効率的でここ5年で積み上げたそれは無駄なもののない素晴らしいものだったが、どうにも勝ちきれないコンビだった。ただしそれも解散し、今度はチームの大黒柱としての役割が期待される。

とにかくこのチーム、ロスターが非常に魅力的なのだ。このオフ、将来のリーグスターであるザイオン・ウィリアムソンをドラ1で指名。この人、もうね、やばすぎ。この人も身体能力お化け。レブロンがドラフトされた時ととても似ているけれど、きっと同じような道を進むんだろうな。体格もほとんど一緒だし(※けど201cm129kgは重すぎ)。それに加え、LAから有能な若手と、JJ・レディックもFAで加えた。20P10RのエリートPFに成長したジュリアス・ランドルはいなくなったけど、その点はジャリル・オカフォーにとても期待したい。ドラ3なんだしそろそろまじでやってくれないとなとは思っているものの、オフェンスはザイオンとホリデーに任さればいいんだし、ゴリゴリインサイド職人として全うしてくれればもう何もいうことはない。イングラム、ザイオン、オカフォー。いいインサイドである。

バックコートも、ホリデーを筆頭に、ボール、レディックが揃っている。若手、中堅スター、ベテランといい塩梅で揃っていて、LAのバックコートがいまいちだったことを考えると、ボールは非常にいい環境に身を置くことになる。トレーニングキャンプ中のザイオンダンクが話題になっていたけれど、そのパスを出していたのはボールだったし、LALよりもNOPの方がやりやすいのか。そして先発は一体どうなるんだろう。本当に楽しみなチームである。


そういえば、今年はジャパンゲームが開催されるらしい。前回は15年ぐらい?前?とかだよね、今はなきシアトル・スーパーソニックスとLAC。その時はラシャード・ルイスが50点ゲームしたんだっけか。会場はさいたまスーパーアリーナ。残念ながらチケットは入手できなかったものの、東京オリンピックと同じ会場で、しかもチームはTORとHOUだっていうじゃないか、贅沢すぎる!カワイがいないとはいえディフェンディングチャンピオンと、リーグ最強のバックコートコンビを従える今年の優勝候補。プレシーズンマッチとはいえ、今この2つが見れるのは本当に幸運だな。どうにかしていけないものか...。

今日のところはこの辺で。もう少し新しいシーズンについては話したいところだけど、ちなみに今年は来るんじゃないかなと思うチームはDETだと思っていて、上で書いたチームも注目だけど、ここはそろそろやってくれるんじゃないかなと。あと他にもあれとかこれとか。みたいな話を次回しようか。

NBA 〜TOR優勝に寄せて〜

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『WE THE NORTH』

今シーズンは本当によくNBAを見た。ここ4年ぐらいは正直満足に追っていなかったので、どのチームにもわからないプレイヤーが増えたけど、それでもやっぱりゲームを見ているのはとても楽しい。僕が見始めた20年前から比べれば、物凄くオフェンシブで3Pをバンバン打ちまくる試合になったし、その恩恵を受けてなのか、点を決められるプレイヤーをたくさん発見することができている。「あ、この人こんなにできるのね」みたいな感じ。今や各チーム20点とるようなプレイヤーが2人ないし3人いたっておかしくないし、スーパースターを3人集めたら大クレームだった時代から一転、3人いないと優勝できないし、GSWに至ってはスタートの5人が全員スーパースターだったりする。すごい時代だ。


今年のファイナルを少し振り返ってみよう。


GSWは、5年連続のファイナリスト。その佇まいからは、嫌が応にも王者の風格を漂わせる。この6月のこの時期に全照準を合わせてコンディションを整え、レギュラーシーズンは休憩を挟みつつも余裕のカンファレンス制覇、POは当然のごとく勝ち進み、盤石の布陣でファイナル進出。そしてスリーピート達成。の、ようになるものと思っていた。


正直、もう限界だったのかもしれない。5年連続のファイナル進出ということは、82試合×5年に加えて、PO20数試合を5年間、つまり、POに5年進出していないロッタリーチームと比較して、1シーズン多く戦っているわけだ。レギュラーシーズンだけですら連日連夜試合が組まれ、過酷なスケジュールをこなさなければならない中にあって、この1シーズン多いというそれは、その数倍、いやもっとと言ってもいいだろう、フィジカルメンタル共に相当の負荷がかかる圧倒的な緊張感の中で行われるPOの試合が、ということだ。そりゃ疲弊していないという方が嘘になる。故障者は続出。KDの痛ましい再負傷は、本当に言葉もない。あそこで試合に出るという判断は間違っていなかった。それは絶対だ。だってあの後が無い第5戦を前に、復帰するかどうか微妙なラインにいる史上最高のプレイヤーである彼が、試合に出ないという選択肢はそこにはないからだ。でなければ、彼は一生後悔したと思う。そして、GOサインを出してしまった(※あえてこう書くが)、ボブ・マイヤーズGMやスティーブ・カーHCは、今まさに一生の後悔をしているかもしれない。クレイ・トンプソンも、第6戦3Qで途中退場。左膝は前十字靭帯の断裂。カリーや他メンバーも大なり小なり怪我があったというし、不慮の事故があったとしてもそれはやはり、チーム全体が疲弊していたと、言わざるを得ないのだろう。


その中にあって、大黒柱のカリーを始め、グリーン、カズンズ、イグドラは本当によくやっていた。特にグリーンは、(※このファイナルをよくよくみて改めて思ったことだが)、本当に天才的なプレイヤーである。スタッツだけを追っている人には、「なぜこの人がオールスターなの?」とやっぱり思ってしまうだろうが、実際のプレーを見ると、このチームの強さはひとえにこのプレイヤーにあると言っても全く過言ではない。KDやカズンズなしでPO各試合を互角以上に渡り歩いてきた裏には、このプレイヤーの天才的なリカバリー能力、広い視野、コーチングがあったからに他ならない。スティーブ・カーの手腕もさることながら、コート上ではこのドレイモンドグリーンというプレイヤーが、誰よりも声をはりあげメンバーに指示を送りチームが最高効率で稼働できるよう動いているのが見てとれる。みていて本当に恐ろしかった。第6戦の残り9.6秒秒からの最終プレイ、外れてはしまったがカリーにボールを回したのは彼だった(※その後のTO要求はわかっていてやったのか?)。結果外れてはしまったが、彼がいたからカリーもクレイも3Pをガシガシ決めることができたんだろうし、あのスモールラインナップでもリーグトップのDF力を発揮することができたことだろう。本当に怖いプレイヤーである。このチームが達成した5年連続ファイナルという記録は、多分今後しばらくはお目にかかれるものではないだろう。今後もこのチームは、強豪のままいられるか。来シーズン以降も期待したい。


さて、TORに話を移す。


シーズン開幕前、デローザンとカワイのトレードに懐疑的になっていたのは、多分僕だけじゃないだろう。5年連続50勝を達成したイーストの強豪チームにあって、生え抜きのフランチャイズを放出し、リーグでも5本の指に入るプレイヤーを獲得できたことは素直に喜ぶべきだったことかもしれないが、怪我の影響がどの程度なのか、またSAS晩年でのフロント陣との軋轢や、田舎のフランチャイズプレイヤーになるのが嫌だったというカワイの言葉をたどるに、正直うまい未来が見えていたとは決して言えなかったはずだ。まして強豪に押し上げた立役者である昨年度の最優秀HCドウェイン・ケーシーを解雇し、実績はあってもNBAでやれるかは全く未知数であるニック・ナースHCを迎えた。ロスターはほとんど変わらなかったとは言え、難しい舵取りだったに違いない。


ただ、実際蓋を開けてみれば、TORはレギュラーシーズンをリーグ2位の成績で駆け抜け、健康状態も良好なままPOを迎えた。トレード期限手前には、チームでうまく機能していなかった選手数名と将来のドラフト指名権とを引き換えに、リーグ有数のビッグマンであるマルク・ガソルを加えるというビッグトレードを成功させ、完全にリーグ制覇に照準を絞っていた。本当に、このチームのフロントは非常にやり手。リスクを踏み越えた先のリターンをちゃんとわかっている、素晴らしい運営陣だと思う。


心配されていたカワイも、連日連夜MVP級の活躍を見せ、ラウリーとのコンビも申し分ない。何よりも大きかったのは、パスカル・シアカムの躍進。MIP候補筆頭にもなった彼は、シーズン早々にイバカをベンチに押し込むほどの活躍を見せ、ファイナル初戦という大舞台においては、その活躍が嘘ではないと証明するキャリアハイの大活躍だった。本当に、カワイが霞むほどの躍進ぶりだった。そしてニック・ナースHCの手腕も本物だった。ケーシーHCの時にACだったことからチームのシステムはそのままに、巧みなローテーションで的を絞らせないOFはまさに驚異としか言いようがないほど。VV、イバカ、パウエル。実績もあり信頼の置けるプレイヤーがベンチから次々に出てきて毎試合期待以上の活躍を見せる。そりゃこのチームは強いに決まっているわけだ。


個人的な話をすれば、TORよりもMILが行くかなって思っていたし、なんならその手前CSFの段階で、76sが勝ち残るとさえ踏んでいた。まぁ私の予想はことごとくこのカワイ・レナードという男に討ち破れらていくわけだが。もっとも、TOR以外のチームが進んでいても、GSW相手にはどこが戦っても善戦しただろうし、東にチャンピオンシップが来ていただろうとも思う。そのくらい、今年の東の4強はどこも強かったのだ。


ただ、その中にあってこのTORが成功を収めた理由は、やはりカワイ・レナードという男に収束する。


「マイケル・ジョーダンに最も近い男は?」という話題は、年がら年中どこかしらで議論されている話であるわけだが、近年でのその筆頭はレブロン・ジェームスであり、ケビン・デュラントだった。その双璧に割って入ることができるプレイヤーは中々現れないと言われる中で、今年のPO期間中、試合を追うごとにリーグ全体における自己の評価を更新し続け、MJの御株を奪う76sとの第7戦で決めたTHE SHOT、そしてチームを導く縦横無尽な活躍に、満場一致でのファイナルMVPを獲得したこの男は、今や神に最も近い男と言ってもいい。内外どこからでも点が取れ、インサイドでもパワー負けしない体を持ち、動きも速く、自己犠牲を厭わない。そして何よりもDFがいいときた。話の序盤に、「スーパースターが3人いないと優勝できない時代」と言ったが、あれは嘘だ。1人でいい。史上最高のプレイヤーが1人いれば、チームは強いのだ。他のスタートメンバーも、ベンチも、コーチも、フロントも、フランチャイズも、みんなが強くなれる。カワイ・レナードは、そういうプレイヤーだったのだ。


しかしこのダイジェスト、何度でも見れる。その度に泣きそうだ。




「WE THE NORTH」。これは、トロントの街が掲げたスローガン。「北に我らあり」ということだそうだ。


正直、カリーが最後にはなった3P、あれはもう確実に入ったと思った。あの時間、あのタイミング、あの放物線。今までなんども見てきたし、正直外れることを想像する方が難しかったと言わざるを得ないほど、シチュエーションは何もかもが整っていたのだ。だが、それも外れた。彼の手にボールが渡った瞬間、どん底まで落とされたトロントの街は、一転、歓喜に沸くこととなったのだ。


やっと東にチャンピオンシップが戻ってきた。GSWから奪還して。しかも、レブロンのいない東のチームに、だ。リーグは確実に次の時代に進み始めた。新しいスターはたくさんいる。カワイはもちろん、アデトクンポ、ベン・シモンズ、そして10年に1人の逸材と言われるドラフト1位候補、ザイオン・ウィリアムソン。さらに来季は、八村塁もドラフトされ、渡邊雄太との日本人対決も期待したい。FA戦線も、どうなることやら。また楽しみな1年になりそうだな。ただしばらくは、TORの勝利に酔いしれていたいと思う。



余談だが、スポーツにたらればは厳禁ではあるものの、やはりこの場にヴィンス・カーターがいたらなぁと思わずにはいられなかった。TORが勝ち進み、街の様子をカメラが写すたびに、まだ「15」のジャージを着たファンが多く見られた。その姿を見て、あぁこの街は本当に彼が好きなんだなと思ったもの。彼ももう40を迎え、来期の引退を表明した。TORがチャンピオンシップを獲得し、その輪の中に彼がいたら、この街にとって、そして彼本人にとっても、素晴らしかったに違いない。結果としてそうはならなかったものの、優勝が決まった瞬間に、その「15」のジャージを掲げた映像を見て、この上なく嬉しく思ったのは僕だけではないだろう。95年にこの街にNBAが来て以来、低迷に喘ぐチームに初めて降り立ったスーパースター。あのセンセーショナルなダンクで熱狂した夜を超える日が、この街に来て本当に良かったと思う。AIR CANADA。ただ、そこに「15」を来た彼の姿はなかった。その代わりに、「15」を着たファンの姿が、たくさんあったのだ。叶わなかった、’’if’’の話。




第4回 GWあけ

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『会いたい人に会いに。』

今年のGWは、天皇即位云々もあって10連休。例に漏れず僕もカレンダー通りだった。お盆や年末年始などは割と長期休みにできがちなので、周囲の怪訝な目を全力で振り切りながらよく10連休とかしてるんだけど、こんなに世間一般みんなが休み!みたいになるのはそうそうあるものではない。

奥さんと相談しながら、最初の3日間に自由時間をもらった。流石に3日間家族3人でずっと過ごすと言うのは結構しんどいもんで、逆に心が窮屈になりそう。僕も奥さんもそれぞれまとまった1人の時間欲しいよね、でも家族のイベントもしたいよね、ってことで10連休を個人と家族の時間に割り当てた。

その最初の3日(※正確に言うと金曜の夜からだったので4日?)、新幹線も飛行機も高いし宿を取ろうものなら尚更高いと思って、せっかく車もあるし、運転しがてら1人旅を敢行することにしたのだ。1人旅、しますか?結構僕は好きなもんで、自分タイムを満喫できると言うか、誰に気を使うこともなく行きたいところに行きたいようにいける、見たいものを見れる、読みたいものを読める、食べたいものを食べる、会いたい人に会う、など。大好きである。子供が生まれる前には「もうこの機会を逃したら一生行けない」と思ってそこでもまた奥さんに頭を下げ、全く青春じゃないのに青春18切符をフル活用しながら、東京から広島に格安LCCで朝イチに飛び、各所寄り道しながら鈍行で新潟の実家まで帰る、また別の機会には前日に思いたって台湾にフラッと飛び、九份を満喫して帰ってくる、など。もう一度言う、大好きである。

今回は、金沢〜京都まで。行き先は、会いたい人がいたから、ここに決めた。

人との縁は、ちゃんと繋いでいかないと、結構脆いもので。その時はよくても、会いたい時に会いたいと言うとか、繋いだものをちゃんと握っていないと、すぐに難しくなっちゃう。今までの出会いとか、恩とか義理とか感謝とか、色んなものがちゃんと自分の中に残っているから、ちゃんと握って、握ったからにはもう離したくないから、会いに行くよって、言ったんだ。

金沢では、古くからの友人に。京都では、転勤や退職でもう全然会わなくなってしまった、大好きな職場の先輩後輩に。最初こそ「本当にきたん?笑」なんて言われたけれど、いざ会うと本当に楽しい時間になって、楽しそうな顔をしてくれて、ありがとうと言ってくれて、旅行の目的を会いたい人にして本当によかったなって思った。

お互いの近況報告をしながら、やっぱりこの人たちが好きだなと思ったし、ちゃんと縁を繋いで、一生の付き合いをしていきたいなと。握ったからには、やっぱり離したくないのだ、

どこかしこに言ったとか、何食べたとか書くのがめんどくさくなっちゃったんで(笑)、下に写真載せておきます。本当に24時間×3日をフル活用した旅。深夜に高速を走り、朝6時から市場で海鮮丼、朝6時から京都で座禅、朝6時からおばんざい。兼六園にも21世紀美術館にも、伏見稲荷にも金閣寺にも改修中の清水寺にも古臭いお湯がめっちゃ熱い銭湯にも行った。番台のおじさんがおまけしてくれた。外国人に3日間計8回道聞かれて、その度にゴリゴリの日本語で教えてあげた。スタバで聞いてきた外国人に、手元の紙で手裏剣を作ってあげたら「NINJAaaaaaaHHH〜〜!!!」って言われた。切符や入場券は全部金券屋で買った。京都の車中泊は死ぬほど寒かった。満喫の両サイドが怪獣みたいないびきのおじさんで全然寝れなかった。3日間なぜかずっとPale wavesを聞いてた。でも京都でくるり聞いてみたらホームコートアドバンテージがすごかった。鴨川沿いで食べる豆腐の美味しさ。夜は短しなんとやらだった。いい旅でした◎


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第3回 集楽軒と僕

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『五目そば』

間が空いた3回目。三日坊主的なアレで終わらせるにはあまりにも忍びない、とか言っておきながら、その三日目にたどり着くまでこんなに期間があ空くとは...。色々あって筆も重くてね。ご勘弁を。

今日は、「あの味」の話。

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奥さんの仕事がようやく決まり、今週から働き始めた。本人にとってはおよそ2年半ぶりの仕事復帰。朝から慌ただしく「PCの使い方わすたかもしれん!」とか言いながら、いやいや、前の日自分のPCでメール打ってたやん、とか思いながら僕はコーヒーをすすりながら、娘の朝ごはんに付き合う。今日からこの子も本格的に保育園。頑張るんだぞ。(※保育園の話はまた今度。まぁ大変です毎日。笑)

奥さんの仕事場は、僕が通っていた高校のすぐ近く。こないだ下見とか言いながらすぐそばまで行ってみたら、まぁ懐かしいこと。校舎は少し新しくなってはいたけれど、あんまり変わってなかった。すぐ隣にあった弁当屋も、あっちのランドクラブも健在。けれど、向かいにあったセーブオンは謎のラーメン屋に変わっていて、僕らが何よりも愛した、あの『集楽軒』はもうそこにはなかった。ただの定食屋なんだけど、青春の味は?と聞かれたら、僕は迷わず集楽軒の五目そばと言うだろう。なぜってあの店で3年間それしか食べなかったから。よく授業をサボって食べに行ったもの。結局店主の告げ口により、それも先生にバレるのだけれど。

匂いや味っていうのは、びっくりするぐらい記憶とガッチリと結びついていて、よく言う昔付き合ってた子のシャンプーや香水の匂いとか、フッと香った瞬間、強烈なフラッシュバックが起こる。家の近くに「まるしん」というラーメン屋があるのだけれど、こないだ久しぶりに汁なし麻婆麺を食べた。身体中の回路がぎゅるぎゅる回って、あの時のあれやこれやとか、今の今まで忘れていたあの事とか、色んなものが体の奥から溢れてきた。もう悪魔的にうまい。うますぎる。まさしく魂の味。一生に一度は食べてみてほしい。美味しすぎるから。うますぎて危険。ちなみにどうでもいいけどその隣の保育園は僕が通ってた保育園である。

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あんまり高校生の時の記憶ってなくて、僕は帰宅部だったんだけど、今考えると学校終わってから毎日何やってたんだか本当に覚えてない。あれだけ時間があって、謎すぎる...。それこそ集楽軒の五目そばでも食べれば思い出せそうだが、今となってはそれも難しくなってしまった。特別美味しい訳ではない。それこそ、まるしんの汁なし麻婆の方がずっとずっと美味いかもしれない。けど、幼いながらもあの頃の僕の舌にしっかりと刻み込まれたあの味は、その美味しさに加えノスタルジーという最強の隠し調味料により、伝説級の怪物となって私の記憶にご鎮座されている。いつかまたどこかで食べてみたいもんだな。

第2回 This is My Hometown

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『新潟という場所で』

とりあえずの2回目。いったそばから三日坊主的なあれで終わらせるにはあまりにも忍びない。まぁ無理をしない程度に頑張ろうと思う。けどこうやって文章を考えて並べるというのは、緩くなった頭の体操にはちょうどいいのかも。

今日は、こないだ街を散歩した時の話。

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最近の休みは、奥さんの就活もあってもっぱら娘とデートすることが多い。

娘2歳と3ヶ月。言葉と感情と体力が爆発的に伸びて、もう地球外生命体のごとく奇怪な行動のオンパレード。魔の2歳児とはよく言ったもので、これを相手にワンオペ育児のお母さんのみなさまには本当頭の下がる思いです。すごすぎ。ありがとう。パパ力をもっとあげたいなぁ。

日々娘と出かける中、僕の新潟での記憶は大学生で止まっているから、若い頃の色んな思いが顔をのぞかせる。新潟高校生のデートコース定番やすらぎ亭(※川沿いの大きな遊歩道です)とか、万代橋渡って古町まで〜とか、水平線の向こうには佐渡までくっきり見える日本海とか、「まさか自分が嫁子供を連れてこの街を歩くとは!!」なんて、あの頃はかくも想像出来なかった。

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意外とね、新潟って立派なんですよ。

このやすらぎ堤をフラフラしながら、そのまま海まで足を伸ばしてみた。この時期の海は割と落ち着いていて、白波を轟々と立てる真冬の日本海はもうそこにはない。太平洋側から日本海側にきたんだもの、天気もいいし娘に日本海でも拝ませてやろうと思って散歩の延長で海まで向かったのだ。勿論海水浴なんてしている人はいないけれど、散歩や、部活のトレーニングに勤しむ学生たちなどなど、季節外れのこの海水浴場でも、割と活気にあふれていた。

市内中心部から車で10分弱。結構この、ちょっと手の届く範囲に色々あるっていうのは、思いの外生活する上では重要なポイントだったりする。車10分の手軽さは、電車1駅徒歩3分なんかとは比べ物にならないほど快適でゆとりがある。

娘は「おっきいお砂場だね〜」なんて言いながらすないじりが楽しそう。私も一緒になってモサモサと砂遊びに付き合う。夏はクソ暑いし、冬はクソ寒い。そんな新潟で、落ち着いて海を眺めながらこんなやって砂遊びできる時間なんて、あまりにも限られているよなとか考えつつ、一緒にお山を作る。春だなぁなんてぼけっとしていると、またあっという間に新潟の夏がきてしまいそうだ。

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