コマーシャルでもお馴染み・西武線の特急レッドアロー号に乗って、埼玉県の秩父にある「三峯神社」に行ってきました。
三峯神社は関東最大級のパワースポットと呼ばれており、スケート選手の浅田真央ちゃんも三峯神社のお守り(氣守り)を持っていることが有名です。また鳥居も普通の鳥居とは違い、3つの鳥居が連なって出来ている三ツ鳥居なこと。更に狛犬ではなく、狼なのが特徴的です。
池袋から西武秩父まで特急で一時間程かかるのですが、三峯神社は更にそこからバスで一時間半近くもかかる秘境の地に位置しています。……遠いぜ。
実はひとりでも行ったことがあるのですが、その時は特に何もなく、普通の神社と行った印象でした。

image

友達が「狼に金平糖を供えるといいみたい」と話していたのですが、私としては(何故、金平糖?)と、ただただ疑問でした。個人的に狼が金平糖を食べて満足している姿が思い浮かばないのです。けれど、美味しそうに食べていたらそれはそれで和みます。……これがギャップ萌えってやつか!
友達はお供え用の金平糖を私の分まで持ってきてくれていたので、一緒にお供えしてみることにしました。
幾らお供えと言っても放置するのは気が引けるので、袋のままの金平糖を狼の足元に置き、数分してから回収するという奇妙な行動を繰り返していました。なかなかの挙動不審っぷりです。きっと端から見ている人は(あの人達、何してるんだろう)と頭に?を浮かべていたことでしょう。

境内には至るところに狼がいます。入口にある三ツ鳥居の前に二匹。そして本殿に向かう途中の随身門という門の前にも二匹の狼がいるのですが、ここで少し不思議なことが起きました。

冒頭でも述べたとおり、三峯神社はなかなかの秘境の地にあります。唯一向かう公共機関のバスも1日5本程度しか走っておらず、そんなバスでも着くまで約一時間半かかります。
正直、私は疲れていました。寝坊してしまったらどうしようという恐怖から一睡も出来ず、そのまま五時半には家を出発し、電車とバスに揺られて数時間。体中が「もう若くないんだから無理させないでよ!」と悲鳴をあげている気さえしていました。
それがどうしたことでしょう。二匹の狼に金平糖をお供えした瞬間、いきなりスッと体が軽くなったのです。同じタイミングで友達も急に体が軽くなったそうです。
また、狼に金平糖を差し出した瞬間に風で木々が揺れ、葉の上に乗っていた雨露がリズミカルに地面に落下していきました。

ーーバリバリ、バリバリ。

まるで、本当に金平糖を食べている時のような音でした。実際は雨露が地面に落下しているだけなのですが、金平糖をお供えした時にだけ「バリバリ」という音が聞こえてくるのが不思議でした。
正直、スピリチュアル的なことはあまり信じていないのですが、とても清々しい気持ちになれました。
ちなみにお供えして回収した金平糖ですが、責任をもって私が美味しく頂きました。……へへっ!

鳩サブレー。