2013年06月22日

Yahoo! トップニュースの規制反対記事に反論 2

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続いて幸森氏は、単純所持違法化が施行されてから
1年は適用猶予期間があるため、その間に所持している児童ポルノを
破棄しなければならないとし、その破棄方法について

単にゴミに出せばよいというわけではない。ゴミとして捨てると、
児童ポルノの提供と見なされる
かもしれない。

などとトンデモナイことを言い出す。
アホか、と一蹴したいところだが、一応説明しておく。

①ゴミ出し行為が提供もしくは頒布とみなされるのなら、
  現行法でも違法であるが、検挙例は確認されていない。
②警察が一般個人のゴミ出しによる提供・頒布を認知するためには、
  そこいらのゴミをいちいち開けて見て回る必要があるが、
   警察はそんな事に人員を割いていられるほどヒマじゃない。
③ゴミ出しによる提供・頒布を立件して裁判に持ち込んだならば、
   検察は、被疑者の犯罪意思を立証しなければならない。
    すなわち、被疑者が明らかな故意をもってゴミ出しにより
     特定の相手に児童ポルノを提供しようとした、
   もしくは不特定多数に向けて閲覧・取得できる状態に置こうとした、
  と判断できる合理的な根拠を裁判で提示しなければならない。


次。

ネットサーフィン中にうっかり児童ポルノサイトにまぎれこんだり、
もしくはこうしたサイトへ誘導するバナー画像などが
Webブラウザのキャッシュに残っていたり、
迷惑メールの添付ファイルに該当する画像が
あったりするかもしれない


これらが所持とみなされても、いずれも過失であり、
「性的好奇心を満たす目的」 という
単純所持罪の要件を満たさないため、違法にはならない。

注 ・ 正確には、性欲を満たすための所持は単純所持ではなく、
  自己目的所持と称されるようです。
   目的を問わない単純所持は違法は違法ですが、、
    罰則がないため逮捕されることはありません。


それ以前に、どうやって警察が個人のパソコンに山のようにある
キャッシュや添付ファイルの中から児童ポルノに類するものを
いちいち選りすぐって見つけられると言うのだろうか?

また、バナー画像のキャッシュに児ポ認定の恐れがあるとは新説だ。
私だけでは無いと思うが、web 閲覧していて縦に長いページなどは
全部読まずに閉じてしまう事が多々ある。
広告やコメントが多いまとめサイトなどは特にそうであるが、
過去に閲覧したそういうページのどこかに違法バナーがあったとしたら、
単純所持罪で捕まってしまうと言いたいのだろうか?

このような危険を回避するための幸森氏の提案は、

HDDも初期化したほうがいいだろう。


おいおいおい、無責任な大人の言い分を
真に受けた何も知らない青少年が
不安になって本当に初期化したら
      どうするんだよ?


ワンクリック詐欺みたいな脅しを平気で口にするんだな、この人は。

断言するが、幸森氏は記事にはこんなこと書いていても、
自分のパソコンの初期化だけは絶対やらないね。

しかもこの人の言い分だと、初期化したあともweb ページ閲覧のたびに
隅から隅まで目を通して、
変なバナーがあるかどうかをチェックする必要があるし、
怪しい添付ファイルを伴ったメールが来ただけで、
その都度HDDは初期化しなければならない。

 (迷惑メール本文を開いた場合、添付ファイルを開かなくとも、
   すでに端末内にはテキストにエンコードされた
    画像などの添付ファイルの中身がダウンロードされている。
     すなわち、そのままでは閲覧できないというだけで、
       画像データとしては端末内に確実に存在している。
      記事には添付ファイルを開くとは書いてないから、
     メール本文を開いただけで危ない、という意味だろう)

幸森氏個人が本気でそう信じていて実行するのは勝手だが、
こんな狂気の沙汰に他人を巻き込むような真似は慎むべきだろう。


文化的価値は時代時代で変化する。
現在では無価値 ( もしくは違法 ) と思われているものが
後世に見直されることがあるのは歴史が証明している。
文化遺産を消滅させることの愚かさについては論を待たない。

愚かかどうかは知らないが、
別に大した問題でもないという事実は、
歴史が証明している。


バーミヤン古代石仏のような巨大遺跡の破壊ならともかく、
マンガや小説はパーソナルな表現の部類だから、いや、
映画やアニメのような、ある程度の資本と人手を要する表現であっても、
商業的に価値があるなら規制があっても生き残る目はある。

小林多喜二などは、戦前に特高警察の拷問によって死亡するなど
苛烈な弾圧を受けたが、「蟹工船」 は彼の死後も
伏字や一部削除で当局の検閲を潜り抜けることで
版を重ねて発行されていたし、戦後は完全版がベストセラーになった。

浮世絵やその他発禁本のたぐいもそうだし、
過去にわいせつ裁判にて違法性を問われたり
自主規制を余儀なくされた小説や映画など、
のちの世で復活した例は枚挙にいとまがない。

それは、芸術的価値がどうとかいうより、あくまで採算があうかどうかという
業者の一方的な都合である事が多い。ことさら美化するようなことじゃないし、
仮に一つの作品が抹殺されたとしても、その他星の数ほどの
多彩な文化表現がさまざまなニーズを十分に満たしてくれるため、
不満はほとんど生じないだろう。




 あるいは美術品は除外するというかもしれないが、今回の改定案がどうやらマンガを美術品とおなじ扱いをする気がないのは、のちに述べる(6)で「漫画、アニメ、CG、疑似児童ポルノ」と書かれていることからわかる。


「のちに述べる(6)」 を見ても、なんでする気がないのか
全然分からんのだが?と、釘を刺したうえで次の反論。


図書館の本、少なくとも漫画喫茶あたりに保管されているマンガ単行本や雑誌は破棄されることが予想される。


仮にそうなったとしても破棄されるのは違法性のある表現だけなので、
対象はごくごく一部にとどまり、そんなことで困るのは
ガキの裸の描写物でメシ食ってる業者連中とその愛好者に限定される。


現行法下でも、国会図書館では過去の少女ヌード写真集などは
閲覧が禁じられているし、公には流通していないんだが、
美術品かどうかなどの議論は全く国民の関心を呼ばず、
大した問題にはぜんぜんなっていない。


マンガ、アニメ、ゲームなどに児童ポルノ禁止法の適用を広げることで、本来の目的である 「 性的虐待から児童を護る 」 を逸脱して、 「 表現規制 」 「 文化財破壊 」 になるのだ。 ( 中略 )
「政府を批判する者を投獄する」 まであと一歩である。


「出ました表現弾圧!」 「いよォ文化消滅!」 
とついつい半畳を入れたくなるような紋切り型の登場だ。
こんな古臭い伝統芸を十年一日のごとく披露し続ける喜劇役者さんって、
業界内じゃこの演目でもちょっとは飯のタネの足しになってるんだろうか?

東京都条例問題で、規制反対派のみこしに担がれた
大御所漫画家 (笑) が 「文化が滅びる」 とノストラダムスばりの
大予言をぶち上げたという輝かしい実績を、
幸森氏はすっかり忘れてしまったらしい。
 (幸森氏はダイナミックプロ内部の人間で、大予言が飛び出した
   規制反対派の会見には永井豪氏も出ていたから、
  当然この茶番には幸森氏も一枚噛んでいただろう)

このようなカルト宗教まがいの終末論も、
児ポ法に限らないネットの ○○ 反対論の常套手段で、
本当に滅んだ試しは一度もない、という点も共通している。

それで、条例施行後、文化は滅びたのか?どのくらいの被害があった?
目に見える程度の兆候位はあったのだろうか?

なんにも無かったんだろ?

にも関わらず、涼しい顔して
   そんなたわ言垂れ流してんだろ?



無責任な流言飛語の

 言いっぱなしも

  たいがいにしろってんだよ。




ちなみに、児童を性の対象としたマンガ、アニメ、ゲームの規制が
児童の人権保護につながるという考え方は、まだ主流ではないが
徐々に国際社会に浸透しつつある。
それが正しいことかどうかはともかくとして、
幸森氏のように、ヘンなところで妄想が膨れ上がってる割には
人権に対する想像力がとびっきり貧弱な人たちには、
そういう発想自体思いもよらないことなんだろう。






わたしたちは憲法21条で「表現の自由」を保証されている。
これは第2次世界大戦下の言論統制への反省から設けられた。


これも揚げ足取りになるが、この憲法はGHQによって作られたもので、
戦前戦中の日本とは比較にならないくらい徹底した言論統制を敷いていた
GHQや戦中のアメリカが、何の反省をしたっていうのか意味不明である。

要は、「俺たちは言論統制してもいいけど日本はするな!」
っていうアメリカの都合を押し付けられただけの話でしょ。

大体、戦前戦中の日本は、反国家的な言論は統制されてたが
対米強硬論や戦争協力報道まで強制されていたわけではない。
あれは、マスコミや大衆が積極的に支持した、というかむしろ
弱腰の政府の尻を叩きまくった世論の大勢だったのである。

すなわち、彼らは望む方向で言論の自由を駆使していた。
それが戦争に負けたからって、その責任を全て軍部や戦犯におしつけて
「自分はダマされていた」 と拭った口のどこから、
「反省」 などという殊勝な言葉がひりだされるというのだろうか。



次に幸森氏は2010年の東京都条例に触れ、

もともと改定する必要などなかったためか、創作者の萎縮によるものかはわからないが、改定された青少年健全育成条例 (略) に基づいて「不健全図書類」に指定された書籍は1冊もない。


と書いている。
要は、「どうせ大したことにはならない」 というアンチ規制反対派の
推測が正しかったに過ぎない、ということになるのだが、
それなら児ポ法でマンガアニメが規制されても同じく大した事にはならない、
という現実的な予測をする能力を、幸森氏はまったく持ち合わせていない。
いや、意地でも持ち合わせようとせず、必死で目を背けているようだ。


また、児ポ法の創作物規制はクールジャパン推進政策に反する、
みたいなことを書いてるが、児ポ法で規制されかねないような、
海外で 「HENTAI」 と呼ばれて嘲笑の対象となってるような表現は、
政府として推進しない、というだけの極めて常識的な話である。
幸森氏はそういう表現もクールジャパンの範疇だ、といいたげだが、
それをどう解釈・選択・判断するかは政府の勝手。
まあ普通に考えて、「HENTAI」 を国策として
海外に発信するはずないわな。




刑事ドラマを見て殺人者が増えたりするわけがないのだ。逆に、創作物とは人の欲求を昇華させるべく創られている。創作物があることで犯罪が抑止されていると考える方が健全なのである。


殺人者が増えたという統計的根拠はないかもしれないが、
それは刑事ドラマが悪影響を与えるという事実を否定するものではない。
「増えたりするわけがない」 わけでもないのだ。

暴力表現は、様々な条件によって悪影響を生じるという学説が主流である。
そして、刑事ドラマは、悪影響が生じる条件を
徹底的に排除して作られている。
製作者自らの手によって、最初から検閲・規制されているんだよ。

また、カタルシス説は逆に学説で支持されていない。
「犯罪が抑止されていると考える方が健全」 って何だよ。
どこぞの詐欺師に
間違った知識を植え付けられて、

偏りまくり歪みまくりのおかしな思想信条を再生産して吹聴するって、
あきらか不健全の度を越えてるだろ。





ツッコみたいところは他にもまだ沢山あるが、
キリが無いのでこのくらいにしておく。

結局、この人はマンガの読みすぎで
現実との区別が付かなくなって、
こんな妄想を抱くようになったのだろう。


と、言いたいところだが、この人の経歴を見ると、
いちおう関西では有名な大学を出てるし、
バカでは簡単にできそうにない仕事に携わっているようだ。

という事は、この人自身が

マンガの読みすぎで
  現実との区別がつかなくなったバカ


というよりは、

マンガの読みすぎで
  現実との区別がつかなくなったバカ


をダマし、洗脳し、煽動するために、確信犯的に
こんなウソ八百を書き連ねていると見るが妥当だろう。

普通の常識を持ち合わせた一般社会人なら一笑に付して終わりだが、
知識や経験に乏しく、詐欺師の言い分を真に受けてしまう
青少年たちは一秒おきに生まれている。

カルト紛いの詐欺被害拡大の阻止に、このエントリが微力なりとも
尽力できれば幸いである。





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captain_nemo_1982 at 20:14│Comments(3)TrackBack(0)児童ポルノ法関連 

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この記事へのコメント

1. Posted by KOBA   2013年06月24日 04:41
 今月に入って法案が提出されてアニメ・漫画業界では上へ下への大騒ぎ、と思いきや、サンライズ製作の革命機は婦女暴行シーンの直接的描写がどうのこうのと国内のみならず、海外でも「祭り状態」です。本来ならこの微妙な時期に規制推進派に格好の口実を与えるような軽率な真似をするはずがないのですが、これは少なくともアニメ業界では児ポ法に対してそれ程脅威を感じていないという証左でしょうか?表向きは各クリエイターが反対声明を出しても本気ではなかった、と言う事なのでしょうね。うろ覚えですが、児ポ法に対する姿勢はアニメ界と漫画界で微妙に温度差があると聞いたことがあるのでその辺も影響しているのかも。
 さて、最新エントリーを読んで、今まで引っかかっていたことがまた一つ氷解しました。反対派が「児ポ法はクールジャパン戦略に反する」と強調していたところですが「HENTAI」分野がその通り「変態新聞」によって日本に対するネガキャンに利用された事を振り返ると、反対の根拠にクールジャパンを利用する事自体無理がある事がハッキリしました。やはりこのままでは反対運動が世間の理解を得るようになるまではまだまだ遠いとしか言いようがありません。
 そもそも児ポ法に反対する前に、サブカルチャーはもとよりメインにまで侵食する「言葉狩り」に対応する方が先だと思います。「政府に反抗する俺ってカッコいい」と自惚れる者に限って市民団体やら人権団体やらの恫喝には安易に屈するのでは、どれだけ表現の自由云々と言っても到底説得力はありません。
 某マジンガー御大は、そういう言葉狩りに対して少しでも抵抗の意志を示してきたのでしょうか?
2. Posted by captain_nemo_1982   2013年06月25日 06:16

言葉狩りに関しては、以前ちょっと興味があって
調べたことがあります。
差別用語が法制化なしにほぼ根絶されたのは、
部落解放同盟や精神障害者家族会による
過激な抗議行動や糾弾闘争により、マスコミや制作会社が
完全に委縮・自主規制してしまったからなんですね。
 (創作者の中には、野坂昭如のように徹底抗戦する者もいたが、
   全体としてはそこまでモチベーションを維持できなかった模様)

児ポ法規制反対派が国家権力や規制推進派に
言いたいことが言えるのは、規制派が非常に紳士的に
児ポ法改正を進めているからです。
規制派が解同なみの過激さで攻撃していたら、
アラモード北原氏の例を挙げるまでもなく、
ネットで騒いでいるだけの規制反対派など、
児ポ法改正以前にひとたまりもなく殲滅されていたでしょう。

3. Posted by     2014年07月07日 16:05
実際問題、好奇心がないことを証明しなきゃならないのに、よく断言できるな。
警察は冤罪を起こさないと言ってる葉梨と同類だわ。
漫画と現実区別ができてねえのはお前だろうが

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