BABYMETAL

2014年03月26日

【BABYMETAL★1】 「ド・キ・ド・キ☆モーニング」 に激怒





                       
10代、20代の頃は音楽にしろ、映画、マンガ、小説にしろ、
熱中できるものが沢山あった。
更にいろんなものをもっと知りたいと、貪欲に情報を収集し、吸収していた。

しかし、年齢を重ねるにつれ、そういう熱意や欲は失われていく。
保守的になったのか、感受性が鈍ってしまったのか、
そういう想いを持っているのは私だけじゃないだろう。

そんな自分がいい歳ぶっこいて、よりによって心の底から軽蔑し、
唾棄し、忌避してきた10代のアイドルなんぞに心を奪われ、骨抜きにされ、
他に何も考えられなくなるほど熱に浮かされてしまうという
経験をしたならば、

 「これは一体なんなんだ、俺はどうなってしまったんだ?」

と戸惑い、混乱を覚える事だろう。

これから書くことは、その不条理な情動の奔流に対する、
ひとつの回答であり、極私的記録である。
しかし、同じような心境の変化を経た人たちも沢山いるに違いない。
日本のみならず、海をはるかに超えた世界中に至るまで・・・・・・・











さて、私は音楽はへヴィメタルなどハードな系が好きなんだが、
よく聞いているのは昔から好きだったものばかりで、
最近出たバンドとかは全然知らないし、関心も持てない。

一応開拓心はあるので音楽系のまとめサイトなんかを
なるべく覗いておすすめの曲を視聴したりするのだが、
単発の曲だけなら良いのはあっても、バンド単位となると
どれもこれもピンとこないものばかりなのであった。

そういう時に目にしたのが、BABYMETAL のデビュー曲
「ド・キ・ド・キ☆モーニング」 であった。
アイドルグループさくら学院の派生ユニットで、
「アイドルとメタルの融合」 だというコンセプトらしい。


もうそれを聞いただけで、あまりの発想の薄っぺらさに

「どうせ ”アイドルだけじゃ勝負できないB級グループ”に
 ”メタルじゃ売れないメタル調の曲” をあてがって、
   奇をてらった組み合わせのインパクトだけで
  商売しようって魂胆だろ?」


とうんざりしてしまったというのが、当初の率直な感想だったと
白状しなければならないだろう。
私は他のメタル好きの例にもれず、アイドルなど何の興味もなく、
むしろ軽蔑の念すら抱いていたわけだが、
うんざりした理由はそれだけではなく、
そういうミクスチャの手法自体が使い古され、陳腐化していると感じたし、
だいたいアイドル的要素とメタルの融合なんぞ昔からあって
ことごとく失敗、と言わないまでも大した成功をおさめる事ができなかったと
思っていたから、出尽くしたパターンを性懲りもなく焼き直しているだけという
印象以外に持ちようがなかったのである。


一応、それを見つけた記事内に youtube でのPVが
埋め込まれていたので好奇心半分で再生してみたが、
これが予想以上にヒドいシロモノで、かえって度肝をぬかれてしまった。








NHKの 「みんなのうた」 にでてきそうな切り絵のポップなロゴと背景に、
安いPerfumeみたいなシンセとエフェクトボイスが重なる導入部、
続くイントロは確かにそれなりのメタル調だが、
バックバンドのチープな骸骨の全身スーツは
へヴィメタルへのリスペクトを全く感じさせず、
なにより登場する3人の少女のヘッドバンギングの
ハンパない 「やらされてる感」 に、

『ああ、この子たちはメタルなんか全く聞いたこともなく、
  好きな曲とかバンドとかももちろんなく、その良さも全く知らないまま、
 ただただ大人たちにやれと言われた通りに衣装を着て歌って踊って、
  3、4年もすれば業界と我々の記憶から跡形もなく
   消え去っているんだろうな・・・』


と物悲しい気分に覆われてしまった。
 (なお、この『 』 内の感想自体は今でもそう変わってはいない。)

歌が始まると、メタル色は全くなくなり、
PVの作りも振り付け曲も歌詞も完全なアイドルポップ、
本人たちは楽しそうにやってるけどこっちはそんなん見たくもない、
痛々しい、ダサい、見てていたたまれない気分が押し寄せて、
こういうのに萌えるアイドルヲタと価値観の共有絶対不可能だなぁ、


リン☆リン☆リン☆!

 チョ待って、チョ待って ~ ♪

  ど・き・ど・き☆も~に~ん♡





じゃねえんだよコラ、なめとんかおい(怒)、


サビが終わった時点で速攻再生終了した。

そして、1分もしないうちに、こんなアイドルのことなど
すっかり忘却の彼方に追いやっていたのだった。







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【BABYMETAL★2】 「メギツネ」 にちょっと感心





                       




その次に BABYMETAL を目にしたのは、
「ド・キ・ド・キ☆モーニング」 からおよそ半年か1年後、
BABYMETAL 「メギツネ」 海外の反応
という記事を見た時だった。
       ( web 魚拓)

へえ~、こんなんに外国人が反応を寄せているのか、
まあ最近じゃ日本のアイドルが海外で話題になるのも 
そう珍しい事じゃないけど、こういう海外の反応まとめサイトで
取り上げられていたのはPerfumeくらいしか
記憶に残ってなかったので、これまた興味半分にPVを視聴した。
BABYMETALどうこうより、
外国人がどういうコメントを寄せているのかという方に
大きな興味と関心があった。







視聴後、外国人の反応うんぬん抜きに思った事。

 PVのコンセプトが横溝正史的おどろおどろな昭和初期を
  イメージしている。嫌いじゃない。
 バックバンドのコスチュームが骸骨スーツから、
  狐の面と白装束に変更。長髪を外に出して振り乱すスタイルは
   もろにスリップノットだが、これも嫌いじゃない。
 イントロの ”ソレ、ソレ、ソレ、ソレ” というコーラスを聞いて
  思わずしかめっ面になる。ヲタ芸丸出しの振り付けだな。
  そういうのは止めて欲しいんだけどしょうがないか・・・
   再生停止の衝動に駆られる。
 合いの手の ”コンコンコン、ココンココン!” に鳥肌が立つ。
  これは、いい意味で言っている。カッコいいんじゃないの正直言って?
  初めて彼女らがかわいく見えた瞬間。
   残念ながらこのフレーズはここだけしか登場しない。
 祭囃子的なAメロから一転、Bメロは哀愁演歌調で抒情的。
  モノクロ画面に市松人形みたいな前髪ぱっつんのボーカルの子のアップ。
   それまでは何とも思ってなかったが、
    美人な上に意外としっかり歌えるんだな。
  高音でよく伸びる声、やや一本調子気味だけど、
   それもツンデレっぽくてクールに聞こえる。
 当たり前だけど、バックバンドの演奏力は申し分ない。
   (この記事を書いてから調べたら、なんか全パート人間の演奏じゃなく
     打ち込みで録音してるらしい。上手いに決まってるわ)

 中間で挿入される ”さくら、さくら” は耽美的にして、
   パワフルなタム回しをバックに配して効果十分、面白い。
    なんでも詰め込んで面白くしてやろうというエンタメ精神が
      効を奏している。
 でもまあ、好き好んで聞くようなもんじゃないわな、
    しょせんアイドルだし・・・・・・


一曲通して聴いてみて、楽曲からアレンジからPVの作り (特に照明) から
クオリティが一気に向上したというイメージ。
私は昔、竜童組というロックと民謡のミクスチャバンドが
好きだったこともあるので、
「アイドルの曲とはいえ、プロが手掛けた仕事は侮れない」 と感心した、
ちょっとだけだが。

これは後になって何度も聞き返すうちに、やっぱりものすごく良くできた曲だと
痛感させられる事になるが、この時点では特にそれ以上の感想もなく、
その後再びそんなユニットがあったことをしばらく忘れてしまったのであった。






captain_nemo_1982 at 04:29|PermalinkComments(0)

【BABYMETAL★3】 「itunes で1位」 に興味津々








また半年くらい経過して(最近のことだが)、
今度はBABYMETALのデビューアルバムが
itunes のメタルチャートで1位を獲得した、という記事を目にした。

海外の反応プリーズ : 【偉業達成!!】日本のアイドルBABYMETALが、
世界のiTunesチャートで1位を獲得する!! 【海外の反応】

       ( web 魚拓)

どんぐりこ - 海外の反応 海外「変なメタル最高」BABYMETAL、
ついに米iTunesチャートで1位に!?

       ( web 魚拓)


メタルチャートで1位という実績がどのくらい凄い事かは良くわからなかったが
それよりも、海外反応まとめサイトの外国人や日本人のさまざまなコメントが
ちょっと他に比べる物が無いほど賛否両論であるという事実に目を奪われた。

実は私の中にも、

 「しょせんアイドル、評価するなんてプライドが許さん!」 

という忌避感や自尊心と、

 「まあまあカッコよくて面白い曲をやっている可愛い少女たち」

に対する抗えない魅力を感じる自分との葛藤があって、
正直どう対処すればいいのか戸惑っていたからだ。

世界のあちこちで交わされている賛成意見も否定意見も、
同時に私の中にある。このことをどう考えればいいんだろう?
自然と私のパソコンのブラウザの検索窓には
「BABYMETAL」 の文字が打ち込まれることになった。

最初に BABYMETAL - Wikipedia を見て、メンバーの名前が

SU-METAL (スゥメタル)
  YUIMETAL (ユイメタル)
    MOAMETAL (モアメタル)


であることを知る。バックバンド (神バンド) の名前も出ている。
どのくらい有名で実力がある人たちなのかは知らないけど。








サマソニやラウドパークにも出てたのか。
メタリカのカークやラーズと写真とったとか・・・・・







武道館2days に海外公演、これが平均年齢14.7歳とは恐れ入った。
どうしても他の曲が聞きたくなったので youtube に直行。




★ BABYMETAL Death ★



これ、繰り返し挿入されるメンバーの自己紹介パートが無かったら、
立派にデスメタルバンドの一曲で通用しそうなハードな曲だ。
こんなんもやってたのか。ちょっと見直した。




★ 君とアニメが見たい ★





アイドルポップじゃありえなさそうなシュールでカオティックな曲調と
構成に驚かされてしまう。ある意味ミュージカル仕立てな部分もある。
一見バカげた歌詞をあくまでもシリアスに歌うSU-METALを、
道化のようにおちゃらけた2人のダンスと合いの手が照射する。
「君とアニメが見たい」 という他愛ない願望に対する自嘲の視線を、
サイドの2人に担わせる演出意図があるとしたら天才的。





★ ギミチョコ!! ★




海外で話題が沸騰した問題作。

正直ちょっとこれはキツイ。アイドル方面に振りすぎている。

しかし、私はアイドルポップは全然詳しくないので知らないのだが、
こんな赤ん坊の 「バブバブー」 に比するくらいに幼稚な
合いの手だか掛け声だかがAメロの全てを
いや、ひょっとしたらサビまで全部占める曲というものが
はたしてアイドル曲とはいえ他に存在し、容認されているんだろうか?

有ったら教えてほしいが、たぶんどこにも無いと想像する。
もしこの果てしなく幼稚な曲が、
「メギツネ」 や 「Death」 をレパートリーとするが故の
彼女らに許された表現の幅の広さを示しているのであれば、
彼女らの未来の可能性は計り知れないとしか言いようがない。


この曲に対する興味深い考察。  ↓

宇都宮泰氏による 「BABYMETALとエモーション」 - Togetterまとめ




★ ヘドバンギャー!! ★




「なんじゃこりゃ?」 「What's the Fuck?」 と言わせたいがために
作られた曲でありPV、という感じ。
ふざけたタイトルに反してシリアスなイントロ、続いて
「ヘドバン、ヘドバン、バンバンババン」 ってドリフターズかよ?!
的なコーラスと、コメディとシリアスが前触れなく次々入れ替わり、
その後もゴスメイクやら土下座バンギングやらのカルト風味演出に
ホラーチックで神経症的なクロスカッティングの多用など、
徹頭徹尾アイドルPVにあるまじきグランギニョール・テイストで押しまくる。
彼女らの可愛さを意図して排除しているかのような画作りも異色。






その他、曲数は少ないけど個性的な楽曲の数々の中でも
衝撃を受けたのが 「紅月-アカツキ-」 「I.D.Z.」 の2曲。
いずれも人気の高い曲ではあるんだが、さすがの私も
これには思いっきり脳天を直撃されてしまうのだった・・・・・





captain_nemo_1982 at 04:41|PermalinkComments(0)

【BABYMETAL★4】 「紅月-アカツキ-」 に落涙





                        


BABYMETALに最初に抱いたイメージは、「偽物、まがいもの」 だった。

この子たちはメタルを知らない、聞いたこともない、もちろん好きでもない、
大人たちに言われた通りに着飾って踊って歌って、ただそれだけ。
演奏も出来ないし、彼女らの創造性を担保する背景、
素養とか姿勢とか哲学とか精神とか、
そんなものは何もないし空っぽなんだから
聞くに値しないに決まっているじゃないか。
若いとか可愛いとかでごまかせると思ったら大間違いだ!

良く考えれば、彼女ら3人を取り巻くスタッフは本物のプロが揃ってるんだから
何にも背景がない筈は無いんだが、「ド・キ・ド・キ☆モーニング」 を
聞いたころの私はそんなこと知らないし、ある程度曲を知った今だって
そんなに詳しくわかってるわけじゃない。

結局のところ、彼女らの曲やパフォーマンスを底上げする要素は
最初から何もなかったのだ。その逆はいっぱいあっても。

どうせメタルに対する信念やこだわりなんてないんだし、
どうせ20歳越えても続けるようなことでもないんだし、
どうせ3,4年たったらこんなユニットさっさと解散して、
どうせ売れなかったらもっと早く解散して、
どうせヲタ商売、あれも戦略、これもステマ、それもギミック、
あらゆる虚飾は冷笑と排他によってひとつ残らずはぎとられ、
何からも保護されないむきだしの表現だけが偏見の目にさらされる。

しかしこれは、
  逆説的な純粋芸術なんじゃないのか?


一切の背景を取り去った純粋な表現が一瞬でも輝きを放つなら、
それは掛け値なしのリアルなんじゃないのか?








★ 紅月-アカツキ- ★







メタルに対して何の背景も素養もないはずのSU-METALなのに、
いや、背景や素養がないからこそ、真っ白で空っぽだからこそ、
3,4年後にはもうやってないんだろうなと思うからこそ、
曲の頭から最後の一瞬までの横溢を可能にした
なんというイノセンスの怒涛の奔流、一瞬の隙間もない上に
ツーバス連打とギターの激しく速いリフが刹那をどこまでも煽り立てて
息苦しささえ覚えてしまうほど、しびれたし、泣いたし、刺さりまくるし、
こりゃもうケチなプライドかなぐり捨てて膝を屈するしかない!





なんか、XJAPANの曲に似ている、という評価をよく目にする。
XJAPANは昔ちょっとかじってみたけど興味と関心が続くことはなかった。
もちろんいいバンドなんだろうし、
背景も歴史もある本物のアーティストなんだろう。
でなきゃ、あれだけおおぜいの人を感動させれないし、成功できない。

ただ言えるのは私が感じたリアルはそっちじゃなくてこっちだった、
という事だけ。








captain_nemo_1982 at 04:47|PermalinkComments(0)

【BABYMETAL★5】 「I.D.Z.」 で悶絶




                       



2013/2/1 Zepp Tokyo Legend "Z" Live

「イジメ、ダメ、ゼッタイ」









注 ・ Legend Z のライブ映像は、youtube にアップされても
     すぐ削除されてしまうため、別の動画に差し替えています





オープニングは安っぽい。意図的かもしれないけど。
SEはナウシカ・レクイエム、ステージスクリーンのアニメは
巨神兵をイメージした死神と十字架の少女、
どっかの素人のおばさんがやったみたいなナレーションは
「むかしむかし巨大勢力アイドルに立ち向かい・・・」 とか
厨二病的やっつけテイスト満載、だが、
Rainbow がオープニングで 「Over the rainbow」 やったみたいに
骨バンドがナウシカ・レクイエムを演奏、 (注・当て振りです)
これはRainbow よりカッコいい。
  




続いて、十字架に磔られたSU-METALがせり上がってくると、
後光も差してカリスマ性と威厳に満ち溢れ、
よくある演出パターンなのかも知れないけれど、
この仕掛けでこれほど美しく神々しく登場できるシンガーが
この地球上にいったい何人いるというのか?
メロスピ調の 「イジメ、ダメ、ゼッタイ」 のイントロと共に
スポットを浴びたSU-METALがフォックスサインを交差させると、
もはやそこに立っているのが人間とは思えないほどに峻烈で凄烈で清冽で
脳天直撃、あまりのカッコよさに悶絶して憤死!

ロックのダイナミズムがこれ以上無いくらいのレベルで
ちゃんとここにあると言うのに、これでもまだ文句言う奴がいるのか?
まあいても全然おかしくないしいてもいいんだけど。
私だって彼女らのアイドル的パフォーマンスを
全面的に受け入れたわけじゃないし、気恥ずかしさはまだまだある。
映像なしで曲だけ聞いてる方が全然ポジティブに受け入れる事が出来る。

今まではアイドルにお布施なんぞ考えたこともなかった。
でもこれはDVDあるなら買いたくなるレベル。嫁の前じゃ見れないが。
これが1年前のパフォーマンスなら、
今はどのくらい凄いことになってるんだろうか?





★ 記事移転後追記 ★


その後CD,BDなど一通り購入した。










captain_nemo_1982 at 04:58|PermalinkComments(0)

2014年03月27日

【BABYMETAL ★6】 「いいね!」 でメタル制圧







ここ最近、仕事が早く終わった日は youtube でBABYMETAL を見まくっている。
もちろん 「ド・キ・ド・キ☆モーニング」 も。
あの時はボロクソ言ってしょうじきスマンかった。
でも君たちに膝を屈した今となってはもう何やっても許す!

 (しかし、これだけのエンタテインメントを無料見だけで
    すましていいのだろうか?
    CD・DVD購入を真剣に検討しなければならないだろうな・・・)

          (注・その後購入しました)


一方で、このユニットの特異性についても色々考えている。
私は、「アイドル要素とメタルの融合は昔からあったが全部イマイチ」
てなことを書いた。それらと BABYMETAL と何が違うんだろう?

たとえばよく言われるのがヴィクセンとかHMが頭文字の女性シンガーとか、
男ならLAメタルとか主にヴィジュアル面でアイドル的なメタルアーティスト。
「メタルじゃない」 「ロックですらない」 「アイドルだ」 とハブられないように、
どこかでメタルの作法への忠誠を最低限残しておく必要があった。
メタル特有の楽曲スタイルとか、反社会性とか、技巧主義とか、
クラシックやブルースへの傾倒による音楽的素養の底上げとか。

ところが、BABYMETAL は全然違う。

彼女らはメタルの作法に従うどころか、
圧倒的なイノセンスでメタルの様式への制圧を試みている。
今の今まで、いかに大衆迎合的と言え、
そんなメタルアーティストはただの一人も存在しなかった。
「メタルじゃない」 「ロックですらない」 「アイドルだ」 と言われてしまうから。
でも彼女らはそんな物言いをまったく恐れない。

アイドルでなぜ悪い?カワイイは正義でいいじゃん!

ここでのイノセンスとは、純粋であるがゆえの傲慢さ、
無自覚な邪心や悪意という意味も含んでいる。
つまり、わがままな子供そのもの。
ゴスロリファッションは 「腹黒いイノセンス」 の象徴。

 (言っちゃ悪いけど、HMさんたちは見た目がやさぐれてたもんな、
   心はきれいなんだろうけどイノセンスには断じて見えなかった)

カワイイという正義の名のもとに、メタルの様式をひれ伏せさせ、
飼いならすという重要な役割をになうのは、
YUIMETAL(ユイメタル)、MOAMETAL(モアメタル)の二人。
この子たちがとにかく徹底的にかき回す。特にこの2曲。




★ いいね! ★







★ Catch me if you can ★






本来なら怒り、苦痛、恐怖といった暗黒エレメントを表現するべき
デスヴォイスを完全に手玉に取り、ころがし、遊んでいる。
メタルの威厳形無し。(TдT) ウゥ…

後述するが、「BABYMETAL DEATH」 「紅月-アカツキ-」 「I.D.Z.」 以外は
大なり小なりこの形式がとられている。

 (注・当時は無料聞きしかしてなかったので、悪夢の輪舞曲は聞いたことがなかった)

でもそれじゃ、単にメタルをバカにするクソガキユニットでしかない。
そんなんで生粋のメタラーの支持を取り付けれる筈が無い。
そこで、2人の暴走を食い止め、メタルの威厳を保守する役割を、
お姉さんのSU-METAL(スゥメタル)がになう。いわば仲介役。

この子は他の2人より年長でクール、落ち着いてるし大人びてる。
一緒にメタルの制圧に手を貸して遊んだりすることもよくあるが、
一方ではシリアスな表情と歌唱力で、
メタルの作法に忠誠を示すことも忘れない。
そうやって危ういバランスを成立させている。

典型は言わずと知れた 「紅月-アカツキ-」。シリアス一本。
YUIMETALとMOAMETALの出番は完全にオミット。
フリーとなったSU-METALは純白のイノセンスを炸裂させる。
この曲にはさすがにうるさ型の屈強メタラーもガンクビそろえて泣きを入れ、
お姉さんに免じてクソガキ2人の悪ふざけはもう許そう!
という気にさせられる。

ところが面白いのは、「紅月-アカツキ-」 に対置する形で出た
「おねだり大作戦」 この曲はメタルじゃないけど、SU-METAL抜き、
YUI と MOA 2人して、アカツキでハブられたうっぷん晴らしとばかりに
「どす黒いイノセンス」 全開で暴れまくる。
八つ当たりされたお父さん可哀想、という一曲。


「BABYMETAL DEATH」 でも、
3人は一応借りてきた猫みたいに大人しくしてる。
でも、「○○メタルです!」 の語尾の挑戦的で生意気なイントネーションは、
この退屈な曲が終わったら大暴れしてやるからね!という
意思表示に聞こえなくもない。

「イジメ、ダメ、ゼッタイ」 は珍しくSU-METAL の抑止が
YUI と MOA の暴走を制御することに成功している。
でも、全体を通して中途半端な印象を受ける。
この曲は初期に作られたらしいので、ひょっとしたら、
3人の立ち位置がコンセプトとしてまだ固まっていなかったのかもしれない。

この3人の年齢差、身長差、性格の違いを含めたキャラクターの配分が、
じつに奇跡的な均衡を見せる。
どれか一つピースが欠けても、今の BABYMETAL は成立しない。

そう考えると、骨バンドのチープさにも納得。
あれは最初から、3人に制圧されたメタル様式の象徴として
配置されていたのだ。カリカチュアライズされた当て振り込みで。

 (その一方で、凄腕ミュージシャンにしてイケメンぞろいの神バンド起用は
     言うまでもなく 「メタルの作法」 への配慮である。
        説得力はメガトン級。)

よく SU-METAL の卒業時期が取りざたされるが、
私はむしろYUI と MOA がいつまでこの 「腹黒いイノセンス」 を
照射し続ける事ができるか、にかかっていると思う。
大人になったら、もうできなくなるだろう。残念だけど。

3人が大人の階段を昇った後の展望はなにかあるのだろうか?
それともその前に活動停止、解散となるのだろうか?
そのあと安易に類似ユニットを結成させずにプロジェクト終了となるならば、
BABYMETAL は唯一無二の存在として、本当に伝説になるかもしれない。










★ 2014/4/20 追記

  今更ながら、「Catch me if you can」 の
 
    ”赤い靴 履いちゃだめ デンジャラスだもん”

  という歌詞は、

    ”赤い靴 履いてた おんなの子
      異人さんに 連れられて 行っちゃった”


  という昔の曲のメタファーであることに気が付いた。

  とすれば、彼女らがかくれんぼして遊んでいる鬼とは、
  児童誘拐犯、または児童人身売買業者を暗喩していることになり、
   これは非常にコワい意味が隠されている曲であるという事が出来る。

    そんなアブナイ相手を手玉に取る彼女らの
   強さ、したたかさが表現されている、ともいえるけど。

   ちなみに、wikipedia による 「赤い靴」 の歌詞の
   本来の意味からすれば、この曲が人さらいの事をうたっているという説は
   最近の都市伝説に過ぎないことがわかる。
   
   でも、「Catch me if you can」 を作詞したEDOMETAL氏が
   原曲ではなく都市伝説の方を暗喩した可能性が高いと考える。
   そうでないと、この曲に赤い靴というフレーズを入れた意味が
   説明できない。

     赤い靴 - 都市伝説広場
















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2014年03月31日

【BABYMETAL ★7】 「ギミチョコ!!」 でスタイル確立








私は、前回のエントリで

この3人のどれか一つピースが欠けても、
今の BABYMETAL は成立しない。


と書いのだが、3人の関係性やユニット形態に関して
LB さんと K2 さんにコメントをいただいたので、
それを受けてもう少し掘り下げて考えてみたいと思う。

  (注・この記事は私がやってる別ブログから移転させたもので、
      コメントはこちらこちらに残してある)




”カワイイは正義” の名のもとにメタルを制圧する役割が YUI / MOA 、
2人に協力しつつ時に暴走を抑止する役割が SU-METAL 、
というのが現在の形。
これは非常にきれいにバランスが取れている。

たまにネットで、「横で踊ってる2人はいらない」 などという声を目にするが、
SU-METAL 一人では、”カワイイという正義” で
メタルを制圧することは不可能で、
おそらく歌唱力のあるアイドル的ヘビメタシンガー、
たとえば浜田麻里の平成版、というようなあまり新鮮味のないスタイルに
落ち着いていたと予想できる。
また、サイドの2人が不在では、ダンスやスクリームパートが貧弱化し、
表現の幅が著しく狭くなり、コンセプト遂行は非常に困難になるだろう。

YUI / MOA のラインが一人だけでも、まだパワーが不足している。
逆に3人以上だと、今度は SU-METAL 一人では暴走を
抑止できなくなってしまう。
もちろん、SU-METAL が不在ならば、メタルの作法への忠誠を示せる存在が
いなくなってしまい、これまたコンセプトの根本的な変換を
余儀なくされるだろう。

1対2 という今のパワーバランスが最も均衡が取れている、
と考える所以である。

身長や年齢の配分も絶妙で、
年長で背が高く歌唱力もある SU-METAL がセンター、
サイドで年下の YUI / MOA は同年齢で身長もほぼ同じ、
ステージの立ち位置の面でもコンセプトの面でも
これまた非常にバランスが取れている。

性格面ではどうだろうか?最近のパフォーマンスを見る限りでは、
SU-METAL はクールで大人びていて落ち着いており、
YUI / MOA は小悪魔的にこまっしゃくれているように見える。

インタビューなどでは3人とも割と普通に見えるので、
このキャラはコンセプトに準じて演じられている、と考えられる。

このプランは最初からあったのではなく、
キャリアが蓄積されるにつれ、徐々に出来上がっていったのだろう。


ここで、初PV版の「ド・キ・ド・キ☆モーニング」 を見てみよう。





まず、3人の役割分担に特異な点は見受けられない。
基本的に3人は既存のアイドルがやってる事を
そのまま普通にやっているように見える。
SU-METAL がメインで YUI / MOA はその縮小コピーヴァージョン、
立ち位置も YUI / MOA は後ろに立つことが多く
SU-METAL のバックダンサーのような無個性さを感じさせる。


では、現時点での最新PV 「ギミチョコ!!」 はどうなっているだろうか?





YUI / MOA の立ち位置がかなり前に来ている事がわかる。
最初の方は構図的に身長差が目立たないように作られており、
初見だと前の2人がメインに見えてしまうかもしれない。

また、2人はお互いの顔の見分けがつきにくいようなメイクが施されていて、
それがステージ上にシンメトリーを構築しているようにも見える。
これは、2人の小悪魔的パワーを増幅させる効果がある、と考える。

そして、全世界で数百万人もの視聴者の口をポカンと開けさせたと
想像に難くない YUI / MOA の ”問題の” スクリームが登場する。

 ( ↓ 開始時間と終了時間を設定しています)




非常にエネルギッシュな2人のパフォーマンスに対し、腕組みしたまま
「うちの子じゃありません」 オーラを放ちまくる SU-METAL の表情が
印象的で、はっきりと役割分担がなされている構図がうかがえる。


また、 SU-METAL がほとんどの場面で2人の後ろに立ち位置を
とっている点も特筆されるだろう。


このような、均質的キャラ群から3人の役割が分化していく過程は、
製作本数を重ねるたびに変遷するPVのパフォーマンス内容にも表れている。
「いいね!」 「ヘドバンギャー!」 までは立ち位置の前後も半々で、
キャラクターの違いもそれほど明確ではないが、
「I.D.Z.」 「メギツネ」 あたりになってくると、
YUI / MOA が前に出る事がほとんどになり、
パフォーマンスにも自己主張が顕著に表れてくる。

 (エアギターや化粧のマネで見えを切ったりドヤ顔したり)


「ギミチョコ!!」 で象徴的な場面をもう一つ。
3回目のスクリームの前に、YUI / MOA がはっきりと
SU-METAL の後ろにポジションを取るシーン。

 ( ↓ 開始時間と終了時間を設定しています)




今まではほとんどありえなかったと記憶するが、
YUI / MOA があからさまに SU-METAL をからかうようにちょっかいを掛け、

「こんガキら、なぁにそがいなカバチ垂れおるんなら!」 

と嘆いているかのようなSU-METAL の表情が非常に印象的である。

 (セリフ部分参考 ・ 映画 「仁義なき戦い」 シリーズ)



私は最初は、BABYMETAL という
独特のキャラ配置とコンセプトをとっているこのユニットの人選が
さくら学院という非常にせまい範囲内のみから行われたことは、
本当に奇跡的な僥倖であると考えていた。

しかしこれは、前述のとおり順序が逆と解釈した方がいいだろう。
最初は何もなかったコンセプトが、キャリアを重ねていくにつれ、
3人のキャラクターに適応するように深化して行ったのであろう。

とすれば、それを見抜いたスタッフの洞察力と構想力、
そのコンセプトの要請を的確に理解し、期待以上に
あまねく形にして見せる3人の柔軟性や表現力の高さに
驚嘆と敬意の意を示すべきであろう。


ここで、神バンドに関しても言及しておく。

前回のエントリで、
「神バンド起用はメタルの作法への配慮」 と書いたが、
すぐにこれは、「BABYMETALがメタルを支配下に置いた」 という
コンセプトを表現しているとも言えるな、と考え直した。

なにせ、あれだけ上手い連中をアイドルが従えるのである。
カワイイという正義がメタルを制圧した、と言って過言ではないだろう。

エントリにそのことを追記すべきか迷っていた折、
たまたまベースの神であるBOH氏のブログを見て、
自分の見立てがいかに浅はかなものであるかを思い知らされた。



BABYMETAL|Bassist BOH...Blog BASS道
http://ameblo.jp/bassist-boh/theme-10069831337.html

                     (一部要約)

どーも。ベースの神DEATH\(*`∧´)/

BABYMETALの武道館2Days『赤い夜』と『黒い夜』が終了しました

SU-METALさん、YUIMETALさん、MOAMETALさん

お三方のパワー、素晴らしさ、人の心に届けようとする気持ちに
心からの敬意を表します。

これは本当に凄いです

このLEGENDに立ち会えた事は僕の誇りですヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ

神バンドメンバーも神の名に恥じない演奏をする事が
出来たと思います

いっつも言っていますが、僕もファンの皆さんと一緒に
  BABYMETALを盛り上げて行きたいと思っております!

首の準備を忘れずに気合い入れて参りましょう!

We are BABYMETAL JAPAN (*^o^)乂(^-^*)

ありがとうございました(B・o・H)



リンク先には LOUD PARK 2013 出演時のエントリもあるので、
合わせて全文ご覧になっていただきたい。

確かに、BABYMETALのスタイルを 「こんなのメタルじゃない」 
「たかがアイドル」 と否定する意見も少なからずあるし、
私もそういう気持ちが理解できないわけでは無い。

そしてその否定感情は、アイドルとメタル、お互いの排他意識を生み、
だからこそ私も 「メタルの制圧というコンセプト」 などと言う言葉を
口にしたのである。

その解釈が間違いだとは思っていない。いないけれど、
実際に表現する側のBOH氏が表明しているような、
「排他関係にある筈のアイドル」 に対する掛け値なきリスペクトと信頼、
愛情、未来に向けてのポジティブな思いに触れるにつけ、
この方向性にこそ真の 「アイドルとメタルの融合」 があるのであり、
それを実現できるのはBABYMETAL以外にありえない、という事実を
つくづく思い知らされるのであった。





Headbanger!!
       - BABYMETAL - LIVE LEGEND "I"






初めて BABYMETAL のライブで生バンドが演奏を行った
歴史的映像。

彼らの参加は、事前にアナウンスされておらず、
サプライズ的な登場であったらしいことが、
当時のライブレビューなどから伺える。

LEGEND “I” 参戦記②

現在の神バンドメンバーは当時から全て入れ替わっており、
BOH氏もこの時はまだ参加していない。


今でこそ、ヘドバンギャー!!の神バンドライブヴァージョンは
ファンカム映像を中心に多数出回っているのだが、何と言っても
この神バンドが初登場した LEGEND "I" のインパクトは絶大だ。

ドラムのSHIN氏の白い顔がSU-METAL の後ろに浮かび上がった瞬間、
あまりの衝撃とカッコよさに泣きそうになってしまった。


















captain_nemo_1982 at 04:19|PermalinkComments(0)

2014年06月08日

【BABYMETAL ★8】 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その1





 



I'll be honest: I've already surrendered.
       You're next.


正直に言おう。私はすでに降伏した。次は君の番だ。


                    ― The Guardian





「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その1
 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その2
 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その3






改正児ポ法の衆院提出が決定し、長年の懸案であった
児童ポルノ単純所持規制 (正確には自己目的所持規制) が
ついに成立の運びとなった。

しかし、そんなことはどうでもいい。
そのニュースのおかげなのかブログのアクセスが急増しているが、
目新しい情報や独自の見解などをエントリする予定など何もない。
私の現時点での最大の関心事はBABYMETALだ。(あとワールドカップ)

  (注・この記事はもともとは児ポ法反対派を批判している別ブログに書いたもので、
        話のマクラに関連した話題を書いてます)





改正児ポ法成立はもうちょっと先だし、
単純所持に罰則がつくのは更にその1年後。
そうなったって大したことにはならないし、
私の実生活に何の影響ももたらさないだろう。

しかし、すでに生活の一部であるBABYMETALは違う。
何といってもこの夏のワールドツアーと各種ロックフェス参加だ。
遅れてきたにわかファンの私だが、この瞬間にリアルタイムで
彼女らの世界進出を目撃できるのだから、「なんとか間に合った」
と形容してその邂逅と幸運に感謝すべきだろう。

特に海外の大規模メタルフェスの反応が気にかかる。
熱狂的に受け入れられるのか?無関心と冷笑に包まれるのか?
それとも、ブーイングとペットボトルが飛び交う修羅場と化すのか?
その瞬間まで興味と関心が尽きることは無い。

さすがに一時期ほどの熱は冷めてきてるので、
そろそろ児ポ法エントリの更新にとりかかろうかと思っているが、
その前にBABYMETALの記事を一本投下しておきたくなった。

テーマは 「カミングアウト問題」 である。

私の1日は_LikeBike_さんのツイッター更新確認に始まり、
通勤時の車中ではベビメタかけまくり、
仕事中はアカツキや I . D . Zなど口ずさみ、
帰宅後はBABYMETAL ARCHIVES
新着動画や2chスレッドを閲覧する、というのがルーティンだ。

しかし曲数が少ないので、さすがに毎日同じものだと
そろそろ新しいのが欲しくなってくる。
youtube で無料見だけじゃなく、DVDを買って
うちの50インチプラズマで彼女らの映像を見てみたい。

「LEGEND I、D、Z APOCALYPSE」 というBlu-rayが既発だし、
発売が待たれる武道館ライブ映像化作品は絶対見たい。
DVDがついてる1stアルバムの初回限定盤もいい。
  (音源だけはダウンロードで購入済みだが)

しかし、ここで大きく立ちはだかるのが、家族の視線という壁である。

2ch や各ブログなど見ていると、書き込んでるベビメタファンは
30~50代の男性が多いように思われる (私もその範疇に入る)。

その年代なら多くが結婚して家庭を持っていることだろう。
そして年齢に限らず、ベビメタファンであることを家族や周囲に
どう理解させるべきか、どう打ち明けるべきかと悩む声を
目にすることは決して珍しいことではない。



【海外の反応】「聴くのを止められない!」
BABYMETAL(ベビーメタル)のギミチョコ!! を聴いた外国人の反応 その2

      (web 魚拓)


この曲は俺の秘密のお気に入り曲なんだ。
俺は男らしいアゴヒゲを生やした22歳の男だ、
そしてこの曲を聴いている最中はジャンプしているw
俺の友達が入って来た時には「altキー+tabキー」で
野生の熊の動画に切り替えているのさ。

>>同じだよ。けど僕はベビメタ好きをカミングアウトしたよ。
      君もそうすべきさ。

>>>>師匠、教えてください。
       俺は家族や友達にどう説明したらいいんですか?
        ゲイをカミングアウトする方が簡単だよ;;


【海外の反応】「FBIのリストに載っちまうぞ・・・」
BABYMETALの”新年の挨拶”を見た外国人の反応

      (web 魚拓)


・俺は・・・なぜここにいるんだ・・・
  この動画のせいでFBIの監視リストに
     載っちまうような気がするぜ・・・
    Youtubeの履歴を消さなくては・・・
  このことは誰にも知られてはいけないんだ。


【海外の反応】BABYMETALの「ド・キ・ド・キ☆モーニング」を聴いた
外国人の反応 その1

      (web 魚拓)


・僕のお父さんが部屋に入ってきた時、
  ポルノ動画に切り替えたよ・・・
    そっちの方が言い訳しやすかったんだ。(ブラジル)

>>僕のお母さんが部屋に入ってきて、
    世界が終わるかのような顔をしたよ。
     ママ、21世紀へようこそ。:) (ポルトガル)


Japanese metal band BABYMETAL is
   everyone's new guilty pleasure.
    But not everyone is ready to admit it...

日本のメタルバンドであるBABYMETALは皆の新たな”疾しい悦び”だ。
しかし、誰もがそれを容認する準備が出来ているわけでは無い...







特に私は児童ポルノ法を扱うブログなんてものをやっているため、
小児性愛癖を疑われるような言動は極力排除しなければならない。
  (嫁はこのブログの事は知っている)

もちろん私にロリ趣味は無いし、児童ポルノを所持してるわけでも無い。
児ポ法も反対ではなく、消極的ではあるが賛成している立場だ。
でも、そんな事は関係ない。そういう問題ではない。
世間一般では、規制反対だろうと賛成だろうと、
児童ポルノ法なんぞという法律に、仕事でもないのに
関わっていること自体がいかがわしい事に思われてしまうのだ。

2年ほど前、ヤングなでしこ (サッカー20歳以下女子日本代表) に
入れ込んでいた時も、その懸念は抱いていた。
彼女らはそのルックスやアイドル性から、17歳以下の日本代表、
いわゆるリトルなでしこの世代の頃から 「美少女軍団」 という
露出のされ方をしていたからだ。 (嫁はその事も知っている)

もちろん、ヤングなでしこはあくまでサッカーだ。スポーツであり、競技だ。
アイドル性はおまけであり、二の次以下の厳しい世界だ。
 (猶本光と並んでアイドル性をプッシュされていた仲田歩夢は、
   2戦目のオウンゴールでメンタル崩壊し、以降出場機会を失った)

しかし、ローティーンアイドルは違う。
もっともっと、直截的で煽情的であからさまだ。
年齢、衣装、言動、歌、ダンス、演技、パフォーマンス、その他全部、
いうなれば存在そのものがロリ趣味への訴求の為に
出来上がっていると言っても過言ではない。

たとえばこの動画。




  動画が削除されていたため、キャプチャ画像をアップしました。



これはヤバい。かなりヤバい。

今でこそ、結成初期のベビメタのパフォーマンスを確認できる
貴重な映像資料と評価できるけれども、
ベビメタにハマりかけの頃は、見るからにロリロリなサムネイルを見て
危険を察知しリンクを踏まないように心がけていたくらいだ。

しかし、ある時ついつい魔がさしてしまい、この動画を閲覧してしまった。
その時の私の心情はなんというか、初期からベビメタを
支えてきたファンの皆さんには誠に申し訳ないんだが、
とにかくこの動画の閲覧現場を押さえられたら逮捕はされずとも
変質者扱いは免れないだろうと危惧する程の破壊力があった。
 (後述するが、このロリ可愛さの破壊力は、のちのち
     別の形で強く再認識させられることになる)

さて、このような状況下において、私は嫁にはっきりと言いはしないが
特に隠すこともなく、ベビメタ動画やサイトの視聴を続けていた。
パソコンはリビングにあるので、嫁が同じ部屋にいれば
いやでも動画の音声は聞こえてしまう。

だから、嫁は何かあるとうすうす感づいていたようだが、
私もなるべく嫁がそばにいる時はあえて関係ないサイトを閲覧するなど、
どっちつかずの煮え切らない態度を取り続けていた。

しかし、こんなことが長く続いていい筈が無い。
妙な隠し事があると思われるのも気分が良くない話だ。
だいたい、これじゃ武道館DVDが発売されたって堂々と見れやしない。
いずれは、はっきりとした形で嫁に宣言しなければならないだろう。

しかしどうやって?

私自身、初めて 「ド・キ・ド・キ☆モーニング」 の動画を視聴したとき
軽蔑感や嫌悪感は今でも生々しく覚えている。
嫁はミスチルやスピッツが好きで、音楽の趣味は私と全く違うが、
ベビメタをちゃんと見た時に同じ感想を抱かないとどうして言えようか?

そんな時にベビメタオフィシャルから公開されたのがこの動画だった。














。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。つづく





「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その1
 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その2
 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その3








captain_nemo_1982 at 04:35|PermalinkComments(0)

2014年06月09日

【BABYMETAL ★9】 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その2





    



 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その1
 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その2
 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その3






BABYMETALの2014年夏のワールドツアーに向けて製作され、
youtube で公開されたトレーラー動画 (予告編)。








海外発信目的のためテキストは全編英語、
会場変更、公演追加、誤字修正などでマイナーチェンジ後、
再アップされている。

最初にハリウッド映画のユニヴァーサルのロゴみたいに
地球の向こう側から登場するBABYMETALの文字、
その直後に 「イジメ、ダメ、ゼッタイ」 の激しいイントロにのせて
簡単なヒストリーとメンバー紹介、武道館ライブタイトルと続く。

ここまではかなりゴシックかつシリアスな映像質感と構成で、
知らない人が見たならば、まさかアイドルユニットのトレーラーとは
思いもしないだろう。

0:38 あたりからは圧巻の武道館ライブのダイジェスト。
「メギツネ」 の耽美にしてパワフルなブレイクダウンパートに乗せて
巨大な魔方陣形ステージの三方からせり上がりで登場する3人、
赤一色でめまぐるしく動き回るいくつものサーチライトに、
物凄く金がかかったステージセットであることを
一目で納得させられてしまう力技のオープニングだ。

ゆっくりとステージ中央に歩み寄る3人、
1:27 後ずさり & ターンステップのコレオグラフィの美しさ、
白光のライトが点滅すると同時のドラムフィルインで
「メギツネ」 本編スタート、ここでマニュピレートされていた音源から
バンド演奏主体に一気に切り替わる演出、メタリカが 「Battery」 でも
やってたけど、生々しい迫力が強調されており素晴らしい出来栄え。

ここからの3人のダンスにより初めて、この3人が
アイドルユニットであるとの表明が為される。
イントロの振り付けは初めてちゃんと見たんだが、
1:45 の合掌 & ジャンプの連続技はインパクト絶大で、
いつもはコミカルに聞こえる 「ソレソレソレソレ」 も
なんだかカッコよく思えてしまうから不思議だ。

2:03 歌メロパートに入る直前に場面が切り替わり、
バックバンドである神バンドメンバーのソロ演奏がフィーチャーされる。
ここの尺は結構長めにとってあり、海外公演に向けて
技巧主義という 「メタルの作法」 も忘れてないよ、という
アピール、配慮が伺える。

このソロパートは 「Catch me if you can」 の前振りで、
その後のダンスと 「まあだだよ」 のスクリームは
改めてこのユニットのアイドル性を認識させるが、
バックのハードな演奏とデスヴォイスによって
それほどの強い印象を受け取るわけでも無い。

2:50 次の 「ウ・キ・ウ・キ☆ミッドナイト」 はベビメタでは
1,2を争うアイドルポップ的楽曲だが、
中盤のブロステップパートのみのダイジェストで、
続く 「悪夢の輪舞曲」 に至るまで彼女らのアイドル性は
限度を超えないよう巧妙に覆い隠されているとの印象を受ける。

3:05 「悪夢の輪舞曲」 では冒頭またしてもベースのソロパート。
この曲自体が SU-METAL 含めたメンバーの技巧を
アピールする 「見せ曲」 的側面が強い。

ペダンチックなアプローチであるがゆえに、他の曲に比べて
フックの少ない平坦な曲であるという印象は否めないが、
それでも SU-METAL の見事な歌唱に聞きほれてしまう。

そして 3:58 、このトレーラーの真のハイライトが、
この直後に、何の前触れもなく、唐突に放たれた。


YUI と MOA による 「4の歌」 だ。


ここにきてついに、ベビメタのアイドルとしての真の姿が
完全な形で発現する。
「悪夢の輪舞曲」 の後にこの曲をぶつける計算高さと
センスの良さ、見返すたびにひたすら感心してしまう。

そして、人差し指を立てて頷きながら周囲を見渡すダンスは
まがまがしく鋭いジャックナイフのごとく切れに切れ、
MOA のパントマイム、その後ろからひょっこり顔をだす YUI 、
2人のキュートすぎる仕草に対し、あえて矛盾する形容を試みるとするならば



この強靭なまでのロリ可愛さは、

 もはやバイオレンス、ブルータルの
   
    域に達している



とでも言わざるを得ないだろう。

ベビメタはイノセンスそのもので ”攻撃” する。
我々が感じる情動は 「萌え」 という言葉では言い表せない。
それはまさに、攻撃によるダメージとしか形容できないものだ。

いったい未だかつて、ロリ可愛さによる攻撃などという表現様式が
人類有史以来いちどでも登場したことがあっただろうか?

ランナウェイズ? t.A.T.u. ?クロエ・グレース・モレッツ?
確かにアグレッシブなロリだし年齢もベビメタと変わらないが
なんといってもイノセンス成分が圧倒的に不足している。
彼女らの武器は、暴力的なパフォーマンスや煽情的なエロスだが、
もっと年上の嬢メタルバンドやアクション女優、ひょっとしたら男が
同じことをやっても普通に表現として成立する類のものだ。

他方、ベビメタの方向性は全く独自であり、唯一無二であり、
空前であり、同年代の女の子でなければ模倣すら成立しえない。
その他大勢のロリアイドルは、イノセンスは有っても攻撃性はないのに、
なんでベビメタにだけ、そんなアクロバットが可能なのか?

さっぱりわからない。わからないが、その難易度は奇跡的なもので
人類が初めて目の当たりにした特別な何かだということだけはわかる。



ここまでメガ盛り、てんこ盛りで軽い疲労感すら覚える脳髄に、
4:21 「イジメ、ダメ、ゼッタイ」 のリフが叩き込まれる。
直前にステージから落下したYUIをイケメンで気遣うSU-METAL、
クラウチングスタートの体勢のまま健気に応えるYUI、
既に号泣で顔を上げる事が出来ないMOA、
SU-の絶叫を合図にYUI / MOA と楽曲が全力疾走、
その後集まった3人がステージ中央で、チョーキングしまくりの
ギターソロ風単音リフに合わせて躍動するパートは
いつ見ても、どの動画を見ても、どの音源を聞いても、
ゼッタイにアドレナリンが土石流のごとく体内を駆け巡る、
鉄板カタルシス・エンタテインメントの真骨頂だ。

ここまでの武道館ライブダイジェストが凄まじすぎた故、
インフォメーション中心の後半はやや失速する印象を受けるが、
ワールドツアーで世界に挑むにふさわしい実力と風格を
彼女らが完全に身に着けているという事実は、
ここに余すところなく証明されている、と感じざるを得ない。

そして何よりも、このトレーラーはBABYMETALを初めて知る人に、
ベビメタの魅力やアイドル性を適切なリスペクトと共に伝えることができる
優れたテキストである、と言う事実が重要だ。

これだ、これしかない。

意を決した私は、いぶかる嫁をパソコンの前に座らせて、
動画の再生ボタンを押したのであった。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。つづく




 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その1
 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その2
 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その3










captain_nemo_1982 at 04:43|PermalinkComments(0)

2014年06月11日

【BABYMETAL ★10】 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その3







 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その1
 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その2
 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その3








さて、嫁に対してベビメタファンのカミングアウトを目論んでいた私は、
「WORLD TOUR Trailer」 の出来のよさに感動し、
この動画に全てをゆだねようと決心したのであったが、








その結果どうなったのか、結論を先に言うと・・・・・


























嫁は全面降伏しました。

          。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。 ゜





典型的な
 
  初期型ベビメタジャンキーへと

華麗なる転身を遂げたのだった!






最初の方こそは、
「こんな若い娘のアイドルを好きになるなんて・・・・」
などと半ば呆れていたのだが、
その後開き直ってカーステでしつこく曲を聞かせるなど
啓蒙活動にいそしんだ成果があったのか、
3日もしないうちに

曲のフレーズが頭から離れない

と言い出した。

「どんな曲?」 と聞くと、なんと 





「リンリンリンってやつ」 と

    のたまうではないか!?




意外や意外、これなら最初から 
「ド・キ・ド・キ☆モーニング」 を見せても
大丈夫だったって事だろうか?

その他にも、「ヘドバンギャー!」 が良い曲だとも言う。
ヘドバンやバンギャの言葉の意味も知らない嫁に、
逆ダイやコロダイ、高田延彦やザキヤマオマージュなど、
一通りのレクチャーするお決まりのパターン。

私がダウンロードで購入した 1st アルバム音源や
youtube リンクをデスクトップのフォルダに入れておいたら、
私が仕事でいない時もずっと聞いているらしい。

私がベビメタ関連のサイトを見ていたら、
寄ってきて一緒に見るようになったし、
夕食の準備をする時は、「よんよん」 とか 「ダメダメダメダメ」 とか
口ずさんでいる。



さて、控え目に言うならば、これで世界は一変した。

CDだろうとDVDだろうと堂々と家で聞けるし見れるし、
購入にあたって嫁も賛成するだろう。
まさかこんな展開に転ぶとは全く思ってもみなかった。

さらに、我が家の家庭事情に呼応するがごとく (んな筈はない)
サマーソニック大阪へのベビメタ参加がアナウンスされた。
関西に住む私にとって、
生のベビメタを見れるチャンスなどそうそうあるわけじゃない、

これは行くしかないか?

しかし、サマソニ大阪は炎天下の野外、メチャクチャ暑いという
評判が、ついついチケット購入をためらわせる。
アリス・クーパーの来日公演にはしぶしぶながらついてきた嫁も、
さすがにベビメタの為だけに13,000円は出し渋る事だろう。
行くなら一人で行くしかない。その方が気楽でいいかもしれないし。
しかし、ここで嫁が 「ミスチルが出るなら行きたい」 と言い出した。

ミスチルのスタジアムツアーは過去何度もチケット購入に挑戦したが
ことごとく外れ、転売屋から買うのも癪なので、一度も行けてないのだった。

私のベビメタルーティンに、
サマソニHP更新チェック作業が加わることになった。
サマソニは2日間あるので、もしミスチルが参加しても
ベビメタと同日の公演じゃないと悲惨な事になる。

しかしそれならそれで、2日間通し券を買うしかないだろう。
ワールドツアーを終えて更に立派に
成長しているはずのベビメタ凱旋ライブだ。
これを見逃したら一生後悔するだろう。


今後の進展がどうなるか、このブログで報告するかどうかは未定。
とりあえず、カミングアウトに逡巡する同年代のベビメタファンが
このエントリを見てなにかしら感じていただくところがあったなら幸いである。





 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その1
 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その2
 「WORLD TOUR Trailer」 でカミングアウト その3







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